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    リク

    りん🐱

    PROGRESSリクエストいただいてるハルコタ進捗ですが、なんせ私がコタハル脳なのでこの先挽回できるだろうか…
    「おかえりハル。今日、親父いないんだってよ。ベルソリーゾのおっさんから急に誘われて、飲みに行くって晩飯代もらった」

    「ふーん」

    夕刊の配達のバイトから帰宅して早々、つーわけでメシなに食う?と錮太郎から質問され、悠は空腹度合いを確かめるかのように腹部に手を当てながら脳内で様々なメニューを思い巡らす。各家庭のポストに新聞を投函する際、晩御飯の支度をしているであろう玉ねぎを炒めていたり魚を焼いているであろう香りに食欲を刺激された。…その中でも特に鼻孔をくすぐったアレがいい。

    「カレー」

    「カレーは正義だからな。んじゃ頼むか」

    デリバリーのアプリを開き、ふたりでひとつの画面を見ながら辛さやトッピングなど選択していく。到着は30分後らしい。届くまで洗濯物を畳んだり、風呂を洗ったりして気長に待つ。男所帯の小牧家において家事は当番制だ。錮太郎の母が他界してすぐの頃は、鍋を焦がしてみたり白いTシャツを柄物と洗ってピンク色に染め上げたりと数々の失敗を繰り返してきたが高校1年にもなった今は、ある程度の家事はそつなくこなせるようになってきた。
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    ...

    DONE🐙🦈『初恋』

    付き合ってないアズフロ。
    🐙をからかった🦈が因果応報でキス魔になる話。

    人をおちょくるとどうなるのか、フロイドくんにはその身をもって勉強してもらいました🦍

    うぇぶぼリク①
    『ちゅーして「奪っちゃった♥」っていうフロちゃん』でした。お題ありがとうございました!
    (2023.6.20 あも)
    🐙🦈『初恋』 フロイドが違和感に気づいたのは、VIPルームで依頼人と契約内容を詰めているときだった。

     アズールはお馴染みの薄ら寒い笑みを浮かべ、つつがなく黄金の契約書を提示する。互いの認識にトラブルもなく、スムーズに事が進んでいった。
     契約者がペンを執る。あまりにも順調な取引だ。支配人は柔和そうな表情を崩さず見守っている。普段であれば〝親切〟な手助けを何かしら追加で売り込んでいくというのに。
     顔を近づけ、それとなく手を握り、どこからか出した猫なで声でリップサービスを降り注ぐ。愚者を追い詰めていく手腕はいっそ芸術的ですらあった。そうして悪趣味なとどめを刺した末に口元だけで静かに微笑む。口角につられて品なく引き上がった黒子を見るのがジェイドとフロイドのお気に入りであり、彼らがアズールを特等席に座らせ続ける理由の一つになっていた。
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