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    移植

    fmk118

    DOODLE特掃のあしやさんとバイトのふじ◯くんの最初のところ
    (ぷらいべったーから移植)
    細かいことは気にしないでください
    「へ、閉店ですか?!」
    「ごめんねぇ、立香くん……」
     大学二年生の夏休み。アルバイト先である個人経営の書店で立香を迎えたのは、ひどく申し訳なさそうな顔をした店主だった。
     立香の住むアパートから徒歩十五分の場所にあるこの書店は地域の住民たちからも愛されており、立香自身もレポート用の参考書や趣味の本を購入するにあたり幾度も世話になってきた。老店主が腰を痛めたのをきっかけに始めた書店でのアルバイトは、いつしか彼の中で大きくウェイトを占めていた。それがなくなってしまうなんて。
    「私ももう歳だからねぇ、そろそろ店仕舞いしようと思って。しばらくは法人向けに教材の仕入れをしてくけど、今年一杯でそれも終りにするつもりだよ。本当に、今までありがとうねぇ……」
    「そんな、オレの方こそありがとうございました!」
    「立香くんの次のアルバイトが見つかるまでは、お店も開けてようと思ってるから」
    「ありがとうございます!」
     心優しい店主の気遣いに、深く頭を下げる。
     その日は予定通り就業し、店の二階にある店主の居住スペースで夕飯に相伴した。
    「立香くんが手伝ってくれるようになってね、随分と楽になったんだよ。も 6520

    OSAKANA_0u0

    REHABILIぷらいべったーから移植
    同棲してる8♂3♀ 短っ! 600字もない 五億年ぶりに字書いたから許して
    うだるような暑さはなりを潜め、窓の外に見える街もすっかり衣替えを済ませてしまった。あかぎれが痛いと指先を舐める愛しいヒトをやんわり制止して、軟膏を塗ってこの間買い足したばかりの絆創膏を巻いてやる。これぐらい自分でできると頬を膨らますので、放っておいたら貴女いつまでも舐めてるでしょうと返したら黙った。

    「……手、あったかい」
    僕の手のなけなしの熱エネルギーが、絆創膏まみれの小さな手に吸われていく。やっぱり女性は末端が冷えるんだなぁとか僕の指を遊ばせる彼女が子供みたいで可愛いなとか、とりとめのない思考がふわふわとニューロンを漂う。ほとんど夢見心地のまま膝の上の彼女を眺めていたら、
    「見ーすーぎ……」
    相変わらず見えてるんだか見えてないんだかわからないほど細められた眼孔から、秋晴れの空とおなじ可視光線が反射する。それがあんまり急だったものだから、なんだかこっぱずかしくなって「ふへ」だなんてわけのわからない笑い声が口から飛び出る。
    頬が熱い。やわらかく綻んだ陽光の下、身体をとりまく空気は冷たく乾いているのに。それでも上昇を続ける体温は、己の交感神経のはたらきによるものに他ならず。

    (もう、 591