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    スリップ

    Arasawa

    REHABILI土足厳禁番外編
    ロ兄専七がタイムスリップしてくる話。
    存在しない記憶。
    好きなご都合設定なので続編の余地を残しました。つまるところ消化不良ですのでご注意。

    途中カットしたスケベパートを成人向けアカウント( @R18_Arasawa )のフォロワー限定で公開していますのでよかったらどうぞ
    https://poipiku.com/5024456/6760940.html

    2022-05-17
    ロ兄専七がタイムスリップしてくる話今日は久しぶりに何の予定も無い休日だ。前々から気になっていた、今にも潰れそうな重苦しい雰囲気を纏った小さな本屋さんに行ってみたいと思う。あの店は最寄り駅の素っ気なさから既に心惹かれるものがある。お昼前までベッドでゆっくりして、お昼過ぎにご飯を食べてから身支度を始めた。髪をどうセットするか悩んでいるとスマホが振動して着信を告げた。硝子からだ。ちょっと珍しい。

    「もしもし?」
    『今なにしてんの?』
    「化粧してるよ。今から本屋」
    『じゃあ高専においで』
    「日本語は初めてかな?」
    『面白いことが起きてるから』
    「えー、休みの日に高専行きたくない」
    『面白くなかったらアルコール一升』
    「乗った」

    硝子がそこまで言うのなら本当に面白いことが起きているんだろう。もし面白くなくても一升瓶が手に入るとあれば行かない理由がない。高専に行くなら気張った髪型にする必要はないから、ゆるく纏めるだけで良いだろう。ぐっと大きく伸びをして高専に向かった。
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