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    tsukino_fuki913

    DONE診断メーカー:「RTされたら指定された攻めのセリフでCPの作品を書く」
    いただいたお題:「6RTで『お前の望むようにしてやろう。さあ何をしてほしいか言ってみろ』」
    登場人物:
    不死川実弥:地上で暮らす男。ただの人間だと思っていたが、実は……。
    冨岡義勇:天空で暮らす天空の池をつかさどる神様の跡継ぎ。
    冨岡蔦子:天空で暮らす天女。義勇の姉。
    鱗滝老:天空の池をつかさどる神の前任。義勇と蔦子の後見人。
    羽衣だけが知っている「……痛ったたた……」
    姉に借りた羽衣を使って空を飛ぶ練習をしているうちに、風に煽られて地上へと墜ちてしまった。墜ちた場所には誰もおらず、人間を傷つけることがなかったのは幸いだった。

    俺は冨岡義勇。天空の池をつかさどる神様だった両親を早くに亡くし、両親の前任をしていた鱗滝老に姉とともに引き取られ、神様になるための修業をしている。神様になる修業、と言っても、姉の方は羽衣を使って空を舞う練習を、俺の方は結界を破って中に入ろうとしてくる荒くれ者を討伐するための剣技を磨くことが中心だった。今日は、鱗滝さんから休息の日にする、と言われ、前から姉の羽衣を使って空を飛んでみたかった俺は、こっそりと姉の羽衣を借りたのだった。しかし、実は、羽衣を使って空を飛ぶには、それなりの体幹がいるらしい。つまり、どんなに練習をしても今まで一度も落ちたことのない姉は、失敗した俺よりも体幹の筋肉があるということだ。ほっそりした柔らかい体つきの姉であっても、男の俺よりもそれなりの筋力があるのか、と、地上に落ちて初めてその事実を知った。
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    いつつば

    MAIKING宍滝(になるつもり)
    ガチ書きかけ自分用のメモ
    今から4回目の輪廻見てくるのでなんか少しでも影響された場合のため置いとく
    宍戸さんが滝さんにTシャツ貸した件ずっと考えてるけどわかんない校門前 部活は休み(水曜)

     ざあざあと音を立てて校舎のガラス窓を強かに打ち付ける雨を見上げて途方に暮れている人影が、けぶる景色の向こうにいくつもいくつも見えた。
     スコールは夏の風物詩だ。にわか雨と書けばやわらかなイメージさえ覚えるが、一時的とはいえ触れれば痛みを覚えるほど強い雨粒が容赦なく天から振り落とされてくる。高い建物に登った時、ある一体のみを呪うようにもくもくと囲い時折稲妻を走らせる暗澹たる雨雲を見て『今日一日晴れって言ってたのに、あのあたりの人たちかわいそうだな』とぼんやり思うことがある。まさに今、ここ氷帝学園生の多くが『かわいそうな人たち』に成り代わっているのである。
     天気予報はどのテレビやネットに頼っても雨傘のマークなんてひとつも見当たらなかった。どの時間帯においてもだ。最寄り駅までは校舎内のなるべく屋根がある場所を『ダッシュ』しても数分はかかるだろう。こんな土砂降りのもと身を晒すなど、数秒でも一時間でも含む水の量は大差ないはずだ。
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