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    百舌合(もずり)

    DONE夜の特殊災禍対策本部CAGEにて…
    大人になりたい双子(特にエナガ)が大人しくしないお話。
    時間が戻ったり進んだりするので①(過去)→②(さらに過去)→③(①の時間)→④(③の時間のちょっと前)→⑤(現在)というややこしい時系列になってます。

    この世界、司法が働いてるのかわからないけどお酒は20歳になってから!
    ※当作品には未成年飲酒の場面はございません。
    2人足せば大人(ハタチ)だもん! 鳥も寝静まる深夜のCAGE本部……の共同キッチン。非常灯にあてられた2つの小さな影がそこにあった。彼女たちは自分たちのやっていることに一抹の罪悪感を抱きながら、こそりこそりと何かを漁っている。
    「たぶん、ここにあると思うんだけどなぁ」
    「エナガ!早くしないと見つかっちゃうって!」
    「大丈夫!まだ誰も来ないよ!多分だけどこのあたりに……」
    焦燥を浮かべ、急かすのは双子のツガイのスズメ。対して楽しそうに物色を働いているのは同じく双子のツガイのエナガであった。
    さて、両名がなぜこんなことをしているのか理解していただくには、時計の短針を2目盛りほど戻す必要がある。

     虫も寝静まるCAGE本部……の一画。職員と一部のトリたちによる宴会が開かれようとしていた。賑やかな会場(とは言っても小規模なものだが)の面々がグラスを持った彼女へ視線を向ける。しかし1人は既に吞み始めているようだ。
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