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    陰陽師

    Hibiki4110

    DOODLE年越しイベントの為の快新話短編集、第三弾は陰陽師快新。
    時は平安、陰陽師である新一とその相棒にして式神である快斗のお話。
    過去ピクシブにて公開した話の番外編ですが、これ単独でも読めます。
    超有名な話の雰囲気エッセンスを振りかけてみたのですが、成功しているかは微妙。
    言い方等時代考証が守られていない所が多々ありますが、そこはさらりと流していただくようお願いします。
    陰陽師快新 大祓いの夜「こんなところで油売ってていいのかよ。今夜は大祓いの儀式、お前の笛の出番じゃねーか」
     咎めているというより、呆れているといった調子で新一が問う。
    「笛を吹くのは良いんだけど、窮屈な上に、やれよい姫がどこそこにいるだの、一度屋敷を尋ねてこないかだのと、うるさくて面倒なんだよな」
     気が乗らない、という気持ちを前面に押し出した快斗がそう答えた。

     年末。
     各屋敷では新たな年を迎えるべく準備に忙しい季節である。
     新年を迎えるにあたり、今年の穢れを持ち越さんと皆煤を払い磨き上げ飾りつけ、またここぞとばかりに着物を新調してみたり、溜まったつけを払ったりと忙しない。
     だが一応掃除だけは終えたらしいこの屋敷といえば、何とも静かなもので、門の付近にそっと置かれたお飾りを除けばほとんどいつもと変わらない様子である。
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