sgm
DONE現代AUツイスターゲームをしようとする付き合い立て曦澄。 確かに、藍曦臣があげた項目の中に「これ」はあった。そして自分もしたことがないと確かに頷いた。
ただ、あまりその時は話を聞けていなかったのだ。仕方がないだろう?
付き合い始めて一か月と少し。手は握るが、キスは付き合う前に事故でしたきりでそれ以上のことはしていない。そんな状態で、泊まりで家に誘われたのだ。色々と意識がとんでも仕方がないではないか。もしもきちんと理解していれば、あの時断ったはずだ。十日前の自分を殴りたい。
江澄は目の前に広がる光景に対して、胸中で自分自身に言い訳をする。
いっそ手の込んだ、藍曦臣によるからかいだと思いたい。
なんならドッキリと称して隣の部屋から恥知らず共が躍り出てきてもいい。むしろその方が怒りを奴らに向けられる。期待を込めて閉まった扉を睨みつけた。
だが、藍曦臣が江澄を揶揄することもないし、隣の部屋に人が隠れている気配だってない。いたって本気なのだ、この人は。
江澄は深いため息とともに額に手を当てる。
「馬鹿なのか?」と怒鳴ればいいのだろうが、準備をしている藍曦臣があまりにも楽しそうで、金凌の幼い頃を思い出してしまうし、なんなら金凌の愛犬が、 4757
sgm
DONEアニメ9話と10話の心の目で読んだ行間。現曦澄による当時の思い出話。
諸々はアニメに合わせて。ややバレあり。
[蓮の花咲く]にいれよ〜て思って結局入らなかったやつ 藍曦臣と睦みあいながらも交わす言葉は、睦言ばかりではなかった。
夕餉の後、蓮花塢ならば江澄の私室か、真冬以外は四阿で。雲深不知処ならば寒室で。酒と茶を飲みながら語り合う。対面で語り合うときもあれば、すっぽりと藍曦臣に後ろから抱きこまれている時もあるし、藍曦臣の膝を枕にして横たわりながらの時もあった。
一見恋人として睦みあっているかのようでも、気が付けば仕事の話の延長線上にあるような、最近巷で噂になっている怪異について、天気による農作物の状況や、商人たちの動きなど領内の運営についての話をしていることも多い。
六芸として嗜んではいるが、江澄は藍曦臣ほど詩や楽に卓越しているわけでもなく、また興味はないため、そちらの方面で会話をしようとしても、あまり続かないのだ。そちらの方面の場合はもっぱら聞き役に徹していた。ただ聞いているだけではなく、ちょうど良い塩梅で藍曦臣が意見を求めてきたり、同意を促してくるから、聞いていて飽きることはなかった。書を読まずとも知識が増えていくことはなかなか良いもので、生徒として藍曦臣の座学を受けているような気分になれた。姑蘇藍氏の座学は今でも藍啓仁が取り仕切って 5582
saraco_elanor
DONE宗主の婚活 十弐出先で偶然出会う曦澄。
事故で酒漬けの蝦を食べて酔っ払っちゃう曦臣と、巻き込まれる晚吟の夜。
*このシリーズはコメディです。
二人は真面目な婚活友達なので、付き合ってません。 10
sgm
DONEジェイド・ダイナスティの冒頭の御剣の術を見てたら、あれ、割と剣の上でいろいろできるでは?てなりました。夜空でかち合う曦澄。 思い立ってしまってから行動に移すのは自分でも驚くほどに早かった。それほどまでに切羽詰まっていたということか、と三毒の先を姑蘇の方面へと向け、空高く飛びながら江澄は自嘲した。
ここのところ忙しくて、三か月ほど藍曦臣に会えていない。仕事でも私事でも。文は交わしているし、三か月会えないことなど珍しくもない。そもそも金丹の力によって加齢は一般の人間よりも緩やかなのだから高々三か月会えない程度大したことではない。けれど、色々と重なった結果、江澄は疲れてしまった。
金凌が蓮花塢に訪れていないため、手軽な癒しである仙子も吸えない。かといって仙子で癒しを取りたいから蓮花塢まで来い、などと金凌を呼び出すわけにもいかない。
ならばせめて、顔見知りの商家で飼っている犬で癒しを得ようと視察ついでによれば、ちょうど今発情期で誰彼構わず足にしがみついて腰を振るので、頼むからそっとしてやってくれ。宗主の足に自分の犬がしがみついているのなど申し訳なくて見ていられない、と泣きつかれてしまっては無理に近づいて撫で繰り回すわけにはいかない。
手頃な癒しを取り上げられ、仕事は山済みで、ついでに今日の夕餉で愛用の茶杯 3687
いまそ
MAIKING夢で会いましょう①観音殿事件をきっかけに、江澄から母性&父性を受信した曦臣が夢の中でショタになり、江澄に甘えまくって健康な心身を取り戻す(かもしれない)話です。
曦臣夢を見る編。 10
tamayura830
DONE※座学曦澄6何も出てないからR18かと言われると
そうじゃない気もするんだけどでも念のためのR18
前の→
http://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=1365460&TD=3787723 4
sgm
DONE酔って陽気になって「渙渙」って呼ばれたい兄上(馬鹿力)Qにはいつだって夢が詰まってる。 誰だ。この人に酒を飲ませたのは。
……俺だな。
今まさに自分の身に降りかかっている惨状に溜め息を吐いて、江澄は手にある酒杯を煽った。いっそ自分も酒精に理性を奪われてしまっていれば楽になれただろうに、真後ろに酔っ払いがいる状態では、酔うに酔えない。むしろ酔いもさめた。
卓の上に散乱した酒壷と元は酒杯だったものの残骸を見つめて眉間にしわを寄せた。途端、後ろから伸びて来た指が、ぐりぐりと眉間の皺を伸ばそうと押してくる。
痛い。この馬鹿力め。
怒鳴る気すら失せて、煩わし気に手を払うと、くすくすと楽し気な笑い声が聞こえてくる。
「おい、藍渙。そろそろ放してくれ」
椅子に座り、膝の上に自分を乗せて後ろから抱きかかえている藍曦臣に無駄だと分かりながらも声をかけた。顎でも乗せたのか、ずっしりと肩が重くなる。
「なぜだい? こんなに楽しいのに」
「そうか。あなたは楽しいか。それはよかった。だが、放しても楽しいと思うぞ」
俺は楽しくない、という言葉は辛うじて飲み込んだ。
藍曦臣は酒精を飛ばして水のようにして飲むことができる、と魏無羨から聞いていたため、藍曦臣が珍しく茶ではなく、江澄の酒壷 3901
tamayura830
DONE※猫又宗主の怪(曦澄)改訂版!!フォロワーさんのご指摘により尻尾を・・・
2本に増やしました!☺️こっちのが可愛くて
話も少しエッチみ増すので直したかった!!
2本かわいい☺️
絵は最初の一枚だけであとはお話のつぶやきを
文庫メーカーでまとめてみました。 7
sgm
DONE猫の日の曦澄。ひょんなことからイマジナリー(霊力)猫耳と尻尾が生えて猫になった江澄。
何かとご都合。
他作リアクションありがとうございます!!
「魏公子。これは、一体……?」
藍曦臣は目の前のことが信じられず思わず隣に立つ魏無羨に訊ねた。
「見ての通りです」
「見ての、通り」
「ですね。見ての通り、江澄の奴、猫になりました」
「……猫」
「猫、ですね」
笑いを含んだ魏無羨の言葉に藍曦臣は改めて日の当たる場所で丸くなっている江澄を眺めた。薄っすらと透けた黒い三角の獣の耳が頭に。やはり薄っすらと透けた黒く細長い尻尾が尾てい骨の当たりから生えている。猫と言われれば確かに猫だ。
藍曦臣はさらなる説明を魏無羨に求めた。
昨日から藍忘機が雲深不知処に不在だからと蓮花塢に行っていた魏無羨から急ぎの伝令符が来たのが、卯の刻の正刻あたりだった。
藍曦臣は起きていたが魏無羨がその時間に起きていることなど珍しく、受け取ったときは驚いた。よほどのことが蓮花塢であったのだろうと慌てて急務の仕事を片付け、蓮花塢に到着したのが午の刻になったばかりの頃。案内をされるままにまっすぐに江澄の私室に向かい、開けなれた扉を開けた藍曦臣の目に飛び込んできたのは魏無羨の赤い髪紐にじゃれて猫のように遊ぶ江澄の姿だった。
3340藍曦臣は目の前のことが信じられず思わず隣に立つ魏無羨に訊ねた。
「見ての通りです」
「見ての、通り」
「ですね。見ての通り、江澄の奴、猫になりました」
「……猫」
「猫、ですね」
笑いを含んだ魏無羨の言葉に藍曦臣は改めて日の当たる場所で丸くなっている江澄を眺めた。薄っすらと透けた黒い三角の獣の耳が頭に。やはり薄っすらと透けた黒く細長い尻尾が尾てい骨の当たりから生えている。猫と言われれば確かに猫だ。
藍曦臣はさらなる説明を魏無羨に求めた。
昨日から藍忘機が雲深不知処に不在だからと蓮花塢に行っていた魏無羨から急ぎの伝令符が来たのが、卯の刻の正刻あたりだった。
藍曦臣は起きていたが魏無羨がその時間に起きていることなど珍しく、受け取ったときは驚いた。よほどのことが蓮花塢であったのだろうと慌てて急務の仕事を片付け、蓮花塢に到着したのが午の刻になったばかりの頃。案内をされるままにまっすぐに江澄の私室に向かい、開けなれた扉を開けた藍曦臣の目に飛び込んできたのは魏無羨の赤い髪紐にじゃれて猫のように遊ぶ江澄の姿だった。
sgm
DONEアニ祖師7話の心の目で読み取った行間埋め曦澄。魏無羨の抹額ハプニングのアフターフォローしに兄上のとこに謝りに行く江澄。 一位で雲夢江氏と呼ばれた時、少しでも期待した自分が恥ずかしい。藍忘機との諍いの後、藍忘機の態度が魏無羨も気になっていたのか、調子を崩していたようだったから、もしかしたら自分かもしれない、と思ったのだ。
結果は一位は魏無羨で、自分は二位でもなく、三位でもなく、四位ですらない。途中で棄権した藍忘機にすら自分は勝てなかったのだ。温晁は途中で退場したから、残りの五大世家の公子の中で、上位に名前を呼ばれなかったのは自分だけだ。江澄は拳を強く握った。
魏無羨が一位なのだから、雲夢江氏としての面目は十分に取れている。それは素直に喜ぶべきことだろう。雲夢江氏として誇らしいことだと。実際に喜ばしいと思う。雲夢江氏が一位だと聞いた時、自分ではなかったけれど、誇らしかった。ただ、そのあと、上位に自分の名前が呼ばれなかったことが悔しくて仕方がない。
後ろではしゃぐ魏無羨と師弟たちの声を聞きながら江澄は溜め息をこぼした。まだ、修練が足りないということか。止まっている的を射るだけではだめだ。動いている的を確実に当てることができるようにならなければ、魏無羨に並べない。
生まれ持った才能の差があるのだから仕 3526
saraco_elanor
DONE宗主の婚活 九距離の詰め方から議論する真面目なふたり。
萌えとダメ出しの狭間の理性が、それぞれの個性。
*このシリーズはコメディです。
曦臣と晚吟は(見合いが成立していないのに)嫁を迎えるつもりで真剣に検討しています。 8
sgm
DONE流行りのポメガバース曦澄。旬は旬のうちに。とはいえ兄上はアフガンハウンドだと思う。
蓮の花咲くはピクシブに掲載しました。リアクションくださった方ありがとうございました。
目の前、正しく言うならば足元でこちらを見上げている物体を目にして、江澄は瞬きを繰り返した。
本来であればこの部屋は藍曦臣にあてがった部屋だ。日中は仕事で町のほうへと行かなければならないから好きに過ごしてくれと言っており、今までも江澄が不在の時に来た際は、この部屋で瞑想などをしていた。
だが今この足元にいるのは一体なんだ。
白く小さくふわふわとして、黒いつぶらな瞳とつんと上を向いた濡れた小さな黒い鼻。金凌に与えられたばかりの仔犬の頃の仙子と同じくらいの大きさの毛玉だった。
閉じていた口を開いて、小さな桃色の舌がはッはッと息を吐く。
犬だ。
おそらく犬だ。
初めて見る種類ではあるが犬だろう。
仔犬かと思ったが目がしっかり開いて、輪郭もしまっているためこの小ささで成犬だと江澄は判断した。
4605本来であればこの部屋は藍曦臣にあてがった部屋だ。日中は仕事で町のほうへと行かなければならないから好きに過ごしてくれと言っており、今までも江澄が不在の時に来た際は、この部屋で瞑想などをしていた。
だが今この足元にいるのは一体なんだ。
白く小さくふわふわとして、黒いつぶらな瞳とつんと上を向いた濡れた小さな黒い鼻。金凌に与えられたばかりの仔犬の頃の仙子と同じくらいの大きさの毛玉だった。
閉じていた口を開いて、小さな桃色の舌がはッはッと息を吐く。
犬だ。
おそらく犬だ。
初めて見る種類ではあるが犬だろう。
仔犬かと思ったが目がしっかり開いて、輪郭もしまっているためこの小ささで成犬だと江澄は判断した。
saraco_elanor
DONE宗主の婚活 八イメプレに興じるご主人さま役の晚吟と、下僕役の曦臣
お触りちょっとだけ。
※このシリーズはコメディです。
二人は真面目な婚活友達で、付き合ってはいません。 7
saraco_elanor
DONE宗主の婚活 七ひとり修行チャレンジ失敗
※このシリーズはコメディです
二人は真剣な婚活友達ですが、問題解決に取り組んではおかしな方に進行しています。
まだ出来てはないです。 6
saraco_elanor
DONE宗主の婚活 壱陳情令後の時間軸。
江澄(晚吟)と藍渙(曦臣)が真面目に婚活に取り組むお話。
ふたりともこじらせ童貞の設定なので、お悩み多い婚活友達です。
(アニメやラジオドラマでキャラ補完) 5