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    #モクチェズ

    moctez

    ムー(金魚の人)

    DONE同道後、1年くらい
    実家に帰らせていただきますと書き置きを残して消えたチェズレイを追ってヴィンウェイに来たけど見つからず途方に暮れたモクマさん
    実はミカグラ島の海岸にいたチェズレイ
    のモクチェズ(まだ付き合ってない)
    だいぶ書き散らかしてる。
    初夜の前に結婚させな!
    ヴィンウェイ国 とある酒場 店内――
    身が痺れるような真冬の寒さをアルコールで癒そうと度数の高いお酒が次々と注文される。
    注文を受け取った店員が大きな声で復唱するのをモクマはぼうと眺めた。
    目の前にはウイスキーロックが注がれている。
    手慰めにグラスを揺らした。琥珀色の液体が波打つ。
    ガタリと、隣の席が引かれる。
    あ、そこは相棒の席だから――と言いかけて口をつぐんだ。
    モクマの相棒はこの店には居ない。いや、この国にもいない――
    「おーおー、今日もダメだったのか?おっさん」
    モクマの隣に座った筋肉質の男が項垂れるモクマへ声をかけた。
    既に見知った間柄だ。この店に何度か通ううちに仲良くなった。人生相談もした仲だった。
    だから、モクマは緊張を解いて唇を尖らせた。
    「もう途方にくれちゃう……。俺、あいつのこと何も知らないなあって」
    「ははは」
    快活な笑い声に怒る気力も湧かなかった。
    「その人、知り合いですか?」
    筋肉質の男の脇からぴょこりと眼鏡の若い男が顔を出した。初めて見る青年だ。どうやら筋肉質の男の後輩らしい。
    「飲み仲間だよ。実家に帰るって書き置き残したヤツを探してるんだと」
    先輩のざっく 6507

    絵置き場

    MEMO先日、バディミ用のTwitterアカウントを消したんですが特に事前にお知らせしていなかったためpixiv等にお問い合せが…。作ってまだ1か月程のアカウントだったので、消えてもそんなに影響もないだろうと思ったんですが、なんだかご心配等お掛けして申し訳ありません…。;

    アカウント終了の経緯をお話ししますと、私には数年前に前触れもなくいきなりフォロワーさんから遊ぶ予定が全く無かったゲームと攻略本が送られてきて、怖すぎて即日送り返したトラウマがあるのですが、最近ゲームを布教したいあまり奇襲のような形で相手に送り付ける方法が当たり前のようになったり「いきなり届いた」という報告がバズって何度も流れてくるのを見てしまい地獄の窯の蓋が開いてしまって当時を思い出して、要するにまた二次創作EDになってしまったんですね。

    実はちゃんと相手方と話がついていてのネタ投稿ならいいのですが、距離感のおかしい人にジャンル内で大義名分を与えてしまったら人的トラブルが起きるのではないかと懸念しています…。

    どこからまたそういった無断送り付けの話題が流れてくるか分からないので、TLも見ない方がいいしキャラやカップリング名で検索する事も難しくなって、pixivで推しの作品を摂取するぐらいしかできないのでバディミ用のtwitterアカウントはもう要らなくなってしまったかなと…。
    (メインで使ってるアカウントの方はガチムチオスケモ受、ケモショタ系アカウントで全然違う傾向なので閲覧は全く推奨いたしません)

    薄い本以外にも描きたいなと思っていたネタや描きかけのものも沢山あるのですが、今回の終了は自分のモチベとは関係なく描けなくなったので、(しかもおそらくバディミが爆売れにでもならないと解決しなさそうな外因によるもの)また、そもそもここ数年は仕事や家の事が忙しく元々半年に1回絵を描くか描かないかレベルだったので「戻ってきます」とか確証の無い事は約束はしない事にします。

    ポイピクへの投稿も短期間でしたが、反響のアイコン等頂いたものを確認するのが楽しく私にしては珍しく積極的に活用させて頂きました。
    どこかでまた遭遇できたらよろしくお願いします。

    ※何か画像を添付しないと投稿できないようなので…。漫画は直前まで描いてた51階落下捏造ネタです オチは明るいんですが途中なので暗めで申し訳ないです…
    (実際は51階ぐらいだと地上に激突するまで体感10秒ぐらいしかかからないらしくこんな事してる場合じゃないそうで残念…!)
    2

    ぱんつ二次元

    DONEED後時空でカジノでルーレットするモクマさんのモクチェズ。モブ視点です。 軽やかなピアノの音色に合わせて澄んだ歌声がホールに響く。カジノのBGMにしておくには勿体ない美しい声が、けれどきっと何処よりこの場に似合う挑発的な歌詞を歌い上げる。選曲はピアニスト任せらしいのでこれは彼女の趣味だろう。
     鼻歌に口ずさむには憚られるようなその歌が、どれほどこの場の人間に響いているかは分からないけれど。
     ルーレット台の前には、今日も無数のギャラリーがひしめいていた。ある人は、人生全てを賭けたみたいな必死の面持ちで、ある人は冷やかし半分の好奇の視線で、いずれもチップを握って回る円盤を見つめている。
     片手で回転を操りながら、もう一方の手で、乳白色のピンボールを弾く。うっとりするほどなめらかな軌道が、ホイールの中へとすとんと落ちる。かつん、と、硬質な音が始まりを告げる。赤と黒の溶けた回転のうちがわ、ピンに弾かれ跳ねまわるボールの軌道を少しでも読もうと、ギャラリーの視線がひりつくような熱を帯びる。
     もっとも、どれだけ間近に見たところでどのポケットが選ばれるかなんて分かるはずもないのだけれど。
     ルーレットは理不尽な勝負だ。
     ポーカーやバカラと違って、駆け引きの余地が極端 9552

    つばき

    PROGRESSモクチェズ作業進捗 大人になると大事なことほど言葉で伝えなくなる。

     それはお互いに言わなくてもわかるだろうという共通認識があるからでもあるし、言葉にするのが気恥ずかしいからでもある。
     だから俺達の関係性についてわざわざ明言したことはなかった。「相棒」であることは間違いないし。チェズレイも直接的な物言いをするタイプではないから言葉遊びも多いし。掘り下げんでいいかい?とはぐらかす癖もまだ直っていないし。とひとしきり脳内で言い訳を重ねたところで、頭を抱える。

    (昨日のはもう、言い訳しようもないよねえ……)





    「チェズレイ、もう寝るかい?」
    「いいえ、まだ付き合いますよ」
     下戸だと言ったチェズレイが晩酌に付き合ってくれる夜は日常になりつつあった。晩酌といっても全く飲まない時もあれば、舐める程度のお付き合いの時もある。でもその日は珍しく、二人でどぶろく一瓶を空けようとしていた。
     顔色も声色も変わっておらず、ちょびちょびとお猪口を傾けながらしっとりとお酒を楽しんでいる。ように見える、が動作が少し緩慢で目線はお猪口の中の水面に注がれている。まだまだ酒には慣れておらず、やはり強くはないようだ。
     ぼ 2758

    ぱんつ二次元

    DONEED後時空で海と雪原のモクチェズのはなし。雪原はでてこないけど例の雪原のはなし。なんでもゆるせるひとむけ。降り積もる雪の白が苦手だった。
     一歩踏み出せば汚れてしまう、柔らかな白。季節が廻れば溶け崩れて、汚らしく濁るのがとうに決まっているひとときの純白。足跡ひとつつかないうつくしさを保つことができないのなら、いっそ最初から濁っていればいいのにと、たしかにそう思っていた。
     ほの青い暗闇にちらつきはじめた白を見上げながら、チェズレイはそっと息をつく。白く濁った吐息は、けれどすぐにつめたい海風に散らされる。見上げた空は分厚い雲に覆われていた。この季節、このあたりの海域はずっとそうなのだと乗船前のアナウンスで説明されたのを思い出す。暗くつめたく寒いばかりで、星のひとつも見つけられない。
    「――だから、夜はお部屋で暖かくお過ごしください、と、釘を刺されたはずですが?」
    「ありゃ、そうだっけ?」
     揺れる足場にふらつくこともなく、モクマはくるりと振り返る。
    「絶対に外に出ちゃ駄目、とまでは言われてないと思うけど」
    「ご遠慮ください、とは言われましたねェ――まぁ、出航早々酔いつぶれていたあなたに聞こえていたかは分かりませんが。いずれ、ばれたら注意ぐらい受けるのでは?血気盛んな船長なら海に放り出すかもし 6235