dc_akis1
MOURNING赤安 ひぐらしの鳴き声が、高くなった空に響きわたる。夏も終わりを迎える頃だ。
少し肌寒くなってきた。半袖は長袖に衣替えして、街中を歩けばカーディガンを羽織っている人もちらほらと見受けられるようになった。どこか少し寂しい冷えた空気はとても澄んでいて、辺りを見渡せば、さわさわと揺れる木々の葉の色は少し赤味を帯び始めていた。
コンビニに入り、マッチと煙草と缶コーヒーを買った。ビニール袋をぶらさげて誰もいない公園のベンチに座り、買った煙草に火をつけた。すると、どこからともなくやって来て目の前で足を止めた男が「禁煙したんじゃなかったのか?」と問いかけてきた。赤井秀一はうんざりしたように眉根を寄せた。そいつはここで一服しようとすると、いつも目ざとく俺を見つけて近づいて来ては文句を言ってくる。
2815少し肌寒くなってきた。半袖は長袖に衣替えして、街中を歩けばカーディガンを羽織っている人もちらほらと見受けられるようになった。どこか少し寂しい冷えた空気はとても澄んでいて、辺りを見渡せば、さわさわと揺れる木々の葉の色は少し赤味を帯び始めていた。
コンビニに入り、マッチと煙草と缶コーヒーを買った。ビニール袋をぶらさげて誰もいない公園のベンチに座り、買った煙草に火をつけた。すると、どこからともなくやって来て目の前で足を止めた男が「禁煙したんじゃなかったのか?」と問いかけてきた。赤井秀一はうんざりしたように眉根を寄せた。そいつはここで一服しようとすると、いつも目ざとく俺を見つけて近づいて来ては文句を言ってくる。
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MOURNING追う秀と逃げるれぃくん。赤安と言い張る。大したことないですが微妙に雰囲気がホラーチックなので怖いの嫌いな人は注意。ハイドアンドシーク「れーくーん。どこだァ〜?」
「……っ」
どうしてこうなったんだろう。
両膝を抱きかかえて、深夜にこんな薄暗い廃病院の一室の隅っこで、聞き慣れた低い声と、コツーン……コツーン……と反響するゆっくりとした足音が遠ざかるのを怯えながら待っている。
──時は遡ること一日半ほど前。
仕事が終わり、地下駐車場に停めていた愛車の扉を開けて乗り込もうとした瞬間を背後から呼び止められ、愛の告白を受けた。告白してきたのは、赤井秀一だった。
緊張しているのか少し震えた小さな声で、自信なさげに目は泳いでいる……なんて様子だったら、少しは可愛く思えたかもしれないのに。赤井は細めた目で、口元には貼り付けたような笑みを浮かべていた。後ろ手に手を組んで、少しずつ近付いてくる。
2242「……っ」
どうしてこうなったんだろう。
両膝を抱きかかえて、深夜にこんな薄暗い廃病院の一室の隅っこで、聞き慣れた低い声と、コツーン……コツーン……と反響するゆっくりとした足音が遠ざかるのを怯えながら待っている。
──時は遡ること一日半ほど前。
仕事が終わり、地下駐車場に停めていた愛車の扉を開けて乗り込もうとした瞬間を背後から呼び止められ、愛の告白を受けた。告白してきたのは、赤井秀一だった。
緊張しているのか少し震えた小さな声で、自信なさげに目は泳いでいる……なんて様子だったら、少しは可愛く思えたかもしれないのに。赤井は細めた目で、口元には貼り付けたような笑みを浮かべていた。後ろ手に手を組んで、少しずつ近付いてくる。
いさわ
PAST赤安ミスラジで神作品見ていたら何かかきたくなったけど間に合わないので過去Twitterに流したやつをアップします
ミスラジありがたや……時間が足りない……
(今でもたまにポイピクに絵文字くれる方がいらっしゃってありがたいです!) 4
sayuki
INFO【ミスラジ夏フェス】Web公開イラスト☆本日はお立ち寄りくださりありがとうございます!
少しでもお楽しみいただけたら幸いです。
こちらのイラストはネットプリントもご用意しております(*^^*) 4