kotan2gou
SPUR MEちょぎちょぎ小説大きい長義くんと小さい長義くんバグ、と評されるマイナスイメージだが、個体差、と書かれるとそれが払拭される気がする。
バグ──俺にとって、他の刀剣男士たちから浴びせられる視線や、政府の担当者たちの態度を思い起こさせる言葉だった。特に初めて顕現した際、俺の異様な体格を見て交わされたささやきや、ため息混じりの評価。その視線に込められた嘲笑や困惑に、胸の奥が冷たくなったのを覚えている。
それらが次第に「個体差」という一言で片付けられることで、どれほど救われたか。
「君……随分と大きいんだね?」
そんなある日、政府の廊下で俺に声をかけてきた刀がいた。
振り返ると、藍色の瞳が俺をまっすぐ見上げていた。その目には好奇心が宿っていて、敵意や嘲笑の影は微塵もない。ただ純粋に興味を持っているのだとわかった。彼は少し首をかしげながら微笑む。
3323バグ──俺にとって、他の刀剣男士たちから浴びせられる視線や、政府の担当者たちの態度を思い起こさせる言葉だった。特に初めて顕現した際、俺の異様な体格を見て交わされたささやきや、ため息混じりの評価。その視線に込められた嘲笑や困惑に、胸の奥が冷たくなったのを覚えている。
それらが次第に「個体差」という一言で片付けられることで、どれほど救われたか。
「君……随分と大きいんだね?」
そんなある日、政府の廊下で俺に声をかけてきた刀がいた。
振り返ると、藍色の瞳が俺をまっすぐ見上げていた。その目には好奇心が宿っていて、敵意や嘲笑の影は微塵もない。ただ純粋に興味を持っているのだとわかった。彼は少し首をかしげながら微笑む。
nijiusako
DONEまぁうちの山姥切長義なら怒るでしょうね。しかも普段オーダーを受けていない珍しい品だとしたら?
三日月やまんばちゃんならノリノリで入るな。
「これに入るのは恥ずかしくて難しいが、主が俺のために作ってくれた気持ちはうれしい。
だからこれは記念として大事にさせてもらうよ」
ということでもう一個作ることになりました。
最新はツイッターに上げています
hitotose_961
PROGRESS控えめな性格の審神者と山姥切長義が仲良くなるまで。夏の話です。私の刀 かの刀を譲り受けたのは夏の始まりの頃だった。
日中の焼けるような暑さに、例年の事を思っては先をうんざりするような時分である。本丸中央にある広場の硬い土はフライパンのように熱されて、底の薄い靴で歩き回っていた刀剣たちが余りの暑さに軽快なステップを踏んで、それを見た畑当番のものがホースの先を潰して頭から水をかけてやるのを、私はなんとなく物珍しい気持ちで眺めていた。あの刀が現れた夏は、私がこの本丸に来てから初めての夏でもあった。
手で銃の形を作りながら、もう少しすると戦場で水鉄砲を撃てるんだぜと楽しそうに教えてくれたのは愛染で、ラムネの中身を空にかざしながら、楽しみだなぁとぼやいたのは蛍丸だった。そう言えば最近届いた通達にはそのように書かれていた。夏合宿、海の戦場。どことなく浮かれた文字列に酷く困惑したのを覚えている。だって最近まではずっと、時の政府から送られてくる文書はどこかピリピリとしたものを纏っていたから。
2833日中の焼けるような暑さに、例年の事を思っては先をうんざりするような時分である。本丸中央にある広場の硬い土はフライパンのように熱されて、底の薄い靴で歩き回っていた刀剣たちが余りの暑さに軽快なステップを踏んで、それを見た畑当番のものがホースの先を潰して頭から水をかけてやるのを、私はなんとなく物珍しい気持ちで眺めていた。あの刀が現れた夏は、私がこの本丸に来てから初めての夏でもあった。
手で銃の形を作りながら、もう少しすると戦場で水鉄砲を撃てるんだぜと楽しそうに教えてくれたのは愛染で、ラムネの中身を空にかざしながら、楽しみだなぁとぼやいたのは蛍丸だった。そう言えば最近届いた通達にはそのように書かれていた。夏合宿、海の戦場。どことなく浮かれた文字列に酷く困惑したのを覚えている。だって最近まではずっと、時の政府から送られてくる文書はどこかピリピリとしたものを纏っていたから。
くるす
PAST #11月11日はトイチ刀の日#11日11日なので11繋がりでトイチ刀をください
2021年に友人のゲスト本に寄稿した再録になります。
トイチ刀がわちゃっとほのぼのしてるだけ
トイチ刀かわいいよトイチ刀! 9