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    #ルシサン

    lucisan

    じろんぬ

    MOURNINGどんな文章か忘れた結果、途中から何故かバトルが始まり方向性が迷子になったのでバッサリ切って供養ルシフェルはカナンの神殿で【その時】を待っていた。繭の前を右往左往し、時折立ち止まっては表面をナデナデし、明らかに落ち着きがなかった。何故なら、彼のおそらく二千年越しの悲願が叶うかもしれなかったのだ。

     思い返せばだいたい二千年ほど前、新たな天司の製造をルシファーに任された時のことである。その日もルシフェルは繭の前でソワソワとその時を待っていた。
    「入るぞルシフェル」
     ノックもなく扉を開け放ったルシファーは、返事を待つこともなくツカツカとこちらへやって来ようとする。
    「待ってくれ友よ……!」
    「待たん。俺の計算ではもう間もなく……む?」
     やがて羽が解けるように開き、中から蝶が羽化するように彼が生まれた。流石は友、計算通りだ……とルシフェルが感心していたその時である。
    「……パパ?」
     目覚めたサンダルフォンの第一声はそれであった。そしてそれは、心待ちにしていたルシフェルにではなく、目の前に立っていたルシファーへと向けられていた。
    「何だこれは」
     不愉快を顔に貼り付け、ルシファーは裾を握って離さないサンダルフォンを見下ろす。恐れていた事態が起こっている。
    「鳥の雛は最初に見た相手 1113

    sainokawarasoba

    MEMO犬神ル様×人間のフォンの設定【ルシフェル】(器:犬神)
    元は天使だったが、交戦の最中天界から落ちて、記憶をなくしてしまった。その強い魔力や腕力から、元いた地域で化け物として迫害を受け、逃げ込んだ先が平安時代後期のこの国であった。逃げ込んだ先でも陰陽師に追われて最終的に犬神の器に封じ込められる。あまりに力が強すぎるので、祠くらいでは抑え切ることができずに立派な神社を設けてそこに祀られるようになった。彼の怒りを収めるためにと、代々宮司の血縁を捧げられていたが、人を食べる気にはならず。突っ返し続けていたら力を失って、うっかり子犬にまで堕ちてしまった。途方にくれて歩いていたところ、今まで見てきた誰よりも魅力的なサンダルフォンと出会い、拾ってもらう。「贄」として食うこともできるが、サンダルフォンを番としたいので、末永く側にいてもらうために、必要な時に必要な霊力の供給(キス等)をして、一瞬取り戻した力で彼に降りかかる妖魔を悉く打ち払う。


    【サンダルフォン】
    代々続く犬神を祀る神社の宮司一族、その最後のひとり。父親が跡取りとなるはずだったらしいが、母親と海外に駆け落ちして、挙句の果てに事故死してしまった。母親も病死して天涯 1066