nola_lupinus
PROGRESS「三度目までは待てないので3」の後にあたるソロモンが引っ越して同棲開始したあたりの話(の途中)です、先が(本番のため)長いんで先に引っ越し当日のイチャ喧嘩パートを小出しいやずっとイチャイチャしてるんだけど…
三度目までは待てないので 番外冒頭 僅かにエアコンが送風する音だけが響く夜のリビング。
ソロモンがこの部屋に引っ越すことになってから、たった二週間。慌ただしい引っ越し作業がようやく終わり、ソロモンはバラムから空き部屋を借りるという形で今日からここの正式な住人となった。
「はぁ……やっとだいたい片付いたな……」
そして、元々あった植物が減って見違えるように広くなったリビングをソファーから見渡していた。
なんでも、ここを植物の世話という条件付きでバラムに格安で貸してくれている家主が、人間が増えるなら植物が窮屈だろうという理由で部屋にある植物を人に譲り渡すことを許可したのだという。あと、その発言から人間よりも自然が好きなんだろうなと推し量れる家主から、バラムがここの様々な雑用を押し付けられていることを知った。部屋に居たかと思ったらふらっといなくなったりしていたのも、どうやら管理業務の一部を請け負っていたかららしい。その時間の多くは屋上の植物の水やりだったみたいだけれど。
3417ソロモンがこの部屋に引っ越すことになってから、たった二週間。慌ただしい引っ越し作業がようやく終わり、ソロモンはバラムから空き部屋を借りるという形で今日からここの正式な住人となった。
「はぁ……やっとだいたい片付いたな……」
そして、元々あった植物が減って見違えるように広くなったリビングをソファーから見渡していた。
なんでも、ここを植物の世話という条件付きでバラムに格安で貸してくれている家主が、人間が増えるなら植物が窮屈だろうという理由で部屋にある植物を人に譲り渡すことを許可したのだという。あと、その発言から人間よりも自然が好きなんだろうなと推し量れる家主から、バラムがここの様々な雑用を押し付けられていることを知った。部屋に居たかと思ったらふらっといなくなったりしていたのも、どうやら管理業務の一部を請け負っていたかららしい。その時間の多くは屋上の植物の水やりだったみたいだけれど。
souyabns510
MEMOバラソロDom/Subパロ。デザイナーバラム(Dom)×DKモン(Sub)ノリと勢いの産物。モブがちょっと出張る。暴かないでマイダーリン 触れないで、優しくしないで、突き放してくれていいから。
どうか期待をさせないで。
僅かな息苦しさに目を開く。低い排気音、カーテンの向こうに薄明かり。見慣れた安アパートの天井を見上げていた。タイミングよく鳴り出したアラームが耳をつく。
「ぅ、あさ……起きないと」
ぼんやりと起き上がってスマホのアラームを止める。なんとなく体が重いがいつもの事だ。のろのろ移動して鏡の前に立つと眠たげな自分がいた。祖父譲りの褐色の肌に黒い髪。冷たい水で顔を洗えば少しだけ意識がはっきりする。朝ごはんを食べて、学校に行くための準備、時間が余ったらニュースを流しながら内職、というのがソロモンの朝だった。
『昨夜都内のホテルで一人の男性が救急搬送されました。男性はSubである事から行き過ぎたプレイが原因と見て捜査が進んでおりーー』
7210どうか期待をさせないで。
僅かな息苦しさに目を開く。低い排気音、カーテンの向こうに薄明かり。見慣れた安アパートの天井を見上げていた。タイミングよく鳴り出したアラームが耳をつく。
「ぅ、あさ……起きないと」
ぼんやりと起き上がってスマホのアラームを止める。なんとなく体が重いがいつもの事だ。のろのろ移動して鏡の前に立つと眠たげな自分がいた。祖父譲りの褐色の肌に黒い髪。冷たい水で顔を洗えば少しだけ意識がはっきりする。朝ごはんを食べて、学校に行くための準備、時間が余ったらニュースを流しながら内職、というのがソロモンの朝だった。
『昨夜都内のホテルで一人の男性が救急搬送されました。男性はSubである事から行き過ぎたプレイが原因と見て捜査が進んでおりーー』