kamiki_sbr
DONE「夜来香」(https://poipiku.com/732019/9483867.html)の続きの二振り。前戯がねちっこいむつのお話。
わしおんフェス弐の展示作品です。
kiss×∞■Kiss×∞
「肥前、肥前の」
蕩けるような笑みが視界いっぱいに広がる。細められてなお朝焼けの色を湛える目が閉じられるのを確認してからようやく肥前も目を閉じた。
直後、唇に触れる柔らかな感触。同時に薄く開いた隙間から熱い舌が差し入れられた。
「んっ、ふ、ぁ――」
熱く柔らかな感触が咥内を愛撫していく。同時に頬に添えられていた手のひらも首筋から肩、胸元と全身を這い回り始めた。
陸奥守は前戯が長い。
他を知らないので一般的なまぐあいがどんなものなのかは分からないが、とにかく肥前からすれば陸奥守の前戯はねちっこいの一言に尽きる。
元々、自分達の関係はとても歪なものだった。想いを抱え込み情欲を拗らせてしまっていた自分達が恋仲という関係性に落ち着けたのは奇跡だったと思う。
3223「肥前、肥前の」
蕩けるような笑みが視界いっぱいに広がる。細められてなお朝焼けの色を湛える目が閉じられるのを確認してからようやく肥前も目を閉じた。
直後、唇に触れる柔らかな感触。同時に薄く開いた隙間から熱い舌が差し入れられた。
「んっ、ふ、ぁ――」
熱く柔らかな感触が咥内を愛撫していく。同時に頬に添えられていた手のひらも首筋から肩、胸元と全身を這い回り始めた。
陸奥守は前戯が長い。
他を知らないので一般的なまぐあいがどんなものなのかは分からないが、とにかく肥前からすれば陸奥守の前戯はねちっこいの一言に尽きる。
元々、自分達の関係はとても歪なものだった。想いを抱え込み情欲を拗らせてしまっていた自分達が恋仲という関係性に落ち着けたのは奇跡だったと思う。
ringofeb9
MOURNINGERのくにちょぎ設定のむっちゃんと肥前くんの話。肥前くんが研修医になる少し前のお話。むっちゃんとは同郷の年の離れた幼なじみです。雰囲気でどうぞ。むっちゃんのお陰で今の肥前くんがあるかもしれない。ほんのり香るむつひぜを添えて。 2302瀬奈ちゃん
DONE初めて身体を繋げた翌朝/むつひぜむつひぜ障子の隙間から指す朝焼けが照らす癖のある髪は、この世の何よりも美しいと思う。
その美しい髪に触れ指先で弄んでいると、ふと腕の中から視線を感じて俯けば、眠た気に此方を見つめる顔が向いていて、目が合うと眩しげに目を細めていた。
わしはその顔に吸い込まれるように唇を寄せると、肥前は目を閉じてそれを受け入れてくれる。
触れ合った唇は温かく柔らかくて、何度もただ触れ合うだけの口付けを重ねていると、寝巻きを握られ体を押され
「なあ……」
ふいに唇を離した肥前が小さく呟き聞き返すと、一度顔を俯かせた後どこか意を決した表情と視線を真直ぐに向け恥ずかしそうに
「好きだ、」と、呟いた。
その言葉を聞いて、嬉しくて嬉しくて堪らなくなり、胸いっぱいに広がる愛しい気持ちに暴れ出したい様な、笑ってしまいそうな、擽ったくて温かい気持ちに目頭が熱くなる。
472その美しい髪に触れ指先で弄んでいると、ふと腕の中から視線を感じて俯けば、眠た気に此方を見つめる顔が向いていて、目が合うと眩しげに目を細めていた。
わしはその顔に吸い込まれるように唇を寄せると、肥前は目を閉じてそれを受け入れてくれる。
触れ合った唇は温かく柔らかくて、何度もただ触れ合うだけの口付けを重ねていると、寝巻きを握られ体を押され
「なあ……」
ふいに唇を離した肥前が小さく呟き聞き返すと、一度顔を俯かせた後どこか意を決した表情と視線を真直ぐに向け恥ずかしそうに
「好きだ、」と、呟いた。
その言葉を聞いて、嬉しくて嬉しくて堪らなくなり、胸いっぱいに広がる愛しい気持ちに暴れ出したい様な、笑ってしまいそうな、擽ったくて温かい気持ちに目頭が熱くなる。
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DONE #むつひぜ版創作60分一本勝負お題「月見」
酔って甘える肥前くんを独り占めするむっちゃん。
新撰組を添えて。
お題「月見」 我らが主は戦時中であっても、いや戦時中だからこそ季節の行事を大切にしてくれる。
今日は主の世界の暦で中秋の名月なのだという。月の見える縁側に酒とつまみを用意しての宴席となった。
「陸奥守ィ、聞いてっかぁ~?」
「おん、聞いちょるよ~」
「ホントかぁ? ホントにきいいてっかぁ?」
「聞いちょる聞いちょる。おんしの元の主の話じゃろう?」
「そう! 土方さんはなあ、そりゃあ格好良かったんだ! 俺と同じ、浅黄の羽織を着てだなあ――」
和泉守は然程酒に強くはない。以前の何かの勝負の際に、次は飲み比べ勝負をすると約束していたので先ずはと新撰組の刀達が集まる一角にお邪魔していたのだが、和泉守は早々に酔いが回ってしまったらしい。
3068今日は主の世界の暦で中秋の名月なのだという。月の見える縁側に酒とつまみを用意しての宴席となった。
「陸奥守ィ、聞いてっかぁ~?」
「おん、聞いちょるよ~」
「ホントかぁ? ホントにきいいてっかぁ?」
「聞いちょる聞いちょる。おんしの元の主の話じゃろう?」
「そう! 土方さんはなあ、そりゃあ格好良かったんだ! 俺と同じ、浅黄の羽織を着てだなあ――」
和泉守は然程酒に強くはない。以前の何かの勝負の際に、次は飲み比べ勝負をすると約束していたので先ずはと新撰組の刀達が集まる一角にお邪魔していたのだが、和泉守は早々に酔いが回ってしまったらしい。