わかめごはん
TRAININGお題「残業」マクダノさんはデキてますが、チンとジェリーしか出てきません(笑)残業本部の地下、薄暗い部屋に掛けられた薄型テレビには、ハワイの真っ青な空と弾ける波、ダブルレインボーが次々と映し出されていた。チカチカと輝く原色の画面が眩しくて、チンはそこから目を逸らすと盤面を睨む。
「自分の番だって忘れちゃった?」
「忘れてないよ」
もじゃもじゃの髭面を一瞥して、さっとコマを動かした。ナイトを右へ。
「うん、そうくるか。じゃあ」
すかさずルークでナイトを取られ、チンは腕組みをして呻いた。
「……やるねぇ」
「まぁ、前から得意だしね。チンは弱くなった?」
「なんだって? 俺だってまだそんなに鈍ってないぞ。これでどうだ」
クイーンで睨みをきかせながら、ポーンを前へ。
「だめだめ、そんな様子見の手じゃ。これでチェック」
1136「自分の番だって忘れちゃった?」
「忘れてないよ」
もじゃもじゃの髭面を一瞥して、さっとコマを動かした。ナイトを右へ。
「うん、そうくるか。じゃあ」
すかさずルークでナイトを取られ、チンは腕組みをして呻いた。
「……やるねぇ」
「まぁ、前から得意だしね。チンは弱くなった?」
「なんだって? 俺だってまだそんなに鈍ってないぞ。これでどうだ」
クイーンで睨みをきかせながら、ポーンを前へ。
「だめだめ、そんな様子見の手じゃ。これでチェック」
わかめごはん
DONEまちエビで頒布した「precious one」のおまけ短編です。今回のワンライのお題「超土砂降りの夕立」に合った内容なので、この機会に公開します。precious oneご購入ありがとうございましたm(_ _)m
R18ではないですが、一応パスかけておきます。小文字三文字 5
わかめごはん
DONEお題『リゾート』リゾートと言えばwデート!という勝手なイメージで、誰もが夢見たであろうメリダノからのマクダノ。えっちな描写は少ないですが、ベッドの話なのでワンクッション置いときます。passは英字小文字のいつもの3文字 5lico_rice
DOODLEまくだのワンドロとワンライお題は廃墟です。書けないなーからの脱出を図ってみましたがとてもライトなマクダノ風味に。
廃墟行きを拒みたいダニーと理由を知っているスティーヴさんの話。チンコノちゃんもいます。 6
わかめごはん
DONEお題「お前に言ってなかったことがある」中の人のイメージから、勝手に歌が上手なダニーさんのお話。金曜の夜、二人の酔いも深まったマクギャレット邸で、なんとなく見ていた退屈なアクション映画は、エンドテロップが流れるばかりになっていた。カウチに沈んだダニーは、自分の隣に陣取るスティーヴを見る。その腕はカウチの背もたれの上に伸ばされていて、ダニーの肩には落ちてきていない。
「なぁ」
「ん? そろそろ寝るか? 泊まるだろ」
カウチに寝るダニーのためにブランケットを取ろうと、立ち上がったスティーヴの手をダニーが掴んだ。
「ギター」
「なに?」
「俺がやったギター。持ってこいよ。演奏会しよう」
「え……今から?」
「あぁ。嫌とは言わせないぞ、俺がやったんだからな。弾いてるか? あれ」
「あ、いや……うん。実は、たまに」
「一人で?」
「だって、聞かせるやつもいないし」
「ここにいるだろ。早く持ってこい」
スティーヴはわずかに逡巡しながらも、二階の自室からギターケースを持って降りてきた。
テーブルに置いて、観念したように勢いよく蓋を開ける。手にすると、わずかなチューニングで良い音が鳴った。まめに弾いているようだ。
「何が弾ける?」
「メジャーな曲なら。コード鳴らすだけでよければ」
「そうだな。… 1168
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MOURNINGお題は「いいか、よく聞け」なんともしっくり来てないけど投げちゃう地下の取調室で、スティーヴ、ダニー、そしてルーの三人が喋らない容疑者を前にして立っていた。しかしルー以外の二人は、入室するなり出入口の両脇に腕組みをして立ち、一言も口を開いてはいない。その異様な威圧感に、容疑者の男も額に汗を浮かべ始めていた。
「おい、仲間の居場所をしゃべる気はないのか」
「……」
無言を貫く男に、ルーが顔を近づけた。
「いいか、よく聞け。お前さんだってハワイの犯罪者の端くれなら、FIVE-0のスティーヴ・マクギャレットとダニー・ウィリアムズの話くらい聞いたことがあるだろう。あいつらがその二人だ」
男の視線がルーの背後を行き来する。スティーヴとダニーは微動だにせず、冷たい視線で見下ろすばかりだ。
「しかもあんた、最高にツイてない。今日はあいつら最高に機嫌が悪いんだ。こんなのはあれ以来かな……スティーヴが参考人の腕を折った時か、ダニーが犯人に喋らせるまでボコボコに殴り続けたときか。あんたがこのまま喋らなかったら、俺も二人を止められるかどうかわからんぞ」
声を潜めてルーが囁けば、男の喉仏が上下した。
刑務所へ行った者や同業者たちから、FIVE-0の噂は聞いていた。てっきり尾 1186