takotakoyuuuuko
MAIKINGユキバンを書き始めたマジの初期に書き始めたものの全然筆が進まないやつ。ギャグを書こうと思ったのに真面目な感じにシフトチェンジしたせいだと思われる【ユキバン】無題「万とやりたい」
「なんて?」
「万とセックスすることにした」
あの日の言葉になぞらえて、自分の想いを率直に伝えてみる。万はあの日と同じように少し視線を彷徨わせると、引き結んでいた口を開いて──。
「……嫌だけど」
「え?」
「だから、嫌だけど」
「何で? そこは『いいんじゃない』って言うところだったじゃん」
予想外の返答に驚きを隠せない。詰め寄って疑問をぶつければ、万は呆れたように「あのなぁ……」と、ため息交じりに零した。
「いくら溜まってるからって、俺で発散しようとするなよ」
適当に女の子を掴まえて修羅場にさせてないだけマシかもしれないけど、と言われて思わずムッとする。
「別に、性欲処理が目的で万とセックスしたいわけじゃない」
1477「なんて?」
「万とセックスすることにした」
あの日の言葉になぞらえて、自分の想いを率直に伝えてみる。万はあの日と同じように少し視線を彷徨わせると、引き結んでいた口を開いて──。
「……嫌だけど」
「え?」
「だから、嫌だけど」
「何で? そこは『いいんじゃない』って言うところだったじゃん」
予想外の返答に驚きを隠せない。詰め寄って疑問をぶつければ、万は呆れたように「あのなぁ……」と、ため息交じりに零した。
「いくら溜まってるからって、俺で発散しようとするなよ」
適当に女の子を掴まえて修羅場にさせてないだけマシかもしれないけど、と言われて思わずムッとする。
「別に、性欲処理が目的で万とセックスしたいわけじゃない」
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MOURNING旧リ時代の話。どういう展開にしたいのか忘れた【ユキバン】無題 珍しいこともあるものだ。
テレビ画面をじっと見つめる千に対して、真っ先に抱いた感想はそれだった。
見たい番組があるからテレビをつける人と、見たい番組があるわけではないが、取り敢えずテレビをつけておく人がいる。この二択で言うならば、俺は後者だ。
当然、ニュースや音楽番組など、見ようと思って見るものもある。だが、大抵は何かしらの音を耳に入れておきたくて、テレビをつけっぱなしにしている。
対する千は俺とは逆で、見たいものが無ければテレビは一切つけようとしないタイプだ。テレビ番組に興味が無いというのも大きいだろうが、音楽を作るときに、周りの音が入ってくるとうるさくて嫌なんだろう。俺だって作曲のときには余計な音を耳に入れたくないと思うが、千の場合は俺より音楽に向き合っている時間が長い分、余計にそう感じるに違いない。
645テレビ画面をじっと見つめる千に対して、真っ先に抱いた感想はそれだった。
見たい番組があるからテレビをつける人と、見たい番組があるわけではないが、取り敢えずテレビをつけておく人がいる。この二択で言うならば、俺は後者だ。
当然、ニュースや音楽番組など、見ようと思って見るものもある。だが、大抵は何かしらの音を耳に入れておきたくて、テレビをつけっぱなしにしている。
対する千は俺とは逆で、見たいものが無ければテレビは一切つけようとしないタイプだ。テレビ番組に興味が無いというのも大きいだろうが、音楽を作るときに、周りの音が入ってくるとうるさくて嫌なんだろう。俺だって作曲のときには余計な音を耳に入れたくないと思うが、千の場合は俺より音楽に向き合っている時間が長い分、余計にそう感じるに違いない。
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MAIKING万理♀に怒られる新リ、紡ちゃんを添えて【ユキバン】無題「君たちさ、何をやってくれてんの?」
バンさんの声が上から降ってくる。何故ならオレたちは今、楽屋の床に正座しているからだ。視界に映るのは少しくたびれた黒のヒール。動きやすさが重視された3センチヒールだ。
「おい、聞いてんのか」
黙ってバンさんの靴を見つめていると、再び声が降ってくる。こんなにも刺々しいバンさんの声を、オレは今まで聞いたことはなかった。
恐る恐る顔を上げて、普段よりもだいぶ離れたところにあるバンさんの顔を見る。案の定と言うべきか「あんな声を出すなら、そりゃそんな顔にもなりますよね」と言う表情をしていた。詰まるところ、バチクソ怖い。
「はい、聞いてます……」
情けなくも震える声で返事をすると、隣で同じく正座しているユキも小さく頷いた。
2425バンさんの声が上から降ってくる。何故ならオレたちは今、楽屋の床に正座しているからだ。視界に映るのは少しくたびれた黒のヒール。動きやすさが重視された3センチヒールだ。
「おい、聞いてんのか」
黙ってバンさんの靴を見つめていると、再び声が降ってくる。こんなにも刺々しいバンさんの声を、オレは今まで聞いたことはなかった。
恐る恐る顔を上げて、普段よりもだいぶ離れたところにあるバンさんの顔を見る。案の定と言うべきか「あんな声を出すなら、そりゃそんな顔にもなりますよね」と言う表情をしていた。詰まるところ、バチクソ怖い。
「はい、聞いてます……」
情けなくも震える声で返事をすると、隣で同じく正座しているユキも小さく頷いた。
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MAIKING万理失踪後の千×本編軸の万理。◯◯しないと出られない部屋の話【ユキバン】無題 目覚めると同時に、万理の脳内は「ヤバい」の単語で埋め尽くされた。
見知らぬ天井、馴染みのない手触りの寝具。それに加えて、隣で眠る人の気配──どう考えても役満であると言えよう。当然、悪い意味での。
昨日は退社後、自宅に直行して酒も飲まずに寝たはずだったが、どうやら昨夜の自分は記憶を捏造するほど酒を飲み、挙げ句、誰かを持ち帰ってしまったらしい。どちらかと言うと誰かに持ち帰られてしまった、と表現する方が正しいのかもしれないが。どちらにせよ、小鳥遊事務所で働き始めて早数年。こんな失態は千と組んでいた頃以来のことだ。頭を抱えずにはいられない。
セックスや深酒したとき特有の気だるさが無いことに違和感を覚えるが、そんなことよりも『ここがどこで、誰と寝ているのか』が今は重要だ。なにせ持ち帰られた記憶も行為中の記憶も無いのだ、自分には。
1030見知らぬ天井、馴染みのない手触りの寝具。それに加えて、隣で眠る人の気配──どう考えても役満であると言えよう。当然、悪い意味での。
昨日は退社後、自宅に直行して酒も飲まずに寝たはずだったが、どうやら昨夜の自分は記憶を捏造するほど酒を飲み、挙げ句、誰かを持ち帰ってしまったらしい。どちらかと言うと誰かに持ち帰られてしまった、と表現する方が正しいのかもしれないが。どちらにせよ、小鳥遊事務所で働き始めて早数年。こんな失態は千と組んでいた頃以来のことだ。頭を抱えずにはいられない。
セックスや深酒したとき特有の気だるさが無いことに違和感を覚えるが、そんなことよりも『ここがどこで、誰と寝ているのか』が今は重要だ。なにせ持ち帰られた記憶も行為中の記憶も無いのだ、自分には。
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MAIKING旧リ時代にアプローチ兼ストレス発散として万理の胸にいたずらしていた千と、そのせいで泥酔した万理に胸を揉まれる百の話を書こうとしていた。百が胸揉まれるパートしかない【モモバン♀・ユキバン♀】無題 ふと視線を感じて隣を見る。オレの隣にはバンさんが座っていて、バチリと視線がかみ合った。オレを見つめて微笑むバンさんの顔はアルコールによって頬を赤く染めていて、蠱惑的なそれにオレの方まで顔が赤くなっていくのを感じた。
「バ、バンさん。どうしたんですか?」
じっと顔を見つめられて落ち着かない。耐えられずにどうしたのかと問えばバンさんは「ん?」と小首を傾げただけで何も言わなかった。
(可愛い……けどちょっとエッチな雰囲気もあってそわそわする……!)
どうにも居た堪れなくてバンさんから視線を逸らす。けれどもバンさんの視線は未だにこっちに向いているようだった。
すると、おもむろにバンさんの手がオレの方へと伸びる。何かと思ってその手の行く先を視線で追っていくと、細く長い指先がオレの胸部へと触れた。
770「バ、バンさん。どうしたんですか?」
じっと顔を見つめられて落ち着かない。耐えられずにどうしたのかと問えばバンさんは「ん?」と小首を傾げただけで何も言わなかった。
(可愛い……けどちょっとエッチな雰囲気もあってそわそわする……!)
どうにも居た堪れなくてバンさんから視線を逸らす。けれどもバンさんの視線は未だにこっちに向いているようだった。
すると、おもむろにバンさんの手がオレの方へと伸びる。何かと思ってその手の行く先を視線で追っていくと、細く長い指先がオレの胸部へと触れた。