きゃ~
MENU2/9新刊サンプル十空オンリー【待宵月の空にVR2025】「はじらいくうこうさん!」本文32ページ
くうこうが違法マイクで恥ずかしくなり、
じゅうしが困惑する本。全年齢。十空
ただいま製作中!
脱稿して印刷できれば発行できます!
限界原稿です。
【追記】
限界原稿ですが発行できました。
ありがとうございました!!
↓通販ページ
https://sakya-shaka.booth.pm/items/6585618 8
きゃ~
DONE十空まんがじゅうし新曲トレーラーを聴いてから
割とずっと頭の中がコンティニュードで
居ても立っても居られませんでした、、
↓まんがの内容はふつうに元気な十空です
※画像にフィルターかけているせいか表示が遅いかもしれません。 13
Fやま
DONE3/27イベント『MY NEVER MAN』用イラスト展示&ネットプリントのご案内です。
パスワードは名前数字表記4桁(お品書きにあります)
1 ネプリのご案内
2 ナゴヤの某商店街デートな師弟
3 MOON NIGHT with You
✳︎ネプリ②は印刷の際若干色味がくすむため、プリント版は4枚目に近い色合いになります 4
kawa2wa5
DONE■jealousy■jealousy十四が空却をライブに呼ぶ日は何度かあったが、決まって返事は「おう」だった。素っ気なく、行く、とも、行かないとも言い切らない返事は普段の空却らしくないが、今のところ八割近くの確率で来てくれていることを十四はきちんと知っている。チケットと交換制のドリンクチケットが、空却の部屋にある木製の箱の中に貯まっているのも、実は知ってる。
開演時間になり、ライブハウスの照明が一度真っ暗になる瞬間。重たい扉がゆっくり開き、背中に光を纏った小柄な男の姿が浮かび上がってすぐに消えた。
待つのが嫌いだからか、狭いライブハウスの中にいるのが窮屈だからか、はっきりとした理由は分からないけれど、開演前の賑やかさがピタリと止む瞬間に空却は必ずやってくる。
十四はその姿を目に留めて、閉じ込めるように一度目蓋をきつく閉じた。
深く息を吸い込んで、空気を震わせて音を吐き出した瞬間、眩しいくらいに照らされるステージの光。その光が届くか届かないかというところで、燃えるような赤い毛の男が真剣な顔でじっと十四のことを見つめていた。
湧いた歓声を真正面から受け止めて、熱心なファンに目配せしてアピール 2975
kawa2wa5
DONEdress(十空)■dress「動かないでくださいね」
そう言って空却さんの陶器みたいな肌の上にパフをさっと滑らせる。ファンデーションなんていらないくらいに真っ白な肌だけど、やっぱりベースメイクがあるのとないのとではポイントメイクの映え方も違うし、ファンデは地肌を守ってくれたりもするから大事なんですよ、って言ったところで空却さんが大きなくしゃみをした。唾が顔に飛んできて最悪、最低。これだから空却さんは。
「お前が変な粉ぬってくるからだろうが」
「変な粉じゃなくておしろいっす!」
顔に飛んだ唾を拭って、気を取り直してアイメイク。
「目、閉じてくださいっす」
「ん」
素直に閉じられた瞼の上に、ラメの粒が大きいアイシャドウを乗せていく。その上から発色の良いブラウンを重ねて、睫毛に近づくにつれて濃くなるようなグラデーションに。つけまつ毛もマスカラさえもいらない、空却さんの長い長い自前の睫毛。目を瞑れば、目の下に睫毛の影ができてしまう。羨ましくて仕方ない。
「まだかよ、拙僧飽きてきたんだが」
「まだっす」
あんまり時間をかけていると、せっかちな師匠は我慢できずに動き出してしまうから、慌ててアイラインを 1535
kawa2wa5
DONEtender(十空)■tender意識の先で規則正しく何かが鳴ってる。
「うう~……うるさぃ」
鳴り止まないそれが目覚ましの音だと気づいたのは、アラーム音が随分大きくなった頃。いつもなら空却さんがさっさと止めてしまうであろう音が鳴り続けているということは、今日は自分が師匠の代わりを務める日だ。
身体を起こして充電器に繋がれたスマートフォンを手繰り寄せ、左から右にスライドする。
「ん……五時……」
陽が昇りきっていない障子の向こうは淡い青色で包まれているのか、差し込む控りはぼんやりと薄暗いけれど幻想的。アラームが止まれば、部屋はシンと静まり返って、時間が止まってしまったよう。時たま遠くの方でパキッと何かが割れる音。
そっと目を閉じ、ゆっくり深呼吸を繰り返す。教えられた瞑想の仕方。肩の力を抜いて、頭の中をからっぽにして、ただそこにある空気をゆっくり自分の中に取り入れる。
通い慣れた空厳寺の中にある小さな一室。お線香と、空却さんが最近気に入ってる練り香水の匂い。それと、自分の甘ったるいと叱られる香水の匂いと、あと、ちょっと昨日の余韻を残した汗とあれやこれやの匂いが混ざった空気をゆっくり吸って、ゆ 4374