梨那★
MAIKING[それでも好きとは言わねぇんすね/シン大✽3]シン誕生日後「ご褒美たい焼き」の後日談です
それでも好きとは言わねぇんすね/シン大✽3「ずっとあの調子でさメノウお前の珈琲が飲みたいって煩いんだ、どうにかしてくれない」
開店業務が終わろうとする頃にメノウは出勤してきたらしい。昼からのシフトなのに10時前に出勤してきて開口一番に大牙の珈琲が飲みたいって一点張りなんだそう。別に珈琲淹れるのなら容易いし美味しいと言ってくれるメノウに淹れるのは本望だ。
「まぁ別に特別な事じゃねぇし、それに今休憩に入るところっしょマイカだって。構いやしないすよ」
身構えているマイカの肩が心做し下がったような気がした。
「なんなら、アンタさんもいかがす?コーヒーブレイクにしやしょう」
「確かにお前の珈琲飲んだことなかったな」
本来は昼シフト組と入れ替わりで休憩に入るがメノウの店入りが随分と前倒しだから早めの休憩にしようとマイカも合意する。
1394開店業務が終わろうとする頃にメノウは出勤してきたらしい。昼からのシフトなのに10時前に出勤してきて開口一番に大牙の珈琲が飲みたいって一点張りなんだそう。別に珈琲淹れるのなら容易いし美味しいと言ってくれるメノウに淹れるのは本望だ。
「まぁ別に特別な事じゃねぇし、それに今休憩に入るところっしょマイカだって。構いやしないすよ」
身構えているマイカの肩が心做し下がったような気がした。
「なんなら、アンタさんもいかがす?コーヒーブレイクにしやしょう」
「確かにお前の珈琲飲んだことなかったな」
本来は昼シフト組と入れ替わりで休憩に入るがメノウの店入りが随分と前倒しだから早めの休憩にしようとマイカも合意する。
梨那★
MAIKING[それでも好きとは言わねぇんすね/シン大✽2]※シン大、大メノ含まれるので自己責任でお願いします🍀🕊
それでも好きとは言わねぇんすね/シン大✽2〈時は遡りシンのとある朝のこと〉
「今日の開店業務は大牙とメノウか」
店が開店して客の出入りが安定した頃に出勤すればいい。充分間に合うし今日は昼からのシフトになっている。まだ新調して履き慣れない黒の革靴でいそいそとシンは店に向かっていた。なぜなら今日、朝一番に厨房で行われる事をシンは知っているからだ。
『シン…おめでとう』
5/7に厨房ではなく事務室だったが誕生日に大牙がシンに珈琲を振る舞ってくれた。それから妙にシンの中で珈琲が居心地のいいものになっていたのだ。果実の爽やかな酸味の後にカカオのほろ苦さが追って来て余韻として甘さで満たされる感覚が忘れられない。きっとあいつの事だ業務前のルーティンとして珈琲を淹れているに違いないと容易に想像できた。特別に用意してもらうものではなく普段の味とやらにも興味が湧いてしまった。
1200「今日の開店業務は大牙とメノウか」
店が開店して客の出入りが安定した頃に出勤すればいい。充分間に合うし今日は昼からのシフトになっている。まだ新調して履き慣れない黒の革靴でいそいそとシンは店に向かっていた。なぜなら今日、朝一番に厨房で行われる事をシンは知っているからだ。
『シン…おめでとう』
5/7に厨房ではなく事務室だったが誕生日に大牙がシンに珈琲を振る舞ってくれた。それから妙にシンの中で珈琲が居心地のいいものになっていたのだ。果実の爽やかな酸味の後にカカオのほろ苦さが追って来て余韻として甘さで満たされる感覚が忘れられない。きっとあいつの事だ業務前のルーティンとして珈琲を淹れているに違いないと容易に想像できた。特別に用意してもらうものではなく普段の味とやらにも興味が湧いてしまった。
梨那★
MAIKING[それでも好きとは言わねぇんすね/シン大✽1]シン誕生日後「ご褒美たい焼き」の後日談です
それでも好きとは言わねぇんすね/シン大+メノ✽1 エントランス、ロビー、フロア、舞台にホール。掃除当番を任されてるところは勿論今日は任されてないところまでもが頭を巡った。何故なら俺を疑い不審な目でマイカが見てるから。ソムリエエプロンを着けてこうも疑いの目で見られると反射的にサボってる気持ちになってくるのが不思議だ。
「なんすか?サボってはねぇすよ、アンタさんと一緒なんすからあからさまにサボれねぇすわ」
あからさまにとそこは潔白でもない事を言っておく。隙あらばと言う気持ちが無くもないからだ。しかし、顔を見るなり失礼だとは思うがマイカの事だ理由は必ずある。あってくれても困るが。
「お前メノウになに飲ませたんだよ」
✽✽✽
とある早番の日。その日の掃除当番はメノウと一緒だったが休憩所で横たわる彼は起きる気配がなかった。常習犯同士ではあるが誰かに押し付けるだとか居なくなるといったメノウのようなことは一度もない。手を抜くとかペナルティでの掃除を任されるパターンの自分とは理由が異なる常習犯だ。
1845「なんすか?サボってはねぇすよ、アンタさんと一緒なんすからあからさまにサボれねぇすわ」
あからさまにとそこは潔白でもない事を言っておく。隙あらばと言う気持ちが無くもないからだ。しかし、顔を見るなり失礼だとは思うがマイカの事だ理由は必ずある。あってくれても困るが。
「お前メノウになに飲ませたんだよ」
✽✽✽
とある早番の日。その日の掃除当番はメノウと一緒だったが休憩所で横たわる彼は起きる気配がなかった。常習犯同士ではあるが誰かに押し付けるだとか居なくなるといったメノウのようなことは一度もない。手を抜くとかペナルティでの掃除を任されるパターンの自分とは理由が異なる常習犯だ。