miri
DONE2025年のシテイの日のお題、「まじめな顔しながらふざける師弟」です。
中2のモブくんと霊幻師匠の平和な会話です。
くもりときどき「あー。空からラーメン降ってこねえかな」
しとしとと雨の降る昼前の事務所内で、雨空を見つめながら霊幻は言った。
藪から棒な発言を聞いて、モブは霊幻の座る席のほうへ目を向ける。
今日は土曜日なので、中学校は休みである。受付席でもくもくと宿題をこなしていたモブが口をひらく。
「お腹すいてるんですか」
「あぁ。今すごくラーメンの口だ」
「ラーメンか……」
シャープペンシルを持っていた手を止め、モブも霊幻と同じようにブラインドの向こう側を眺める。
「……僕はハンバーガーが降ってきてほしいな」
「あー。いいな」
雨の降る空を二人で眺めながら、ふたりは無表情でその様子を想像する。
「……くもりときどきミートボールって知ってるか」
1600しとしとと雨の降る昼前の事務所内で、雨空を見つめながら霊幻は言った。
藪から棒な発言を聞いて、モブは霊幻の座る席のほうへ目を向ける。
今日は土曜日なので、中学校は休みである。受付席でもくもくと宿題をこなしていたモブが口をひらく。
「お腹すいてるんですか」
「あぁ。今すごくラーメンの口だ」
「ラーメンか……」
シャープペンシルを持っていた手を止め、モブも霊幻と同じようにブラインドの向こう側を眺める。
「……僕はハンバーガーが降ってきてほしいな」
「あー。いいな」
雨の降る空を二人で眺めながら、ふたりは無表情でその様子を想像する。
「……くもりときどきミートボールって知ってるか」
おにの
DONE【付き合ってもいないし、まず恋心を自覚しているわけでもない】距離感近すぎじゃねぇか?とちょっと心配なエクボと、自分達の距離に無自覚な師弟の日々。
【3】レアな場所。「こんにちは」
扉には『休憩中』の看板。鍵は開いている。ノックをしてそっと扉を開ける。学校が早帰りの僕は、事務所に寄った。
今日は勉強の解らないところを師匠に教えて貰うことになっていたから。
ソファに横になって眠る師匠は僕が入って来たことに気付かずに寝息を立てている。
「不用心だなぁ師匠……」
午前中よっぽど疲れたのかな。僕は師匠が起きるまで、先にひとりで解る宿題を終わらせることにした。
ーーーー
「師匠〜、まだ起きないんですか?」
僕はソファに近寄り、師匠の顔を覗き込んだ。
寝ている師匠の前髪が汗でおでこに張り付いていたから、涼しくなるように超能力でそよ風をおこした。
そのとき、師匠のおでこが見えた。暑かったのかな、眉間にシワが寄っている。
746扉には『休憩中』の看板。鍵は開いている。ノックをしてそっと扉を開ける。学校が早帰りの僕は、事務所に寄った。
今日は勉強の解らないところを師匠に教えて貰うことになっていたから。
ソファに横になって眠る師匠は僕が入って来たことに気付かずに寝息を立てている。
「不用心だなぁ師匠……」
午前中よっぽど疲れたのかな。僕は師匠が起きるまで、先にひとりで解る宿題を終わらせることにした。
ーーーー
「師匠〜、まだ起きないんですか?」
僕はソファに近寄り、師匠の顔を覗き込んだ。
寝ている師匠の前髪が汗でおでこに張り付いていたから、涼しくなるように超能力でそよ風をおこした。
そのとき、師匠のおでこが見えた。暑かったのかな、眉間にシワが寄っている。
おにの
DONE【付き合ってもいないし、まず恋心を自覚しているわけでもない】距離感近すぎじゃねぇか?とちょっと心配なエクボと、自分達の距離に無自覚な師弟の日々。
【2】モブの指先。「いたっ」
ノートを捲るときに指先が痛くてつい声に出た。
「どうしたモブ。指に何かあんのか?見せてみろ」
師匠にちょいちょい、と手招きをされて呼ばれた僕は、師匠のデスクの前に移動をした。
「昨日からここがささくれちゃって痛いんです」
「お前、ちゃんと手入れしてないんだろ?あー爪も伸びてるじゃねぇか。ほら、ここに来い。切ってやるから」
言われるままに師匠の膝に座って手を差し出す。
「師匠の爪は綺麗ですね」
「当たり前だろ。お客サマをマッサ……ぅゔん、除霊する時に誤って傷付けないようにだな。あと、お祓いグラフィックするときも爪が長いと効率が悪いからな」
そうなんですか、と僕はぼんやりと師匠の声を聞きながら切ってもらっている爪先を見ている。
846ノートを捲るときに指先が痛くてつい声に出た。
「どうしたモブ。指に何かあんのか?見せてみろ」
師匠にちょいちょい、と手招きをされて呼ばれた僕は、師匠のデスクの前に移動をした。
「昨日からここがささくれちゃって痛いんです」
「お前、ちゃんと手入れしてないんだろ?あー爪も伸びてるじゃねぇか。ほら、ここに来い。切ってやるから」
言われるままに師匠の膝に座って手を差し出す。
「師匠の爪は綺麗ですね」
「当たり前だろ。お客サマをマッサ……ぅゔん、除霊する時に誤って傷付けないようにだな。あと、お祓いグラフィックするときも爪が長いと効率が悪いからな」
そうなんですか、と僕はぼんやりと師匠の声を聞きながら切ってもらっている爪先を見ている。
328db
DONEモブと霊幻CPなし / 下ネタ
危機一髪 平日の夕暮れ時。相談所にやってきた茂夫は真っ先に霊幻のデスクに向かった。
「師匠、これって何を表しているんですか」
茂夫は右手の親指を人差し指と中指の第二関節の間に滑り込ませ、霊幻にそれを掲げるように見せた。間に挟まった親指の頭をぐにぐにと楽しそうに動かしている茂夫を見て霊幻は飲んでいた煎茶を吹き出した。
「!? バ……ッカお前! すぐ止めろ、死ぬぞ!」
「え、え? 死?」
「お前それ他のヤツに見られなかっただろうな……特に女子……ツボミちゃんに見られたら死ぬぞ」
台拭きをひっ掴んで濡れたデスクを乱暴に拭きながら、「誰だよ、モブに変なこと教えやがったヤツは」と心の中で悪態を吐いた。茂夫は予想外の霊幻の強い言葉に酷く狼狽している。
613「師匠、これって何を表しているんですか」
茂夫は右手の親指を人差し指と中指の第二関節の間に滑り込ませ、霊幻にそれを掲げるように見せた。間に挟まった親指の頭をぐにぐにと楽しそうに動かしている茂夫を見て霊幻は飲んでいた煎茶を吹き出した。
「!? バ……ッカお前! すぐ止めろ、死ぬぞ!」
「え、え? 死?」
「お前それ他のヤツに見られなかっただろうな……特に女子……ツボミちゃんに見られたら死ぬぞ」
台拭きをひっ掴んで濡れたデスクを乱暴に拭きながら、「誰だよ、モブに変なこと教えやがったヤツは」と心の中で悪態を吐いた。茂夫は予想外の霊幻の強い言葉に酷く狼狽している。
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DONEそのものあおきころもをまといてモブと霊幻
師匠の脛毛で戯れるモブの話
こんじきののにおりたつ
そのものあおいころもをまといて モブはさっきから俺の脛毛を無表情で撫でている。毛の生える流れに逆らって撫でて元の毛並みにゆっくり戻る様子を眺めたり、弱い力で引っ張ったりしている。最初は何をしてるんだと思ったが、少し擽ったい位で特段困ることもないので好きに触らせている。
モブの視線を感じながらも、構わず文庫本のページを捲ろうとしたが、薄いクリーム色の紙を掴めずつるりと滑った。指先が乾燥しているからだ。年を取ったなと思う。学生の頃はそんなことを意識したことがなかったのに。
「何、言いたいことでもあんの?」
「無かったら触っちゃ駄目なんですか」
「いや、別にいいけど。何か言いたげに見てたろ」
「僕が脛毛を触ると師匠の眉毛が動くんです。それが楽しくてつい」
954モブの視線を感じながらも、構わず文庫本のページを捲ろうとしたが、薄いクリーム色の紙を掴めずつるりと滑った。指先が乾燥しているからだ。年を取ったなと思う。学生の頃はそんなことを意識したことがなかったのに。
「何、言いたいことでもあんの?」
「無かったら触っちゃ駄目なんですか」
「いや、別にいいけど。何か言いたげに見てたろ」
「僕が脛毛を触ると師匠の眉毛が動くんです。それが楽しくてつい」