gettyaan
PROGRESSリビルディング12話/久々更新で申し訳。🈁🐶につなげたい話。ちゃんと終わらせたいので少し駆け足気味になります。来世兄弟12「た、だいまっ!」
「うお、おかえり」
夕食の準備をしていたら青宗が勢いよくドアを開けて飛び込んできた。肩を思いっきり上下させて呼吸を整えている。全力疾走してきたということか。けれど青宗がこうなるってことは何かがあったんだろう。
菜箸を置いて青宗の方へ近寄り片手を差し出した。
「どうしたんだよ」
青宗は素直に右手を乗せて顔を上げる。その顔は汗で塗れていた。白い肌のせいか一層赤く見える。少しだけその体勢のまま息を整えて口を開けた。
「いや、……ココが」
「あー」
成程な。大体を理解した。
青宗はオレたち兄弟の中で一番旧友たちと関わりたくないと思っている人間だろう。だから色々と慎重に考えていたのはなんだかんだ青宗だし、オレが考えて導いても最終決定権は青宗だった。特にココくんに対しては、青宗自身のことを完全に忘れて欲しいようでチラつかせるようなこともしない。すれ違うことも許さない。あの業務用スーパーで出会ったのも偶然からきた割とやばいハプニングだったけれど、どうにか切り抜けたし。
3980「うお、おかえり」
夕食の準備をしていたら青宗が勢いよくドアを開けて飛び込んできた。肩を思いっきり上下させて呼吸を整えている。全力疾走してきたということか。けれど青宗がこうなるってことは何かがあったんだろう。
菜箸を置いて青宗の方へ近寄り片手を差し出した。
「どうしたんだよ」
青宗は素直に右手を乗せて顔を上げる。その顔は汗で塗れていた。白い肌のせいか一層赤く見える。少しだけその体勢のまま息を整えて口を開けた。
「いや、……ココが」
「あー」
成程な。大体を理解した。
青宗はオレたち兄弟の中で一番旧友たちと関わりたくないと思っている人間だろう。だから色々と慎重に考えていたのはなんだかんだ青宗だし、オレが考えて導いても最終決定権は青宗だった。特にココくんに対しては、青宗自身のことを完全に忘れて欲しいようでチラつかせるようなこともしない。すれ違うことも許さない。あの業務用スーパーで出会ったのも偶然からきた割とやばいハプニングだったけれど、どうにか切り抜けたし。
gettyaan
PROGRESSリビルディング11話🥥🐶強めのお話。区切りついたので連投。ちょっと短い
月末支部にまとめ上げます
来世兄弟11 騒がしい一日だった。これが感想。
羽宮に六本木へと連れていかれてそこで灰谷と出会い、隆が三ツ谷であると彼らにバレて。あれよあれよと弄り倒されていた。
オレ? オレは見てた。まあ害はなかったし。隆だけが喚いていたけれど。あんな疲れた顔を見たのは初めてのことだったように思える。
恨めしい目で見られたけれど気にしねえことにした。昔の知り合いと出会ってあんな構い方されたら疲れるだろうけれど、ちょっと嬉しそうに見えたから。あと何故か灰谷たちが隆の学費のスポンサーになってた。気づいたら。隆自身も驚いていたから羽宮たちとの間で何かしらがあったんだと思う。
ところで聞いてほしい。オレの話を。こんな六本木の感想を言っている場合じゃない。
2938羽宮に六本木へと連れていかれてそこで灰谷と出会い、隆が三ツ谷であると彼らにバレて。あれよあれよと弄り倒されていた。
オレ? オレは見てた。まあ害はなかったし。隆だけが喚いていたけれど。あんな疲れた顔を見たのは初めてのことだったように思える。
恨めしい目で見られたけれど気にしねえことにした。昔の知り合いと出会ってあんな構い方されたら疲れるだろうけれど、ちょっと嬉しそうに見えたから。あと何故か灰谷たちが隆の学費のスポンサーになってた。気づいたら。隆自身も驚いていたから羽宮たちとの間で何かしらがあったんだと思う。
ところで聞いてほしい。オレの話を。こんな六本木の感想を言っている場合じゃない。
gettyaan
PROGRESSリビルディング/カリスマの話1ヶ月ぶりの更新で大変申し訳……10話目です🌟
彼らを出さないということに耐えられませんでした。
来世兄弟10 元気に帰ってきた末っ子たちを見る。なんかすっきりとしているような。悩みでもあったのが解消したのかどうなのか。
あぁでも千冬はまだ曇ってる。そんな気がする。無理やり聞き出そうとはしない、その方が拗れる可能性が高いことを知っているから。本人たちが何も言わないのなら聞かない。オレと青宗はそう決めている。
まあ武道がすっきりしているのなら今はそれでいいかな。環境の変化が色々とあった、無理に急いで変わったり進んだりする必要など無い。
こそこそとされるのはちょっと気になるけれど、そういうのも必要であるとは思っているから。
それから数日後のこと。
「お前ら早く準備しろー」
「たか兄待って待って待って!」
「千冬あれどこ!?」
5221あぁでも千冬はまだ曇ってる。そんな気がする。無理やり聞き出そうとはしない、その方が拗れる可能性が高いことを知っているから。本人たちが何も言わないのなら聞かない。オレと青宗はそう決めている。
まあ武道がすっきりしているのなら今はそれでいいかな。環境の変化が色々とあった、無理に急いで変わったり進んだりする必要など無い。
こそこそとされるのはちょっと気になるけれど、そういうのも必要であるとは思っているから。
それから数日後のこと。
「お前ら早く準備しろー」
「たか兄待って待って待って!」
「千冬あれどこ!?」
gettyaan
PROGRESSリビルディング/双子の話お待たせしました〜〜!!!!!
影に隠れてこんなことがあったよ話
来世兄弟9 オレたちが一虎くんの扶養に入って、松野家から羽宮家に変わってから数週間。色々と怒涛の日々を過ごした。書面とか手続きとか。でもオレたち兄弟は殆ど何もしなかった。役所の人との面談とかもあったんだけれど、オレたちがなってくれって言い出したんだから特に何事もなく。
名字だけれど、たか兄は小学校を卒業するまで、オレと武道は学年が変わるまではこのままで行くことにした。せい兄は1学期が終わったら変えるって言ってたかな。戸籍はもう羽宮になっているんだけれど。
劇的に変わったことはそれくらい。少しだけ変わったのは一虎くんが金土日に必ず家に来るようになったこと。
「いわゆる家族との団欒、ってやつ。あった方がいいんだろ?」
3275名字だけれど、たか兄は小学校を卒業するまで、オレと武道は学年が変わるまではこのままで行くことにした。せい兄は1学期が終わったら変えるって言ってたかな。戸籍はもう羽宮になっているんだけれど。
劇的に変わったことはそれくらい。少しだけ変わったのは一虎くんが金土日に必ず家に来るようになったこと。
「いわゆる家族との団欒、ってやつ。あった方がいいんだろ?」
gettyaan
PROGRESSリビルディング/家族が増えたよ難産of難産。思ったよりあっさりしてしまったので最終的に修正入る可能性あり。
お待たせいたしました
来世兄弟8 一虎くんの突然な襲来。誰も取り繕うことができず、ただ互いに顔を見合わせて固まることしかできなかった。
それでも行動が早かったのはたか兄。一虎くんの腕を掴んで「ちょっと付き合え」と一言言って家の中に引き込んだ。
「千冬、猫んとこ行ってきて」
「! ……うんっ」
千冬に一虎くんの目的である迷い猫のところに行かせる。そしてダイニングテーブルに一虎くんを座らせた。
「……みつや?」
一虎くんがそう言うけれど、目にはどうして? なぜ? 本物? といった感情が浮かんでいる。
わかる。わかるよ。だってオレたち、死んでるんだもんね。それが幼い姿となって生きている。信じられないのもわかる。
けれどこうなってしまったのなら説明するしかない。誰ですか? ってすっとぼけることもできたのに、たか兄は引き込んだ。せい兄も何も言わなかった。
3155それでも行動が早かったのはたか兄。一虎くんの腕を掴んで「ちょっと付き合え」と一言言って家の中に引き込んだ。
「千冬、猫んとこ行ってきて」
「! ……うんっ」
千冬に一虎くんの目的である迷い猫のところに行かせる。そしてダイニングテーブルに一虎くんを座らせた。
「……みつや?」
一虎くんがそう言うけれど、目にはどうして? なぜ? 本物? といった感情が浮かんでいる。
わかる。わかるよ。だってオレたち、死んでるんだもんね。それが幼い姿となって生きている。信じられないのもわかる。
けれどこうなってしまったのなら説明するしかない。誰ですか? ってすっとぼけることもできたのに、たか兄は引き込んだ。せい兄も何も言わなかった。
gettyaan
PROGRESSリビルディング/松-野-家4兄弟家族会議。突然の再開。今日の夜支部にまとめ上がります。来世兄弟7「月末恒例家族会議始めまーす」
「はーい」
「お願いします」
今日は5月の最終土曜日。記憶が戻ってからは月一くらいは顔を合わせて話合おうと決めていた。青宗が中学に上がるとリズムが変わったから、毎月最終土曜日と定めた。今日で2回目、司会は順番に次男のオレ、隆が務めまーす。
なにか変わったことがあった、とか不安なことや、学校行事の連絡をしたりする。一応親権を持っている親戚に報告することが無いか、それをまとめたりするのもこの会議で。一応な、親権持ってるんでね。あっちがオレたちに興味が無くてもね。
「何かあるやつ挙手で」
発言は順番じゃなくて挙手制。何もねえやついるだろうし。
「いい?」
「はい千冬どうぞ」
1番手は千冬。この前ちょっと泣いてたんだよな、大丈夫だったんだろうか。理由は知らねえけど何か迷ってたら吐き出させてあげたいし。
4040「はーい」
「お願いします」
今日は5月の最終土曜日。記憶が戻ってからは月一くらいは顔を合わせて話合おうと決めていた。青宗が中学に上がるとリズムが変わったから、毎月最終土曜日と定めた。今日で2回目、司会は順番に次男のオレ、隆が務めまーす。
なにか変わったことがあった、とか不安なことや、学校行事の連絡をしたりする。一応親権を持っている親戚に報告することが無いか、それをまとめたりするのもこの会議で。一応な、親権持ってるんでね。あっちがオレたちに興味が無くてもね。
「何かあるやつ挙手で」
発言は順番じゃなくて挙手制。何もねえやついるだろうし。
「いい?」
「はい千冬どうぞ」
1番手は千冬。この前ちょっと泣いてたんだよな、大丈夫だったんだろうか。理由は知らねえけど何か迷ってたら吐き出させてあげたいし。
gettyaan
PROGRESSリビルディング/🐶の話。🥥のことばっかり考えてる。❄️の話より少し前。支部に上げる際色々直す可能性あり。
来世兄弟6 新しい人生を生き直す。それは中々悪くないものだと、そう感じている。
生き直しというものはなんとも不思議なもので、同じ名前や同じような身体を持っていても環境も時代も何もかもが違う。
名字は違う。この身体に通っている血も異なっている。なのに身体は前と同じというものは不思議で。
様々な不思議に囲まれながら今を生きている。
弟であったオレは今では4人兄弟の長男というのも中々。役目を次男に投げているのは置いておいて。
……あぁ、身体は同じと言ったのは訂正。火傷跡は存在していない。当たり前だ、火事に焼かれていないから。
限られた資源と金で慎ましく生きる。親が居ないのも問題はない。一応親権を持っている父親の遠縁らしい人とは折り合いが悪く全く会っていないけれど、この兄弟4人で暮らしている日々は本当に悪くない。何なら楽しいとまで言える。
3178生き直しというものはなんとも不思議なもので、同じ名前や同じような身体を持っていても環境も時代も何もかもが違う。
名字は違う。この身体に通っている血も異なっている。なのに身体は前と同じというものは不思議で。
様々な不思議に囲まれながら今を生きている。
弟であったオレは今では4人兄弟の長男というのも中々。役目を次男に投げているのは置いておいて。
……あぁ、身体は同じと言ったのは訂正。火傷跡は存在していない。当たり前だ、火事に焼かれていないから。
限られた資源と金で慎ましく生きる。親が居ないのも問題はない。一応親権を持っている父親の遠縁らしい人とは折り合いが悪く全く会っていないけれど、この兄弟4人で暮らしている日々は本当に悪くない。何なら楽しいとまで言える。
gettyaan
PROGRESSリビルディング/❄の話。ばじふゆ風味。来世兄弟5 かつての仲間、今の家族と暮らす生活は心底心地よいものだと思っている。それは間違いようのない事実。
ただどうしてか何かが足りない気がしてくる。こう思ってしまうのは、親不孝ならぬ兄弟不孝だろうか。
かつて場地さんと生きた世界があった。かつて場地さんが死んだ世界があった。恐らくそれは自分と家族の記憶上にしかないけれど現実に違いなかった。相棒兼双子の兄弟である武道にとっては当たり前の現実の一つだったけれど。
そして辿り着いたのは身内がほぼ死んでいなくて、みんなが幸せだと言える世界。誰もが楽しそうに生きていて多少の悩み事はあれど、昔ほど深刻ではない悩み。誰もが悩むようなこと。そんな当たり前のことがただただ幸せだった。
5393ただどうしてか何かが足りない気がしてくる。こう思ってしまうのは、親不孝ならぬ兄弟不孝だろうか。
かつて場地さんと生きた世界があった。かつて場地さんが死んだ世界があった。恐らくそれは自分と家族の記憶上にしかないけれど現実に違いなかった。相棒兼双子の兄弟である武道にとっては当たり前の現実の一つだったけれど。
そして辿り着いたのは身内がほぼ死んでいなくて、みんなが幸せだと言える世界。誰もが楽しそうに生きていて多少の悩み事はあれど、昔ほど深刻ではない悩み。誰もが悩むようなこと。そんな当たり前のことがただただ幸せだった。
gettyaan
PROGRESS来世兄弟4 ここからはオレと青宗が大寿くんとココくんに会った時の話なんだけれど。
……あ、最初は九井くんって呼んでたんだけれどココで良いって青宗が言うものだからこうなってる。
その日はから揚げにしようとあらかじめ決めてあって材料も当日買おうつもりだった。我が家は育ちざかりの男四人家族だし、みんな割と普通に食べるしで生半可な量だとすぐになくなる。こういう“みんなが好き”という料理を作るときは、業務用スーパーに行くのが常だった。
中学に上がって忙しくはなったものの、部活とかには入っていない青宗は割と早めに帰ってくる。空手に通ってる末っ子の方が遅いときがあるくらい。だから最近の御供はもっぱら青宗だった。
「業務スーパー行くからついてきてくんね?」
5277……あ、最初は九井くんって呼んでたんだけれどココで良いって青宗が言うものだからこうなってる。
その日はから揚げにしようとあらかじめ決めてあって材料も当日買おうつもりだった。我が家は育ちざかりの男四人家族だし、みんな割と普通に食べるしで生半可な量だとすぐになくなる。こういう“みんなが好き”という料理を作るときは、業務用スーパーに行くのが常だった。
中学に上がって忙しくはなったものの、部活とかには入っていない青宗は割と早めに帰ってくる。空手に通ってる末っ子の方が遅いときがあるくらい。だから最近の御供はもっぱら青宗だった。
「業務スーパー行くからついてきてくんね?」
gettyaan
PROGRESS間違えて支部の消したのでポイピクに挙げてなかったやつかくちゃんといざなくんに会っちゃったよな双子
来世兄弟3 それはオレたちが“家族”になって半年後のこと。
その頃にはせい兄が中学生に、たか兄は6年生でオレたちは5年生になっていた。
桜が舞う頃でせい兄が花見に行きたいと言うものだからみんなで行った。たか兄のお弁当はとても美味しくて美味しくて、正直なところ花より男子であったことは内緒ね。
せい兄が進学したのは学区内の公立中学校。特に荒れているとかそういうのは無い。せい兄も喧嘩に明け暮れているということもなく、淡々と過ごしている。これは小学校のときも同様。
なんかたか兄と2人で話しているのが聞こえちゃったことがあるんだけれど、中学受験がどーのこーだの。今の時代珍しくない。なんなら小学校受験もある。せい兄は金は沢山あるが有限、弟たちに残すってそのまま公立中学校に進学した。こういうところでホントにオレたちのお兄ちゃんなんだなって。
3903その頃にはせい兄が中学生に、たか兄は6年生でオレたちは5年生になっていた。
桜が舞う頃でせい兄が花見に行きたいと言うものだからみんなで行った。たか兄のお弁当はとても美味しくて美味しくて、正直なところ花より男子であったことは内緒ね。
せい兄が進学したのは学区内の公立中学校。特に荒れているとかそういうのは無い。せい兄も喧嘩に明け暮れているということもなく、淡々と過ごしている。これは小学校のときも同様。
なんかたか兄と2人で話しているのが聞こえちゃったことがあるんだけれど、中学受験がどーのこーだの。今の時代珍しくない。なんなら小学校受験もある。せい兄は金は沢山あるが有限、弟たちに残すってそのまま公立中学校に進学した。こういうところでホントにオレたちのお兄ちゃんなんだなって。
gettyaan
PROGRESS🐶🍯🎍❄進歩〜ちゃんと家族になったよ編〜次からマ武に行くか天♡竺邂逅するか
来世兄弟2「思ったんだけどさ」
三ツ谷くんが夕ご飯を食べている最中に言い出した。全員箸を止めて彼の方を見る。
「オレたち前世のことは置いておいて家族になろうって言っただろ。なら呼び方変えね?」
「それもそうか」
確かに一理あるかもしれない。ずっと前みたいにイヌピーくんや三ツ谷くんと呼んでいたけれど、彼らは今そのあだ名の由来の文字を持っていない。千冬はそのままだけれど。
「え、じゃあオレとタケミっちは2人のことお兄ちゃんって呼べばいいんですかね?」
あ、そうか。そうなるのか。2人を兄と……なんか気恥ずかしいかも。
「呼び方は好きにしてもらっていいんだが」
「どっちもお兄ちゃんだと区別つかなくね?」
じゃあ兄貴とお兄ちゃんと分けるとか。……いやなんか違うだろそれも。じゃあなんだ、えーっと。
1504三ツ谷くんが夕ご飯を食べている最中に言い出した。全員箸を止めて彼の方を見る。
「オレたち前世のことは置いておいて家族になろうって言っただろ。なら呼び方変えね?」
「それもそうか」
確かに一理あるかもしれない。ずっと前みたいにイヌピーくんや三ツ谷くんと呼んでいたけれど、彼らは今そのあだ名の由来の文字を持っていない。千冬はそのままだけれど。
「え、じゃあオレとタケミっちは2人のことお兄ちゃんって呼べばいいんですかね?」
あ、そうか。そうなるのか。2人を兄と……なんか気恥ずかしいかも。
「呼び方は好きにしてもらっていいんだが」
「どっちもお兄ちゃんだと区別つかなくね?」
じゃあ兄貴とお兄ちゃんと分けるとか。……いやなんか違うだろそれも。じゃあなんだ、えーっと。
gettyaan
PROGRESS🎍❄🍯🐶が来世で兄弟してる話進歩!
来世兄弟1 柔らかですべすべともしている……シーツかな、それに包まれている、と思う。気持ちが良くて暖かで、抜け出したくないなあ。でもそんな訳にはいかなくて。この居心地の良い離れ難い場所でも、抜け出さなければいけないときはある。それが今。
仕方ない。目覚めるか。意を決して瞼をこじ開ける。
「あ、おはよう」
目に飛び込んできたのは綺麗な顔。美人と言われれば頷かれる、でもどこか甘さを含んだ顔。
オレはこの顔を知っている。
「みつやくん」
「ん。ご飯できてっから。遅くならない内に下降りてこいよ」
そのまま三ツ谷くんはドアを潜って出ていった。
ベッドから上半身を起こして伸びをする。だんだん覚醒してくる脳。なんで三ツ谷くんがウチに居るんだ、と思っていたけれど段々思い出してきた。
6979仕方ない。目覚めるか。意を決して瞼をこじ開ける。
「あ、おはよう」
目に飛び込んできたのは綺麗な顔。美人と言われれば頷かれる、でもどこか甘さを含んだ顔。
オレはこの顔を知っている。
「みつやくん」
「ん。ご飯できてっから。遅くならない内に下降りてこいよ」
そのまま三ツ谷くんはドアを潜って出ていった。
ベッドから上半身を起こして伸びをする。だんだん覚醒してくる脳。なんで三ツ谷くんがウチに居るんだ、と思っていたけれど段々思い出してきた。