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    aimai_tarou4

    進步発行予定新刊:『さよならプリズム』
    B6/価格未定/R18/25000字~30000字くらい
    ―――――――――――――――――――――
    沢北から告白されて付き合ったはいいものの、何か沢北の様子がおかしくない??な王道すれ違い沢深です。深津二年の終わりぐらい〜三年初めくらいまで。
    青春してる沢深の予定です!!
    さよならプリズム 部屋にけたたましいアラームの音が響く。音に共鳴するようにバイブレーションがその身を震わせ、音の正体――目覚まし時計がカカカカカと木の机に当たって細かな音を立てた。
    「あ」
     重なった声は僅かな差ではあったけれど沢北の方が早かった。二人の視線は自然と目覚まし時計に集まっている。
     ――時刻は二十一時五十五分。
    「もう時間ベシ?」
     深津が問うと沢北はこの世の終わりのような絶望感を纏わせ「はい」と頷いた。深津は立ち上がって目覚まし時計を手に取り、振動を止める。振り向くと、いつもなら釣り上がってみえる沢北の眉がぺしゃんとひしゃげた顔をつくっていた。
     沢北は悲しいと訴えるとき、怒られて泣きそうなとき、いつもそういう顔をする。顔の表情筋を器用に使い、百人が沢北の顔を見たら全員が悲しんでいるのだと納得できる顔をつくるのだ。深津の表情筋は悲しかろうが楽しかろうが、誰かに頬を固定されているのかと思うくらい動かないので、沢北の内面が素直に顔面へ照らされる様子を好ましく思っていた。深津みたいな人間は世の中では僅少であることは知っていたけれど、沢北のように考えていることが全て表情に出る人間もまた珍しいと深津は思う。ただでさえ、人の心なんて分かりにくいのだから、沢北のように内心何を考えているのか分かりやすい人間ばかりだったらいいのにと考えることも少なくはなかった。
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    eyeaifukamaki

    進步沢深 監禁②
    沢北が深津さんに対して恋と自覚する話。
    深津狂の女の子がでてます。
    沢北を死ぬほど嫌ってますが協力者です。
    メインキャラでこれからも出てきます。
    誤字脱字確認用
    SIDE 沢北栄治

    中学になると自然と耳に入ってくる名前が何人かいる。中学で活躍してる選手は沢山知ってるし、合宿に参加して仲良くなった奴もいる。その中でも一際目立つ存在は何人かいた。その一人が深津さんだ。プレーもそうだが、それとは別の不思議な雰囲気を持ってる人。なんだか分からないけど、みんな気になる存在として深津さんを見ていた。高校に入ってその答えがわかった。深津さんが人を惹きつけていたのは色気だった。中学の時は色気と表現できるほど、あの雰囲気を理解していなかったが、露わになったうなじや服の間から覗く肌、流れて光る汗が何故か全部いやらしく見えて、近づけばほのかに甘い匂いがする。極め付けはあのぽってりとした唇と少し下がった瞳。無表情なのにどこか柔らかくて、細身ではなくむっちりとした体は見てるだけで堪らなかった。それでもモテるという存在じゃなかったのは、この人の性格だろう。明るくて元気な性格ならもっと目立っていただろうし、注目もされていた。そうじゃないのは深津さんがバスケ以外に興味のない性格で、積極的に話す方でもない。揶揄ったり面白いことを言ったりするけど、賑やかな人じゃない。語尾がおかしいから、そっちが気になって深津さんの魅力に気づかない人もいる。だから、深津さんに夢中になる人間は、どちらかというと、近づかず遠くでずっと見守ってる奴らが多い。言ってしまえばストーカーみたいなもんで、粘着性を持ってるからタチが悪い。老若男女、虜にするから、深津さんを狙う奴はかなり多い。男性はどちらかというとストーカータイプばかりだが、自分に自信のある女性はタイミングがあれば近づいていこうとする。だから、俺はそんな子達の気を俺に向かせた。もう既に深津さんを神聖な目で見ていた俺は、汚れた奴らが深津さんに近づいていくことが嫌だった。あの人は穢れた庶民が触っていい人じゃない。バスケだけに集中させていれば、あの人は輝く。恋愛なんて余計なもので穢さないでもらいたい。あの人に触っていいのは、あの人以上にバスケが上手くて、あの人が信頼できる人物だけ。だから俺が阻止する。絶対に深津さんが誰のものにもならないように。でも、その中に一人落ちない奴がいた。深津さんと同学年の文月麗華(フヅキレイカ)だ。文月は名家と言われる程の名の知れた一族で、政界や経済界にも沢山その名が通っている。麗華の家は父親が血文月総合
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