nkmr_9aza
TRAINING #ビストロナカマルお題箱より「莇くんのオナニ〜とオナバレ」
続きます
キいてるラブ・ソング◇◆──────────
至がおススメしていたVタレントの配信が面白くて、ベッドの中で観続けていたら、いつのまにか日付が変わっていた。
やべ、と小さく声に出して──思ったことの半分は口から出る性質だ──九門は画面を暗くして布団を被り、目を瞑った………瞑ったのだが、妙に目が冴えてしまって、一向に眠気がやってくる気配がない。
明日も朝起きて学校へ行かねばならない。ちゃんと眠らないと、授業中に舟を漕ぐ羽目になる。眠れオレ、眠れ…と必死で暗示をかけてみても、やはりちっとも眠くない。
開き直って目を開け、眠くなるまで天井を見つめることにした。暗順応で天井の端がどこかわかるようになった頃、中庭の方からなんだか騒がしい物音が聞こえた。
7877至がおススメしていたVタレントの配信が面白くて、ベッドの中で観続けていたら、いつのまにか日付が変わっていた。
やべ、と小さく声に出して──思ったことの半分は口から出る性質だ──九門は画面を暗くして布団を被り、目を瞑った………瞑ったのだが、妙に目が冴えてしまって、一向に眠気がやってくる気配がない。
明日も朝起きて学校へ行かねばならない。ちゃんと眠らないと、授業中に舟を漕ぐ羽目になる。眠れオレ、眠れ…と必死で暗示をかけてみても、やはりちっとも眠くない。
開き直って目を開け、眠くなるまで天井を見つめることにした。暗順応で天井の端がどこかわかるようになった頃、中庭の方からなんだか騒がしい物音が聞こえた。
nkmr_9aza
TRAINING #ビストロナカマルお題箱より「バックからの寝バック」「寝バックで快感に怯えて体が逃げる莇くんと逃げられないように体重かけて押さえ込む九門くん」
完結!
一生きみのためにカレーを作りたい◇◆──────────
自分の腰の高さまであるキャリーケースを転がし、莇はようやく帰宅した。寮に、ではない。かつて住んでいた団員寮のある天鵞絨駅から三駅下って、乗り換えてさらに一駅。そこから十五分ほど歩いたところにあるアパートに、だ。
二人ぐらしをしよう、と決めたのが一年半前。たくさん話し合って、半年かけて金を貯めて、寮からあまり離れていないこの小さなアパートに住み始めたのは、一年とすこし前のことだった。
二階までしかないこの建物に、エレベーターなんて大層なものはない。莇はキャリーケースを抱え上げ、乳酸の溜まり切った脚に鞭打って、階段を上がった。
一緒に住み始めてから、こんなに会わなかったのは初めてだ。かつて莇は、どちらかといえば一人でいることを好むほうだった。しかし彼と懇ろになってから、たった一日でも顔を見られないと、寂しくて、心配で、胸がざわざわとするようになった。
8552自分の腰の高さまであるキャリーケースを転がし、莇はようやく帰宅した。寮に、ではない。かつて住んでいた団員寮のある天鵞絨駅から三駅下って、乗り換えてさらに一駅。そこから十五分ほど歩いたところにあるアパートに、だ。
二人ぐらしをしよう、と決めたのが一年半前。たくさん話し合って、半年かけて金を貯めて、寮からあまり離れていないこの小さなアパートに住み始めたのは、一年とすこし前のことだった。
二階までしかないこの建物に、エレベーターなんて大層なものはない。莇はキャリーケースを抱え上げ、乳酸の溜まり切った脚に鞭打って、階段を上がった。
一緒に住み始めてから、こんなに会わなかったのは初めてだ。かつて莇は、どちらかといえば一人でいることを好むほうだった。しかし彼と懇ろになってから、たった一日でも顔を見られないと、寂しくて、心配で、胸がざわざわとするようになった。
nkmr_9aza
TRAINING #ビストロナカマルお題箱より「莇くんの無反応乳首が徐々に性感になるやつ(R18)」
完!
クラシカル・コンディショニング ソファーに座る九門に両脚で挟まれ、マッサージを施される時間が、莇は好きだった。両肩にかかる心地よい圧力が眠気を誘う。
自分のために労力を使わせて申し訳ないなと思いながら、莇はソファーの前に敷いたクッションの上で、舟を漕ぎそうになっていた。
手のひら全体で首から肩へ流す。九門のマッサージは、大抵この工程で終わる。気持ちがいいけれど、もう終わってしまうのか、と少しだけ名残惜しくなる。
「はい、おわり」
九門が優しく肩を叩く。莇は上を向くようにして九門の顔を見た。
「ん、サンキュ。気持ちよかった」
「ねぇ莇、少しだけぎゅーしてもいい?」
「え…ああ………って、うわ」
莇が立ちあがろうとすると、九門が後ろから両脇に腕を入れてきた。そのまま引き上げられて、莇はソファーの上に乗り上げた。
7362自分のために労力を使わせて申し訳ないなと思いながら、莇はソファーの前に敷いたクッションの上で、舟を漕ぎそうになっていた。
手のひら全体で首から肩へ流す。九門のマッサージは、大抵この工程で終わる。気持ちがいいけれど、もう終わってしまうのか、と少しだけ名残惜しくなる。
「はい、おわり」
九門が優しく肩を叩く。莇は上を向くようにして九門の顔を見た。
「ん、サンキュ。気持ちよかった」
「ねぇ莇、少しだけぎゅーしてもいい?」
「え…ああ………って、うわ」
莇が立ちあがろうとすると、九門が後ろから両脇に腕を入れてきた。そのまま引き上げられて、莇はソファーの上に乗り上げた。
nkmr_9aza
TRAININGお題箱より「はじめての対面座位」〜完〜
注意 多めに喘ぐ攻めのくもんくん ゴムしてない 莇がけっこう乱れる
#ビストロナカマル
DON'T STOP 尻ポケットに入れたモノを見られないように気をつけて、九門は後ろ手でドアを閉めた。
ここは106号室。莇の部屋であり、古市左京の部屋でもある。今日は左京が銀泉会に用事があるそうで、今はここに居ない。莇によると明日の夕方まで寮には帰らないらしい。
「ね、ねぇ、本当に帰ってこない?」
九門は疑り深く言う。そうならざるをえなかった。
数週間前、九門は同室者が夜勤のアルバイトに行くと言っていた日に莇を203号室に呼んだ。それなりにいい雰囲気になって、キスをして、莇の服に手をかけたとき、「シフト間違えた!」と窓から三角が帰ってきてしまったのだ。
結局その日は三人で夜な夜なトランプをしてそれなりに盛り上がり、日付が変わる前に眠った。
10011ここは106号室。莇の部屋であり、古市左京の部屋でもある。今日は左京が銀泉会に用事があるそうで、今はここに居ない。莇によると明日の夕方まで寮には帰らないらしい。
「ね、ねぇ、本当に帰ってこない?」
九門は疑り深く言う。そうならざるをえなかった。
数週間前、九門は同室者が夜勤のアルバイトに行くと言っていた日に莇を203号室に呼んだ。それなりにいい雰囲気になって、キスをして、莇の服に手をかけたとき、「シフト間違えた!」と窓から三角が帰ってきてしまったのだ。
結局その日は三人で夜な夜なトランプをしてそれなりに盛り上がり、日付が変わる前に眠った。
nkmr_9aza
DONEお題箱より「志太目線の九莇」成人済み設定。ちょっと辛口。平和なやつご希望だったらすみません
#ビストロナカマル
ひとり貴族◇◆──────────
居酒屋は前に来た時より混んでいた。カウンター席しか空いていないと言われたけれど、この店舗のカウンター席はタッパのある俺と莇が並んで座るには窮屈だ。俺は「狭くね?他の店にする?」と聞いた。
「別に、俺は平気だけど。金曜の夜なんてどこもこんなもんだろ」
莇はそう言って、構わず上着をハンガーに掛けた。
「それもそっか」
「何飲む?」
「んー、生…あ、やっぱレモンサワー」
タッチパネルに中指の第二関節で触れるのは莇の癖だ。レモンサワーと、ウーロンハイと、焼き鳥も二皿。今日はテーブルが狭いから、まずはこれだけで注文を確定した。
「お前次準主?」
「そー、晴翔さんが主演。なんかこないだ…」
俺が話し始めたときに、ちょうど店員がジョッキを二つ持って現れた。
1848居酒屋は前に来た時より混んでいた。カウンター席しか空いていないと言われたけれど、この店舗のカウンター席はタッパのある俺と莇が並んで座るには窮屈だ。俺は「狭くね?他の店にする?」と聞いた。
「別に、俺は平気だけど。金曜の夜なんてどこもこんなもんだろ」
莇はそう言って、構わず上着をハンガーに掛けた。
「それもそっか」
「何飲む?」
「んー、生…あ、やっぱレモンサワー」
タッチパネルに中指の第二関節で触れるのは莇の癖だ。レモンサワーと、ウーロンハイと、焼き鳥も二皿。今日はテーブルが狭いから、まずはこれだけで注文を確定した。
「お前次準主?」
「そー、晴翔さんが主演。なんかこないだ…」
俺が話し始めたときに、ちょうど店員がジョッキを二つ持って現れた。
nkmr_9aza
SPUR ME完結〜!長かった…………🍑✋#ビストロナカマル
痛々しくて愛くるしい◇◆──────────
はっと目が覚めて、飛び起きた。ここはベッドの上で、布団も天井も壁に掛けた時計も見覚えがある。よかった、ちゃんとうちに帰ってきたんだ。スマホで時間を見ると、もうすぐ夜中の三時だ。LIMEには酔っ払ったオレによる連投メッセージが残されていて、居た堪れない気持ちになる。
隣に寝ているのは莇だ。遅くなってごめんって、ちゃんと直接言ったかな、オレ。今回こそは酔いすぎないようにしようと思っていたのに、結局飲んだ後の記憶が曖昧だ。
そういえば今日、というか昨日は、莇と久しぶりにしようと約束をしていたんだっけ。久しぶりといっても三日ぶりだけれど、オレにとっては二日以上空くのは「久しぶり」のうちに入る。
9178はっと目が覚めて、飛び起きた。ここはベッドの上で、布団も天井も壁に掛けた時計も見覚えがある。よかった、ちゃんとうちに帰ってきたんだ。スマホで時間を見ると、もうすぐ夜中の三時だ。LIMEには酔っ払ったオレによる連投メッセージが残されていて、居た堪れない気持ちになる。
隣に寝ているのは莇だ。遅くなってごめんって、ちゃんと直接言ったかな、オレ。今回こそは酔いすぎないようにしようと思っていたのに、結局飲んだ後の記憶が曖昧だ。
そういえば今日、というか昨日は、莇と久しぶりにしようと約束をしていたんだっけ。久しぶりといっても三日ぶりだけれど、オレにとっては二日以上空くのは「久しぶり」のうちに入る。