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    #侑治

    euji

    matchajio36

    DONEいつかのあつおさワンライ(+1h15)
    安定の時間オーバーです🙇
    内容に満足いってないのでもう没にしてしまおうと思っていたんですが未公開のまま此処に残っているのを発見したので公開しておきます(その内そっと消します)
    よくばりとあまい夜「ハッピ〜ハロウィ〜ン!!」
    「なんや、来て早々喧しいな」

     十月三十一日。閉店したはがりのおにぎり宮の暖簾を潜ったのは、高らかに声を上げながらカウンター席に腰を下ろした双子の片割れの侑だ。粗方片付けを終えていた治は片割れの賑やかな登場に対して少々呆れた様子で言葉を投げつつ、腰に巻いていたエプロンを外しながら侑の隣の椅子に腰を下ろした。
     すると、カウンターの上に見慣れない物が置かれていることに気づいた侑がそれを指差しながら治に問いかける。

    「?サム、なんやコレ」
    「見ればわかるやろ、お菓子や」
    「それは分かっとんねん。せやなくて、なんでこんな所に置いてるんかって話や」
    「ああ、ツムには言っとらんかったな。実はなぁ、今日ハロウィンやから仮装した近所の子ども達がちっちゃいバスケット持って夕方頃商店街周ってたんや。事前にその話聞いとったからお菓子用意しよ思て買い物行ってな、何種類か菓子買うてそれぞれ包んで渡そ思たんやけど……普段菓子なんて作る機会ないし折角やから手作りクッキーにしてみたんや。そんで材料買うてる時に丁度いいクッキー型も見つけてな。どや、かわええやろ?」
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