yuno
DONE死ぬってどんな感じ?って无限に聞く風息。殺伐系。息抜きお題のアンケで一位だった「抱きしめたい」で書く无風の話がこれっていうのはさすがに酷いと思いました。
【无風】夢「なあ、心臓が止まるってどんな感じなんだ?」
死体を目の前に、風息が問いかけてくる。どうだろうかと无限は考えてみた。
「よくわからない。私は死んだことがないから」
「ふうん。まあ、それもそうか」
「そうだね。でも、死にかけたことならあるよ」
「へえ。どんな感じだった?」
妖精に心臓はない。だから、鼓動もない。脈が止まり、呼吸が止まる。それが苦しいのか、痛いのかもわからない。
「そうだね。初めはすごく痛かったけれど、そのうち、ぼんやりしてきて何もわからなくなって。寒かったはずなのに暖かくなったような気もして。痛かったはずなのにふわふわして、瞼が落ちていくんだ。自分の鼓動が少しずつ遠のいていくような感じがした。ああ、このまま死ぬのかなと思ったよ」
2383死体を目の前に、風息が問いかけてくる。どうだろうかと无限は考えてみた。
「よくわからない。私は死んだことがないから」
「ふうん。まあ、それもそうか」
「そうだね。でも、死にかけたことならあるよ」
「へえ。どんな感じだった?」
妖精に心臓はない。だから、鼓動もない。脈が止まり、呼吸が止まる。それが苦しいのか、痛いのかもわからない。
「そうだね。初めはすごく痛かったけれど、そのうち、ぼんやりしてきて何もわからなくなって。寒かったはずなのに暖かくなったような気もして。痛かったはずなのにふわふわして、瞼が落ちていくんだ。自分の鼓動が少しずつ遠のいていくような感じがした。ああ、このまま死ぬのかなと思ったよ」
rokuta456
MOURNINGポイピクを使ってみたくて昨日ちょうど書いた話でお試し 傘をさしかける話が好きです傘ひとつ灰色の空から、しめやかな牡丹雪が花びらのように落ちていた。
すでに降り落ちた雪で地面はどこも白く覆われて、建物から出てきた无限はその景色の白さにまず目を瞠った。よもや雪を見たことがないわけでは勿論ないが、枯木の赤茶色や植込みの緑、ビルの灰色や色とりどりの看板で埋められた世界が、白一色になるのは中々に壮観なものがある。
ひゅうと木枯らしが吹き、思わず肩をすくめた。
確かに降るとは言っていたが、ここまでとは。
鈍色の雲から落ちる雪は、当然人にも等しく降り注ぐ。このまま歩いて帰ったら、それなりに雪まみれになるのはまず間違いがなかった。まあ、雨でずぶ濡れよりはマシである。寒さにおいては、そこまで大きな違いもあるまい。そう思いながら、无限はまだ柔らかな雪を踏む。用意がいいのか、傘をさして歩いている人たちはそれなりにいるようだった。女子高生ふたりが、さむいーいと身を寄せてはしゃぐような悲鳴をあげて横を通り過ぎて行く。なんかあったかいもの飲もうよ、とどちらともない声に、无限も内心で頷く。
2573すでに降り落ちた雪で地面はどこも白く覆われて、建物から出てきた无限はその景色の白さにまず目を瞠った。よもや雪を見たことがないわけでは勿論ないが、枯木の赤茶色や植込みの緑、ビルの灰色や色とりどりの看板で埋められた世界が、白一色になるのは中々に壮観なものがある。
ひゅうと木枯らしが吹き、思わず肩をすくめた。
確かに降るとは言っていたが、ここまでとは。
鈍色の雲から落ちる雪は、当然人にも等しく降り注ぐ。このまま歩いて帰ったら、それなりに雪まみれになるのはまず間違いがなかった。まあ、雨でずぶ濡れよりはマシである。寒さにおいては、そこまで大きな違いもあるまい。そう思いながら、无限はまだ柔らかな雪を踏む。用意がいいのか、傘をさして歩いている人たちはそれなりにいるようだった。女子高生ふたりが、さむいーいと身を寄せてはしゃぐような悲鳴をあげて横を通り過ぎて行く。なんかあったかいもの飲もうよ、とどちらともない声に、无限も内心で頷く。
yuno
DOODLEあけすけ風息。閨事が色っぽくならない无風。描写は事前のみ。【无風】『淡白な始まり』「へえ、勃つとこんなふうになるのか」
風息が興味深そうにちょいちょいと突いているそれは无限の性器で、今は閨の一時で。明かりを落とし、お互い一糸まとわぬ裸でベッドに臥して肌に触れ合っていた。
そんな状態なのだから、できればもう少し艶のある色っぽい言葉や声を期待したいのだけれど。
「勃つと固太りするって本当なんだな」
残念ながら風息の顔も声も婀娜っぽさとはかけ離れていて、先ほどから面白そうに勃ち上がったそれを突いたり撫でたりを繰り返している。
「遊ばないで」
健気にもそれは触られるたびにぴくりぴくりと小刻みに震えていた。だって仕方がないだろう。性器なのだし。无限の意志で動きを止めるにも限度があった。
「いいだろ、別に」
1495風息が興味深そうにちょいちょいと突いているそれは无限の性器で、今は閨の一時で。明かりを落とし、お互い一糸まとわぬ裸でベッドに臥して肌に触れ合っていた。
そんな状態なのだから、できればもう少し艶のある色っぽい言葉や声を期待したいのだけれど。
「勃つと固太りするって本当なんだな」
残念ながら風息の顔も声も婀娜っぽさとはかけ離れていて、先ほどから面白そうに勃ち上がったそれを突いたり撫でたりを繰り返している。
「遊ばないで」
健気にもそれは触られるたびにぴくりぴくりと小刻みに震えていた。だって仕方がないだろう。性器なのだし。无限の意志で動きを止めるにも限度があった。
「いいだろ、別に」
yuno
DONE【いちおう无風のつもり】むしろ風息と虚淮のお月見に无限がおじゃま虫しにきた感じの。【无風】中秋節「今夜の月は格別だな。白く皓々と光ってる。すごくきれいだ」
「そうだね」
返事をしつつ、満足げに自分を見上げている風息を見下ろす。
虚淮はそこに座って。立っててもいいけど、座っている方が楽だろう?
そう言って岩の上に私を座らせて、自分は少し下の段に腰を下ろすと、風息は杯を片手に月見酒を始めた。見上げる視線の先には私の顔と満月がある。
「これじゃ私が月を見られない」
風息は満足そうだが、私は月を背にしている。見えるのは月ではなく、満足そうな風息の顔だけ。これはこれで悪くはないけれど。せっかくだから共に月を眺めたい。
「ああ、ごめん。もう少し横向きに座れば見えるか?」
「そうだね」
少し斜めにずれて座り直す。そうすれば斜め上に月が見えた。これなら月も風息の顔も両方見える。己の視界に満足し、手を伸ばして私にも杯を寄越せと促せば、笑って手渡された。
1581「そうだね」
返事をしつつ、満足げに自分を見上げている風息を見下ろす。
虚淮はそこに座って。立っててもいいけど、座っている方が楽だろう?
そう言って岩の上に私を座らせて、自分は少し下の段に腰を下ろすと、風息は杯を片手に月見酒を始めた。見上げる視線の先には私の顔と満月がある。
「これじゃ私が月を見られない」
風息は満足そうだが、私は月を背にしている。見えるのは月ではなく、満足そうな風息の顔だけ。これはこれで悪くはないけれど。せっかくだから共に月を眺めたい。
「ああ、ごめん。もう少し横向きに座れば見えるか?」
「そうだね」
少し斜めにずれて座り直す。そうすれば斜め上に月が見えた。これなら月も風息の顔も両方見える。己の視界に満足し、手を伸ばして私にも杯を寄越せと促せば、笑って手渡された。
yuno
DONE比較的いちゃいちゃしている无風。ワンクッション挟みの全体公開です。「夏だし良かれと思って風息に短髪を提案するも、逆に身体に熱を溜め込んでぐったりさせてしまい、自己嫌悪に陥る无限」で、動物の体毛による体温調節ネタを織り込むというリクエストでした。 2174