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    #独二

    onlyTwo

    ヤマダカナ

    DONE2021.10.23
    独二Webオンリーの展示用です。
    独二の日を記念して掲載します!

    ※モブも出るよ
    ※深海戦隊シンカイジャーについては「星屑セブンデイズ」をご覧下さい。ピクシブにてWEB再録しています。
    ※田中と鈴木については二人が出てくるお話をポイピクへ載せていますので気になった方はぜひ
    ※男同士が普通に結婚できる世界線
    【独二】独歩と二郎とその周りの人たちのお話 第一章 二郎と独歩が付き合っていることを知ってしまった三郎の話 二郎は顔に出やすい。
     昔からそうだった。遊んでいて施設の窓ガラスを割ったときも、お気に入りの傘を振り回して壊したときも、テストで悪い点数を取ったときも。いや、最後のは顔を見なくてもいつも悪い点数なのでやっぱりナシ。
     そんな感じで顔を見ればどんなことを考えているのか、何が言いたいのかだいたいは想像が付くような分かりやすい兄だが、この顔だけは正直見たくなかったし知りたくもなかった。
    「何だよ、三郎」
    「……何でもない馬鹿」
    「はぁ? バカって言う方がバカなんだぞ、バ~カ!」
    「馬鹿はお前だ」
     可愛くねぇな、と口を尖らせながら再び視線をスマホに戻す。もちろん画面は対角線上に座っている僕からは見えないけれど容易に想像ができた。
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    ヤマダカナ

    DONE8/22夏インテにて頒布予定だった独二夏の短編集(コピ本)より
    繋がっていない短編集で、関係性は徐々に近くなる予定でした。
    全6本の短編中、4本だけ書き終わっていましたのでアップいたします。
    楽しんでいただけると嬉しいです。
    途中で終わってしまいごめんなさい。
    【独二】ぜんぶ夏のせいにして 蝉の鳴き声がいつからか生活音の一部になり、気にもならなくなったころ。拭っても拭っても湧き水のように溢れ出る汗をハンカチに吸い込ませてゆく。
     営業成績が特別良いわけでもなく、かと言って全然ダメというわけでもないと自負している平凡な営業社員に営業車など与えてもらえるはずもなく、こうして汗を流しながら外回りをしている。
    「……少し休んでも良いんだぞ」
     嫌になるほど照りつけてくる太陽に向かって何となく呟いてみるけれど、こんなちっぽけな声が届くはずもなく、肌をじりじりと焦がす。
     次のアポまで少し時間があったので耐えきれずコンビニに駆け込むとアイスコーナーの前で見覚えのある後ろ姿を見つけた。
     暑くて一刻も早く冷たいものを摂取したかった俺は、知り合いに構っている余裕などなかったので、気付かないふりをしてアイスコーナーの一番端にあった良心的な価格のソーダのアイスを手に取った。
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