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    のくたの諸々倉庫

    MOURNINGまた明日/類寧々
    前に書いていたものその3
    「最近、お前はよく笑うようになったな」
     言われて少し考える。それはとある教室にて、机についた僕を見下ろし──我らが座長が、ふふんと胸を張った。
    「……僕は元から、よく笑う方だと思っていたんだけど」
    「いや、なんかこう……ドヤ顔に近いというか……うまくは言えんのだが、今までのお前の笑顔は何か違った」
     果たしてそうだろうか。だが彼やえむくんが僕に見せるものと、確かに僕のそれは違っていただろう。それはちゃんと、理解している。
    「……けど、最近の僕は君の言う『笑顔』を浮かべられていると?」
    「ああそうだ! 最近のお前はなんとも優しげな……いわゆる微笑みというやつを頻繁に浮かべている気がする。ステージ上でのファンサービスとも違う、心からの笑みなのだろうな、と思って見ていた。なんとも喜ばしいことだ!」
     なるほど、少なくとも僕が浮かべているのは、司くんたちのように華やかなそれとは違うらしい。だがそれを「喜ばしい」と表現されるのは、なんとも不思議な気分だ。
    「……君は僕のお母さんなのかな?」
    「ええい、そこはお父さんだろう! ともあれ出会ったばかりのお前と、最近のお前は少し違う、ということを言い 1731