yakumo_chiha
DONE【2/24 流星の誓い6展示作品】ゆる現パロ遼嘉(2頁)
張遼:警備会社のセキュリティスタッフ。家事全般できる
郭嘉:クラブの人気バーテンダー。とあるイベント会場で張遼に一目惚れして猛アタックした 2
meemeemeekodayo
TRAININGやきう部の遼、てに部の嘉の遼嘉。恋の売り込みグラウンドの周りをぐるりと囲むように人だかりが出来ている。一見すると男子生徒ばかりだが、ちらほらと女子の姿も見える。思わず足が向いてしまうのも仕方がないと首に垂れる汗を拭いながら郭嘉は目を細めフェンスの向こう側へ視線を投げた。
バッターボックスに立つ彼に皆、夢中なのだろう。黄色い声援というよりもどちらかと言えば男子たちの雄叫びにも近い歓声が上がる様子はまさに野球場のようで、この学園にしては少々珍しい光景だった。
熱い応援、人混み、暑さに混じる制汗剤の匂い。一陣だけ吹く風が何よりも心地いい。
運動部に所属しておきながら、実はそれほど球技には興味がない。テニスは好きだけれど趣味程度の体力とテクニックしか持ち合わせていないし対戦相手に失礼のない最低限のルールしか把握していない。だからどこの部が強いとかどこの部が全国大会に出場したとか、その辺りにはてんで疎かった。
3777バッターボックスに立つ彼に皆、夢中なのだろう。黄色い声援というよりもどちらかと言えば男子たちの雄叫びにも近い歓声が上がる様子はまさに野球場のようで、この学園にしては少々珍しい光景だった。
熱い応援、人混み、暑さに混じる制汗剤の匂い。一陣だけ吹く風が何よりも心地いい。
運動部に所属しておきながら、実はそれほど球技には興味がない。テニスは好きだけれど趣味程度の体力とテクニックしか持ち合わせていないし対戦相手に失礼のない最低限のルールしか把握していない。だからどこの部が強いとかどこの部が全国大会に出場したとか、その辺りにはてんで疎かった。
meemeemeekodayo
TRAININGキスの日のちょっとした遼嘉私しか勝たん彼は全くもって隙が無い。鋭い眼光、獣のように敏感な耳、気配を感じる力に長けていて反射神経も抜群に良い。戦場に立つ武人ならば当然かもしれないが張遼ほど隙が無い人物を、郭嘉は知らない。少しくらい力を抜けばいいのにと冗談めかして言えば、いつ何時だって油断したくないのだと力強い返答がくるものだからそれ以上の追求はできなかった。
「目の辺り、塵がついているよ」
日が沈んだ涼しい夜、風が少々強かった。郭嘉が指摘すると張遼はそっと己の右目の辺りを指で拭い、取れたかと尋ねる。
「ううん、反対の方。そう、目蓋のところ……ああ違う、もっと、睫毛に近いとこ」
「そんなに取れないものでしょうか」
「うん。何か、小さな粒がくっついているように見えるのだけれど」
970「目の辺り、塵がついているよ」
日が沈んだ涼しい夜、風が少々強かった。郭嘉が指摘すると張遼はそっと己の右目の辺りを指で拭い、取れたかと尋ねる。
「ううん、反対の方。そう、目蓋のところ……ああ違う、もっと、睫毛に近いとこ」
「そんなに取れないものでしょうか」
「うん。何か、小さな粒がくっついているように見えるのだけれど」
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TRAININGハスラーかくかちゃん来ません記念(ぐちゃぐちゃの笑顔で泣いている絵文字)現パロ遼嘉、け~さつ遼とハスラー嘉、バーのマスターなかくおじもいます
羅紗のニュンペー知り合いがやっているバーがある。駅から比較的近いのにわかり辛い場所にあるため、いつ行っても混んでいないところが良い。階段を数段降りたところにある扉は大きく重厚な印象で、けれども前に立てば横に自動でスライドするものだからそのギャップが面白かった。
本来であれば夕方から深夜までが営業時間なのだが知り合いということもあり行くのが確定した日には早めに開けてもらえることになっていた。仕事柄、自由に飲酒が出来ないからそういった融通が利くのは有難い。申し訳ない気持ちも多少ある。そのため張遼はそのバーに行けばなるべく高い酒を飲むと決めていた。微々たるものだが知人のためになるのはそれくらいだ。
夕暮れ、遠くで居酒屋のキャッチが活発になるのを聞きながら目当ての扉へ向かう。ゆっくりと静かに動く様子を見送って中へ一歩入り、さらにある扉を開けば暗くて落ち着いた店内が目の前に広がる、はずであった。
3296本来であれば夕方から深夜までが営業時間なのだが知り合いということもあり行くのが確定した日には早めに開けてもらえることになっていた。仕事柄、自由に飲酒が出来ないからそういった融通が利くのは有難い。申し訳ない気持ちも多少ある。そのため張遼はそのバーに行けばなるべく高い酒を飲むと決めていた。微々たるものだが知人のためになるのはそれくらいだ。
夕暮れ、遠くで居酒屋のキャッチが活発になるのを聞きながら目当ての扉へ向かう。ゆっくりと静かに動く様子を見送って中へ一歩入り、さらにある扉を開けば暗くて落ち着いた店内が目の前に広がる、はずであった。