@looksick
SPOILERいつか続き書きたい。書きかけ 何処まで話すか。
杉山の病室に彼と八木山とえべたんとで集まり、三者三様に唸った。
それも仕方のないことだろう。何せ三人がその目で見て経験した出来事は、現実からあまりにかけ離れていたのだから。
──ニュージーランド政府の高官とニュージーランド航空の重役が、話を聞きたいとアポイントメントを求めてきたのはつい先程である。三人は二日後に応じると返答をした。両者が顛末を知りたがるのは当然で、八木山達もそれを無下にするつもりはなかった。
ニュージーランド航空の旅客機が南極上空で行方不明になり、捜索のためにニュージーランド政府の出資で第一次登山隊が組まれたという経緯がある。それがK2率いる第二次登山隊が狂気山脈へ挑む元々の発端なので、彼等には知る権利があるのだ。
674杉山の病室に彼と八木山とえべたんとで集まり、三者三様に唸った。
それも仕方のないことだろう。何せ三人がその目で見て経験した出来事は、現実からあまりにかけ離れていたのだから。
──ニュージーランド政府の高官とニュージーランド航空の重役が、話を聞きたいとアポイントメントを求めてきたのはつい先程である。三人は二日後に応じると返答をした。両者が顛末を知りたがるのは当然で、八木山達もそれを無下にするつもりはなかった。
ニュージーランド航空の旅客機が南極上空で行方不明になり、捜索のためにニュージーランド政府の出資で第一次登山隊が組まれたという経緯がある。それがK2率いる第二次登山隊が狂気山脈へ挑む元々の発端なので、彼等には知る権利があるのだ。
@looksick
SPOILERタイトルの通り。何に使おうか忘れた文章 性分と言ってしまえばそれまでだ。
しかし、八木山にとって安眠をおびやかすその性分というやつは、もはや呪縛と言っても過言ではなかった。
己の心配性を恨めしいと思ったことなど、数え出したらきりがない。
気になって仕方がない。
気になって眠れない。
自分を取り巻く愛すべきものたちが、望まぬ結末を迎えてしまうのではないかと、恐ろしくてたまらない。
──だから、彼は立ち上がったのだ。
だから彼は共に歩み、並び立ったのだ。
己が存在で以て、少しでも忍び寄る不安要素を遠ざける一助となるために。
あるいは、事実を現実のものとして見届けるために。
性分、と言ってしまえばそれまでだろう。
しかしもはや呪縛と言っても、過言ではない──
322しかし、八木山にとって安眠をおびやかすその性分というやつは、もはや呪縛と言っても過言ではなかった。
己の心配性を恨めしいと思ったことなど、数え出したらきりがない。
気になって仕方がない。
気になって眠れない。
自分を取り巻く愛すべきものたちが、望まぬ結末を迎えてしまうのではないかと、恐ろしくてたまらない。
──だから、彼は立ち上がったのだ。
だから彼は共に歩み、並び立ったのだ。
己が存在で以て、少しでも忍び寄る不安要素を遠ざける一助となるために。
あるいは、事実を現実のものとして見届けるために。
性分、と言ってしまえばそれまでだろう。
しかしもはや呪縛と言っても、過言ではない──
ろ っ か
SPOILER何年後かのifルートの先生の盆参り。えべたんや徹心と来てるかもしれない。実質の墓参りはとうに済ませてるけどその下に本人がいもしない石の前で花だけ供えて線香はあげない先生がいても良いなと思った捏造です。心境が夕暮れなだけでほんとは暑い日中だと思います。最後にえべたんが記念写真撮ろ〜とか言い出す。セッション終了時よりは眠れている先生。white_reset
DOODLE⚠️大いにネタバレしてます⚠️昨日観たナポリ山脈で古の文字書き熱が出てしまって書きました。ほぼ書き起こしみたいな感じです。わたしから観た八木山と志海は、こんな感じでした。 6
idan9610
DOODLE鍵垢まとめです🤚ほぼ🍝🏔でほぼしうみ。
1枚らんちゅっぱ(show2ネタバレなし)で1枚さぶろうくん(ナ怖微ネタバレ)
⚠️注意
6枚目 ナ怖微ネタバレ
7枚目 🍜ズパロ
8枚目 警官コス
9枚目 Dハロウィン某パレードコス
10枚目 ↑のおまけ(?) 10
tsk_002
SPOILER⚠️ネタバレ・捏造(過去、七浦の容姿など)⚠️下山できなくてらくがきしていた中から八木山先生と七浦関連まとめ。
好き勝手描いてるのでなんでも許せる方向けです。
12枚目タルチョの絵は七浦が撮影してたらいいなあという妄想と願望。 19
@looksick
SPOILER抗う者達⑪の続き。お読みくださり、ありがとうございました!
抗う者達⑫「そういえば結局あれって誰だったんだろうねー」
おもむろにえべたんが言う。
「シウミの場所を指差していたっていう影か?」
コージーが問うた。
「そうそう。それがあったから、ウチ等も懸垂下降の準備してたわけだし」
それが功を奏して八木山の危機を救い、速やかに洞へと入ることができたのだ。
「ヤギヤマの親友ではなかったんだろう?」
「うん。写真も見せてもらったけど違った。第一次登山隊でもなかった」
「俺も他に思い当たる節はないしなぁ」
首をかしげる八木山。
「っていうか、そもそもあの七浦の夢な、罠だったんじゃないかと思ってるんだ」
とたんにべたんが批難する。
「え、なんでー! 七浦サン可哀想じゃん!」
「いや、考えてもみろ、狂気山脈だぞ? あれは志海を餌にして俺をおびき寄せようとしてたんじゃないかと思うんだ」
3083おもむろにえべたんが言う。
「シウミの場所を指差していたっていう影か?」
コージーが問うた。
「そうそう。それがあったから、ウチ等も懸垂下降の準備してたわけだし」
それが功を奏して八木山の危機を救い、速やかに洞へと入ることができたのだ。
「ヤギヤマの親友ではなかったんだろう?」
「うん。写真も見せてもらったけど違った。第一次登山隊でもなかった」
「俺も他に思い当たる節はないしなぁ」
首をかしげる八木山。
「っていうか、そもそもあの七浦の夢な、罠だったんじゃないかと思ってるんだ」
とたんにべたんが批難する。
「え、なんでー! 七浦サン可哀想じゃん!」
「いや、考えてもみろ、狂気山脈だぞ? あれは志海を餌にして俺をおびき寄せようとしてたんじゃないかと思うんだ」
@looksick
SPOILER抗う者達⑩の続き。抗う者達⑪ ──現在地、日本百名山の一つに名を連ねる某山山頂。
天候は快晴無風だ。格好のトレッキング日和だった。
山からの景色はとてものどかで、少し冷えた空気も山登りで温まった体に心地好い。
とても平和な登山だった。ハンデがあるにしても、志海にはとてもぬるい登山であった。
「梓ちゃんとK2さんも来れば良かったのになぁ」
えべたんがぼやく。もう何度目だろうか。いい加減諦めればいいのに、うるさいなぁ。
「仕方ないだろうが。穂高は仕事だし、K2は同じ時期に他の山登る予定だったって言ってただろう」
コージーがわずらわしそうに返す。……コージー。志海はやっとこの金髪の青年の名前を覚えた。
「今頃エベレストかぁ。療養から復帰して、もうエベレストとか凄いよねぇ」
6832天候は快晴無風だ。格好のトレッキング日和だった。
山からの景色はとてものどかで、少し冷えた空気も山登りで温まった体に心地好い。
とても平和な登山だった。ハンデがあるにしても、志海にはとてもぬるい登山であった。
「梓ちゃんとK2さんも来れば良かったのになぁ」
えべたんがぼやく。もう何度目だろうか。いい加減諦めればいいのに、うるさいなぁ。
「仕方ないだろうが。穂高は仕事だし、K2は同じ時期に他の山登る予定だったって言ってただろう」
コージーがわずらわしそうに返す。……コージー。志海はやっとこの金髪の青年の名前を覚えた。
「今頃エベレストかぁ。療養から復帰して、もうエベレストとか凄いよねぇ」
@looksick
SPOILER抗う者達⑨の続き。抗う者達⑩ 目を覚ますと、ライトグリーンのぼやけた天井が志海の視界に映し出された。
天井だ。眼鏡がないのではっきりとは見えないが、間違いなく天井である。
灰色の空でも、
黒い洞窟でもなく、
屋内の、天井。
「っ……」
ここは、と呟こうとして声が出なかった。まるで喉の壁面がくっついてしまったかのようだ。
周りを見回そうとして、首が満足に動かせないことにも気付く。それどころか、体自体が動かない。錆び付いてしまった機械のように軋む。力が入らない。
目は? 目は動く。まばたきもする。
呼吸もできる。
首。あ、なんとか動きますね。ゆっくりと、少しずつ。
狭い部屋だった。ベッド一つと、椅子と、小さな棚。まるで病院の個室だ。もしかして本当に病院だろうか?
2902天井だ。眼鏡がないのではっきりとは見えないが、間違いなく天井である。
灰色の空でも、
黒い洞窟でもなく、
屋内の、天井。
「っ……」
ここは、と呟こうとして声が出なかった。まるで喉の壁面がくっついてしまったかのようだ。
周りを見回そうとして、首が満足に動かせないことにも気付く。それどころか、体自体が動かない。錆び付いてしまった機械のように軋む。力が入らない。
目は? 目は動く。まばたきもする。
呼吸もできる。
首。あ、なんとか動きますね。ゆっくりと、少しずつ。
狭い部屋だった。ベッド一つと、椅子と、小さな棚。まるで病院の個室だ。もしかして本当に病院だろうか?
@looksick
SPOILER抗う者達⑧の続き。抗う者達⑨ テケリ・リ
テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ
4282テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ
テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ テケリ・リ
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@looksick
SPOILER抗う者達⑦の続き。抗う者達⑧ 眠れない時間は、誰もがロクでもないことを考えるものだ。
──もし志海が見つからなくても本当に大丈夫なのか。
口では大丈夫だと答えはしたが……正直なところ、八木山自身にも分からなかった。
だが三人の命を危険にさらし続けるのも不本意で、もし何かあれば睡眠どころの話ではなくなるのは火を見るより明らか。自分のせいで死なせてしまうなんてことになったら、その後悔は間違いなく己を殺すだろう。
そんな八木山にとって、えべたんの提案は渡りに船であった。
同時に、そう考えた自分に対して怒りが湧く。
えべたんの果敢な意欲は自発的なもの、ということになるからだ。何かあった時に、自分は止めたがえべたんが望んだ、なんて話では、責任逃れも甚だしいではないか。
5914──もし志海が見つからなくても本当に大丈夫なのか。
口では大丈夫だと答えはしたが……正直なところ、八木山自身にも分からなかった。
だが三人の命を危険にさらし続けるのも不本意で、もし何かあれば睡眠どころの話ではなくなるのは火を見るより明らか。自分のせいで死なせてしまうなんてことになったら、その後悔は間違いなく己を殺すだろう。
そんな八木山にとって、えべたんの提案は渡りに船であった。
同時に、そう考えた自分に対して怒りが湧く。
えべたんの果敢な意欲は自発的なもの、ということになるからだ。何かあった時に、自分は止めたがえべたんが望んだ、なんて話では、責任逃れも甚だしいではないか。