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    #刀さに

    swordBlade
    ゲーム『刀剣乱舞-online-』に登場する刀剣男士と審神者のカップリングに付けられるタグ

    ktuongrms

    DONE8月某日数年ぶりに本丸へ帰還しました
    江戸城宝物庫を開け進めるには絶妙に時間が足りずうちに京極正宗はおりません
    石田の兄上鍛刀祭はうちの資材を派手に散らしたので一足先に終了(勝手に)
    56億7千年後にでも来るつもりかな 兄上
    そんな憤りから思わずカッとなって書き殴りました
    全ての不敬と解釈違いに全力で土下座しながら奉納します
    我が身こそその唯一で在れと本丸から眺める風景はすでに秋桜に揺れているというのに
    身体に纏わりつく空気はいつまでも独特のこもった湿り気を帯びてあつい。

    「主、惜しかった。」

    暑さと過ぎた集中でもう何度目なのか記録に記すのも怪しくなってきた頃、
    近侍の声が鍛冶場へ静かに広がった。


    額に流れる汗を拭ってゆく手のひらには労りが込められ、片膝をついて覗き込んでくる眼がこれ以上の鍛刀は否と告げている。

    肺に満ちていた緊張を解き放つように、深い息をひとつ吐いた。

    握りしめていた札がゆっくりと己の手を離れていくのを見送る。

    札が近侍の胸に納められるのを見届け、その両の手を借りた。

    重なった手のひらがどちらからともなく強く握られる。

    必ず顕現させる意気込んだ手前、情けなさと申し訳なさが相まり遣る瀬なさに鼻の奥がつんとした。
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    tom_y_2

    DONE女審神者オンラインイベントー紫陽花ーの展示作品です。とんさにです。
    花雷は二度咲く 花火は初秋の季語だそうだ。秋の初め、つまりは夏の終わり。たしかに日が短くなり始めた頃の夜空に火薬の光は良く似合うかもしれない。が、物事には必ず例外がある。ある本丸の審神者にとって花火大会は、夏を知らせるものであった。
    「お、今年もこの時期か」
     政府のお知らせに一枚のちらしが交じっていた。まだ夏とは言い切れないこの時期に審神者が拠点とする地域では花火大会をする。残念ながら――というか、なんというか、その花火大会は決して有名ではない。有名ではないが、そこそこの数が打ちあがるため地域にとっては一大イベントなのであった。
    「防寒具は必須……まだ寒いものね」
     本丸からその花火を見ることはできない。地図を見ると近くの川で打ちあがっているらしいから、きっと政府が空間を区分しているのね、と審神者は納得するようにしていた。審神者は歩きながらそのちらしを眺めた。A席、座敷席、観覧席……地元の小さな花火大会と侮っていた。思ったよりもいろんなチケットがある。審神者はチケットを買って花火を見るという文化は知っているけれど、したことはない。そもそも、花火大会に行ったのも、ずいぶん昔の話――
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