そらからぽいぽい
DONE鬼滅ツイのお絵描き2021.6分400億記念、コラボの短パン寿郎、ペロ寿郎、スン寿郎、八重歯小芭内、梅雨おばみつ、炎蛇幼馴染み小話漫画、若父上と幼少伊黒さん、距離感バグった煉おば(幼馴染み)、ペロ芭内、ミツリーちゃん、ミルキーコラボおばみつ缶
2021.7pixivにアップ済 13
出汁晶
MEMO📿は我慢している。震える小さな肩を抱くのは自分の役目だ。温かい雫を拭うのは自分の役目だ。
「大丈夫、そのまま目を閉じれば眠れる」
まだ熱の引かない瞼に唇を触れさせるのは自分の特権だ。
ゆっくりとした呼吸が寝息に変わるのをすぐ近くで聴くのは自分の特権だ。
「大丈夫、まだ、・・・待てる」
彼女を苦しめる全てから彼女を奪い去る準備は出来ているのに。
甘やかして笑わせて毎日穏やかに眠らせる準備は出来ているのに。
彼女が一言いいよと言ってくれれば、自分だけのものに出来るのに。
『行冥さんが居るから、頑張れるんです』
小さな手が私の理性の手綱を離さないから、未だにこの部屋に鍵が掛けられない。 292
TeNSEi
TRAININGえんむチャン!!!!杏炭のうすい本に出すので自主練。
#魘夢
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出汁晶
MAIKINGとうらぶ×鬼滅「───お目覚めですか」凛とした声に、目を開けた悲鳴嶼はぼんやりと頷いた。笑う気配がして、ゆっくりと身体を起こす。声が慌てて近付いてきた。
「まだ寝ていてください、半日目覚めなかったんですから・・・!」
半日目覚めなかった?悲鳴嶼は痛む頭を抑えて記憶を辿った。しかし眠る前の記憶は曖昧だ。
「お、起きたか」
「薬研兄さん」
「主が会いたいって言ってるんだが、呼んでも大丈夫か」
自分への問いかけに、悲鳴嶼は誰かは知らぬが主と呼ばれる人間であるなら自分が行くのが筋だろうと立ち上がる。
「出向こう。案内を頼めるか」
「いや、主は無理はさせるなと・・・」
「平気だ。動ける」
子供の戸惑う気配を感じつつも、悲鳴嶼は譲らなかった。これ以上無様な姿を見せる訳にはいかなかった。どこで気を失ったのか覚えていない上に、布団に寝かされていたと云う事は誰かが悲鳴嶼の人並外れた巨体を運んだと云う事だ。既に多大な迷惑をかけたと眉を下げる。
「・・・まぁ、平気ならいいか。じゃあ俺っちに着いてきてくれ」
頭気をつけろよと言われて、悲鳴嶼は腰を屈めて縁を避けた。感覚の鋭敏な彼は、敷地全体から感じる不思議な気配や力に戸惑 3143