まえにし猿棚
DOODLEイチャイチャ×ヒルビリー×都市伝説。アメリカのど田舎のお巡りさんコンビ、40代の自分をおじさんって言うタイプの先輩×20代のスカした後輩【スリーピング・デューティ】オールドファッションを喰らう やる事をやって良い気分。交換した清潔なシーツに潜り込んで心地よい微睡へ身を浸そうとしていたら、場違いなほど張り詰めた声と共に肩を揺さぶられる。「今外で変な音がしなかった?」
低く呪詛の呻きを放ちながら、マルボロはベッドから身を起こし、クローゼットからTシャツとジャージのズボンを引っ張り出した。
「俺も行きます」
「良いからベッドで大人しくしてろ、まだ足腰もまともに立たない癖して」
先程まで男に体を暴かれて乱されたリグレーはすっかり疲労困憊。あれだけ泣き咽んでいた顔はまだ目も頬も幾分腫れぼったい。明日は日勤だが、この調子だと2人とも一日中欠伸を連発しなければならないだろう。
今夜は2人でWWEの中継を観た後、もっと穏やかな、せいぜい触り合いっこ位で済まそうと思っていた。けれどこの若い情人がひしとしがみつき、甘えた様子で肩口に頬を擦り付けて来たのがいけなかった。男の四十路とはまだまだ枯れるなんて言葉とは無縁の存在だと、誘惑を受ける度にマルボロはつくづく実感する。年下の恋人を作れば若返ると言う都市伝説は、案外間違っていないのかも知れない。
3221低く呪詛の呻きを放ちながら、マルボロはベッドから身を起こし、クローゼットからTシャツとジャージのズボンを引っ張り出した。
「俺も行きます」
「良いからベッドで大人しくしてろ、まだ足腰もまともに立たない癖して」
先程まで男に体を暴かれて乱されたリグレーはすっかり疲労困憊。あれだけ泣き咽んでいた顔はまだ目も頬も幾分腫れぼったい。明日は日勤だが、この調子だと2人とも一日中欠伸を連発しなければならないだろう。
今夜は2人でWWEの中継を観た後、もっと穏やかな、せいぜい触り合いっこ位で済まそうと思っていた。けれどこの若い情人がひしとしがみつき、甘えた様子で肩口に頬を擦り付けて来たのがいけなかった。男の四十路とはまだまだ枯れるなんて言葉とは無縁の存在だと、誘惑を受ける度にマルボロはつくづく実感する。年下の恋人を作れば若返ると言う都市伝説は、案外間違っていないのかも知れない。
こめの
DONE4/26-29 開催【まっかな恋はブルーローズとともに 2】
『群青へ謳う』再録
2022年3月発行 本文全54P
webオンリー開催に伴い期間限定再録
※顔なし監督生がよく喋りますのでご注意ください
初めて作った同人誌ということで、とても思い入れのある話です。当時はお手に取って下さってありがとうございました! 54
pri_kyua
DONE短編カラおそこたつでホカホカお兄ちゃん
冬の木枯らしがすっかり全身を冷やしてしまった。さながら雪の女王の牢獄に囚われた囚人のごとし。
心まで凍りつきそうな中小走りで家にたどり着いて居間に入ると、「おー、おけーり」とのんきそのものの緩い声に迎えられた。
こたつから顔だけ出した怠惰の象徴みたいな姿勢で、唯一の兄がニッと笑いかけてくる。若干悔しいことではあるが、その笑顔と「おかえり」の声で木枯らしに冷えきった心も体もゆるゆると解けるような気がしてしまった。
「……ただいま」
そう返しただけで、兄は心から嬉しそうな笑顔を溢す。自然に「ああ可愛いな」という気持ちが湧いてくる、そんな自分に少し驚く。
「今ね、俺たちだけだよ」
「そうなのか?」
「ん」
兄がこたつ布団の裾からちょいちょいと手を出して招いてくる。
1233心まで凍りつきそうな中小走りで家にたどり着いて居間に入ると、「おー、おけーり」とのんきそのものの緩い声に迎えられた。
こたつから顔だけ出した怠惰の象徴みたいな姿勢で、唯一の兄がニッと笑いかけてくる。若干悔しいことではあるが、その笑顔と「おかえり」の声で木枯らしに冷えきった心も体もゆるゆると解けるような気がしてしまった。
「……ただいま」
そう返しただけで、兄は心から嬉しそうな笑顔を溢す。自然に「ああ可愛いな」という気持ちが湧いてくる、そんな自分に少し驚く。
「今ね、俺たちだけだよ」
「そうなのか?」
「ん」
兄がこたつ布団の裾からちょいちょいと手を出して招いてくる。
nitamago_ilove
DOODLE1枚目は元設定です。頭ぶっとんでますね…でもこの人たちを脳から抽出できてうれしかった
最後のは勝手な酒の強さ比較表
この人たちは毎晩お互いの夜の音を聞いています 5