ろぶチュワン
PAST【手描きまほやく】とある診療所の御茶会議【再揭】以前投稿した手書き動画を画像のみで再揭させていただきました。
フィガロに幸せなって欲しいの気持ちを抱えながら描きました。
とある一家の御茶会議|本家様 くるりんご 様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20973869
※各所に迷惑がかかる発言や行為はおやめ下さい。 67
柚月@ydk452
DONEフィガ晶♂SSフィガ晶くんワンドロ企画
2週目お題 内緒話 指先
虚飾に彩る舞踏の影で「ほら、顔を上げて。心配しなくとも、誰も賢者様だって分からないさ。」
「うう、そうは言ってもですね…。」
西の国の、とある貴族の屋敷にて。煌びやかな装飾と派手な衣装に包まれた人々が織りなす喧騒の中、晶はしどろもどろになりながらも、精一杯背筋を伸ばしていた。
そばで付き添うフィガロは、実に慣れた仕草で晶をエスコートする。周囲にたむろするのは、上流階級の人々ばかり。給仕に勤しむ執事やメイドの会釈に、動揺しないよう軽く頷くのが精一杯だった。
二人はクロエ渾身の力作である、上品なタキシードに身を包んでいた。一般庶民である晶はどうしても礼儀作法に遅れをとるだろうが、外見だけは場に溶け込めていると信じたい。
どうしてこの場に馳せ参じたかと言うと――話は数日前に遡る。
7171「うう、そうは言ってもですね…。」
西の国の、とある貴族の屋敷にて。煌びやかな装飾と派手な衣装に包まれた人々が織りなす喧騒の中、晶はしどろもどろになりながらも、精一杯背筋を伸ばしていた。
そばで付き添うフィガロは、実に慣れた仕草で晶をエスコートする。周囲にたむろするのは、上流階級の人々ばかり。給仕に勤しむ執事やメイドの会釈に、動揺しないよう軽く頷くのが精一杯だった。
二人はクロエ渾身の力作である、上品なタキシードに身を包んでいた。一般庶民である晶はどうしても礼儀作法に遅れをとるだろうが、外見だけは場に溶け込めていると信じたい。
どうしてこの場に馳せ参じたかと言うと――話は数日前に遡る。
柚月@ydk452
DONEフィガ晶♂SSフィガ晶くんワンドロ企画
1週目お題 ハグ 君が決めてよ
欠片集めの行く末 どこか俯瞰して見ているような、不思議な人という印象だった。優しく大らかな人が多い南の国らしく、誰とでも手を取り合って話すことができる人。でも北の生まれらしく、ちょっとずれた倫理観も併せ持っていて――あの時握った手の冷たさは、まだ覚えている。
「考え事?賢者様。」
「…いいえ。この紅茶、美味しいなって。」
「それは良かった。ルチルが薦めてくれた甲斐があったな。」
満ちた月が、夜空を輝かんばかりに照らしている。日付の変わる間近、ひっそりと開かれた小さなお茶会。不定期に開催されていたそれは、いつの間にか満月の夜に固定されるようになった。大抵はフィガロが飲み物を用意してくれているが、たまに任務先などで見つけた茶葉などを晶が持参する事もある。
4616「考え事?賢者様。」
「…いいえ。この紅茶、美味しいなって。」
「それは良かった。ルチルが薦めてくれた甲斐があったな。」
満ちた月が、夜空を輝かんばかりに照らしている。日付の変わる間近、ひっそりと開かれた小さなお茶会。不定期に開催されていたそれは、いつの間にか満月の夜に固定されるようになった。大抵はフィガロが飲み物を用意してくれているが、たまに任務先などで見つけた茶葉などを晶が持参する事もある。
kiiromidori
DONEミス晶♂の女がゆるやかにフィガロのリアコになりそうになって書きました。フィガロに色々言いたくなって、でもしんどくて無理だったけど、ミミなら言えた。
※晶はいません。なので、読むのに注意が必要です。 11
柚月@ydk452
DONEスノホワ晶♂SSスノウとホワイトの屋敷に閉じ込められてて、一日の終わりにフィガロに記憶をリセットされる晶くんの話
変わらぬ日々に終焉を「晶よ、今日は庭先でティーパーティをするのはどうじゃ?」
「良い茶葉が手に入ったのでな。茶菓子もいくつか見繕っておる。あとはそなたの返事だけじゃ。」
晶の返事を待つようでいて、その実拒否権など存在しないことに、晶は苦笑した。可愛らしくおねだりしている姿の、なんと微笑ましいことか。数千年を生きる怖い北の魔法使いと言えど、こればかりはつい頬が緩んでしまう。
北の国の双子の屋敷にて、晶はスノウとホワイトと共に過ごしていた。棍を詰めすぎるのも良くないから、という名の療養だ。人間が生きるには厳しい大地だけれども、晶が過ごす屋敷の周りは結界が張られているのか、不思議と寒さとは無縁の生活を送っていた。門の向こうでは激しく吹雪いているのに、結界の中では暖かな陽射しが降り注いでいるといった奇妙さはあれど、魔法の存在するこの世界では驚くに値しない。
2472「良い茶葉が手に入ったのでな。茶菓子もいくつか見繕っておる。あとはそなたの返事だけじゃ。」
晶の返事を待つようでいて、その実拒否権など存在しないことに、晶は苦笑した。可愛らしくおねだりしている姿の、なんと微笑ましいことか。数千年を生きる怖い北の魔法使いと言えど、こればかりはつい頬が緩んでしまう。
北の国の双子の屋敷にて、晶はスノウとホワイトと共に過ごしていた。棍を詰めすぎるのも良くないから、という名の療養だ。人間が生きるには厳しい大地だけれども、晶が過ごす屋敷の周りは結界が張られているのか、不思議と寒さとは無縁の生活を送っていた。門の向こうでは激しく吹雪いているのに、結界の中では暖かな陽射しが降り注いでいるといった奇妙さはあれど、魔法の存在するこの世界では驚くに値しない。
うさひな
DONE【フィガロ(→←)オーエン】昔みたいに戻りたいふたりの話
過去捏造
賢者が来てすぐの頃から始まります
昔も、今も、きっと石になるまで【フィガオエ】昔みたいに戻りたいかい?
そんなことを聞いたら、
彼はきっと最高に美しく、最高に軽蔑した笑顔を見せるのだと思っていた。
「おまえなんか嫌いだよ」
北の大地のような鋭さを纏って、きっとそう言うのだ。
「フィガロは、北の魔法使い達のことを昔から知っているんですよね?」
この世界に来たばかりの賢者様は、ペンを握りながら俺にそう問いかける。
北の魔法使いとはまだ全然話せていないから、彼らのことを教えて欲しい。
そう頼み込んできた、フィガロからすれば赤ん坊のような賢者の瞳を、無下にすることはできなかった。
それはあまりに、フィガロがこれまで切り捨ててきたものと似ていたのだ。
フィガロとあまく呼ぶ、彼の瞳を思い出してしまう。
「まあね。彼らは若い頃から北の国で有名だったしやんちゃだったから、スノウ様やホワイト様に言われてお仕置きしたこともあったよ」
5407そんなことを聞いたら、
彼はきっと最高に美しく、最高に軽蔑した笑顔を見せるのだと思っていた。
「おまえなんか嫌いだよ」
北の大地のような鋭さを纏って、きっとそう言うのだ。
「フィガロは、北の魔法使い達のことを昔から知っているんですよね?」
この世界に来たばかりの賢者様は、ペンを握りながら俺にそう問いかける。
北の魔法使いとはまだ全然話せていないから、彼らのことを教えて欲しい。
そう頼み込んできた、フィガロからすれば赤ん坊のような賢者の瞳を、無下にすることはできなかった。
それはあまりに、フィガロがこれまで切り捨ててきたものと似ていたのだ。
フィガロとあまく呼ぶ、彼の瞳を思い出してしまう。
「まあね。彼らは若い頃から北の国で有名だったしやんちゃだったから、スノウ様やホワイト様に言われてお仕置きしたこともあったよ」
hacca_ss
DOODLE2022.06.18にUPしたものを再掲()初出:WEBオンリー「謎めく厄災のミステリオ」オーエンの死因当てゲームに興じるカインとフィガロ。死体役のオーエンはほぼ喋りません。「泡沫の夜の魔法にかけられて」直後の設定。死体描写(若干グロ)があります。カイオエのつもりで書いてたけどロマラブ感は皆無。
誰があの子を殺したの1. 事件
《ワルプルギスの夜》から数日が経ったある日の午後、談話室のソファでオーエンが死んでいた。
第一発見者は南の魔法使いミチルだ。心根の優しい素直な少年は、ソファに転がった死体に慌てふためいて、医者である師を呼びに行った。相手が常日頃から毛嫌いしている北の魔法使いであることはすっかり失念してしまったらしい。何を考えているのかわからない、不気味でおそろしい魔法使い――《ワルプルギスの夜》を共に過ごしても、その印象はさほど改善されなかったようだが、青褪めた顔をして倒れている仲間を見過ごすには彼は優しすぎたのだろう。
一方、カインが入れ違いで談話室を訪れたのは単なる偶然である。元々は昼過ぎに魔法舎を出て王都へ向かう予定だったのだが、先方の都合で急遽日程が変更となった。おかげで午後の予定がまるっとなくなってしまったというわけだ。
12493《ワルプルギスの夜》から数日が経ったある日の午後、談話室のソファでオーエンが死んでいた。
第一発見者は南の魔法使いミチルだ。心根の優しい素直な少年は、ソファに転がった死体に慌てふためいて、医者である師を呼びに行った。相手が常日頃から毛嫌いしている北の魔法使いであることはすっかり失念してしまったらしい。何を考えているのかわからない、不気味でおそろしい魔法使い――《ワルプルギスの夜》を共に過ごしても、その印象はさほど改善されなかったようだが、青褪めた顔をして倒れている仲間を見過ごすには彼は優しすぎたのだろう。
一方、カインが入れ違いで談話室を訪れたのは単なる偶然である。元々は昼過ぎに魔法舎を出て王都へ向かう予定だったのだが、先方の都合で急遽日程が変更となった。おかげで午後の予定がまるっとなくなってしまったというわけだ。
岡﨑茜
DOODLE「うたわれ」の耳が好きという落書き。(老若男女問わずケモ耳尻尾がついている世界観。一部違いますが)
左が比較的作品中に出てくるキャラに多いタイプで
真ん中が翼に似た形のタイプで
右が背中に翼を持つタイプ。
最初は左のタイプだけで満足する心算だったけど翼はフィに外せないので。
ごまど
DONE大大大遅刻マン参上☺️🌸まほやく2周年おめでとうございました!!!!3年目へも突っ走っていきましょうね。。。
小耳にはさむ第二部への反響が不穏すぎるので、この4人の笑顔をかき上げてからにしようしようと震えてました………。
なので近日中に第二部へ、ダイブ!します、、、、こわいよ、、、なんかもう解放されてるストーリーのサブタイトルだけで泣いちゃうよ、、世の賢者も魔法使いもみんな生きてる?? 3
unhkiss
DONEビズログエレベーター小話から着想を得たチレッタのマナ石の行方のお話。フィガロ・ガルシアは大魔女の葬式に出られない毒花のごとく麗しく、蛇のように狡猾で、太陽のように鮮烈な大魔女――チレッタが死んだ。
その報せは瞬く間に大陸全土に広がった。
あのチレッタが死んだ! 石と化した彼女を食らえば強大な力を手に入れられる!
野心ある魔法使い・魔女たちは色めき立った。西の国で酒場を営む店主は憂いを帯びたため息をつき、東の国の料理屋は眉を潜めてしかめっ面をした。
チレッタのマナ石を巡って血で血を洗うような略奪と闘争が起きることを、多くの者が予見し、震え上がった。
そして力を求める魔法使い・魔女たちは箒にまたがり、我先にと南の国を目指した。
戦いの火蓋は誰にも知られず、ひそかに切って落とされようとしていた。
■
オギャア、オギャアと生まれたばかりの赤ん坊が隣の寝室で泣いている。
4570その報せは瞬く間に大陸全土に広がった。
あのチレッタが死んだ! 石と化した彼女を食らえば強大な力を手に入れられる!
野心ある魔法使い・魔女たちは色めき立った。西の国で酒場を営む店主は憂いを帯びたため息をつき、東の国の料理屋は眉を潜めてしかめっ面をした。
チレッタのマナ石を巡って血で血を洗うような略奪と闘争が起きることを、多くの者が予見し、震え上がった。
そして力を求める魔法使い・魔女たちは箒にまたがり、我先にと南の国を目指した。
戦いの火蓋は誰にも知られず、ひそかに切って落とされようとしていた。
■
オギャア、オギャアと生まれたばかりの赤ん坊が隣の寝室で泣いている。
wasui_awira119
DONE2022.1.23.Sunピクスク開催北師弟Webオンリー
HAPPY北師弟DAY
開催おめでとうございます🎉
スペース:氷 い5
新作展示:命乞い【北師弟+モブ】※流血、胸糞注意
パスワードは会場リンク先にて公開中です
良かったら感想ください! 3059
wasui_awira119
DONE2022.1.23.Sunピクスク開催北師弟Webオンリー
HAPPY北師弟DAY
開催おめでとうございます🎉
スペース:氷 い5
新作展示:八つ当たり【北師弟+アーサー】
パスワードは会場リンク先にて公開中です
良かったら感想ください!
はぴして 北師弟+アーサー 新作展示『八つ当たり』「めずらしいのう」
「めずらしいのう」
「アーサーちゃんおこじゃの」
「一体何があったのじゃ」
「きっとフィガロがなにかしたんじゃよ」
「わからないよ、オズちゃんかもよ」
背後で好き勝手言っている声が聞こえる。外野は気楽でいいが当事者たちはそうもいかない。窓の外はどんどん曇ってくるし、アーサーの癇癪も治まる様子はない。本当に珍しいことだ。
「アーサー」
「いや!」
「……まだ何も言っていない」
「いやぁ!」
「アーサー……」
「うううう」
本当の本当に珍しいのだ。アーサーは歳の割に聞き分けの良い子どもだった。そりゃあ、子どもらしくわんぱくなところもあるが、俺たちの話はよく聞き、あまりわがままを言わない子どもだった。
そのよくできたアーサーが、地団太を踏んで、力いっぱい体いっぱいに癇癪を起している。オズはもうお手上げ状態で、完全に困ってしまっているようだ。
1988「めずらしいのう」
「アーサーちゃんおこじゃの」
「一体何があったのじゃ」
「きっとフィガロがなにかしたんじゃよ」
「わからないよ、オズちゃんかもよ」
背後で好き勝手言っている声が聞こえる。外野は気楽でいいが当事者たちはそうもいかない。窓の外はどんどん曇ってくるし、アーサーの癇癪も治まる様子はない。本当に珍しいことだ。
「アーサー」
「いや!」
「……まだ何も言っていない」
「いやぁ!」
「アーサー……」
「うううう」
本当の本当に珍しいのだ。アーサーは歳の割に聞き分けの良い子どもだった。そりゃあ、子どもらしくわんぱくなところもあるが、俺たちの話はよく聞き、あまりわがままを言わない子どもだった。
そのよくできたアーサーが、地団太を踏んで、力いっぱい体いっぱいに癇癪を起している。オズはもうお手上げ状態で、完全に困ってしまっているようだ。
wasui_awira119
DONE2022.1.23.Sunピクスク開催北師弟Webオンリー
HAPPY北師弟DAY
開催おめでとうございます🎉
スペース:氷 い5
新作展示:燃える空【北師弟+チレッタ】
パスワードは会場リンク先にて公開中です
良かったら感想ください!
はぴして 北師弟+チレッタ 新作展示『燃える空』 空が燃えていた。どんよりとたちこめる雲は、眼下の火の粉を吸い上げ、重く暗い赤に染まっている。もう夜半になろうという頃であるのに、地上は昼間の空のごとく明るく煌めいて、チカチカと私の瞳を刺激する。
「双子様~! こーんばーんはー!」
「おお、チレッタか」
「久しいのう」
煙を吸い込まぬよう風上に避けながら、お二人のもとへと箒を飛ばす。燃ゆる炎を双眸に反射させて、双子は静かにその光景を見下ろしていた。その[[rb:煌々 > きらきら]]しく光る四つの瞳からは、何の感情も読み取ることができない。
「いやー、派手ですねえ」
「ほんに」
「やんちゃが過ぎるのう」
やれやれとでも言うように、ホワイト様が肩をすくめ、スノウ様がため息をつく。
1753「双子様~! こーんばーんはー!」
「おお、チレッタか」
「久しいのう」
煙を吸い込まぬよう風上に避けながら、お二人のもとへと箒を飛ばす。燃ゆる炎を双眸に反射させて、双子は静かにその光景を見下ろしていた。その[[rb:煌々 > きらきら]]しく光る四つの瞳からは、何の感情も読み取ることができない。
「いやー、派手ですねえ」
「ほんに」
「やんちゃが過ぎるのう」
やれやれとでも言うように、ホワイト様が肩をすくめ、スノウ様がため息をつく。
wasui_awira119
DONE2022.1.23.Sunピクスク開催北師弟Webオンリー
HAPPY北師弟DAY
開催おめでとうございます🎉
スペース:氷 い5
新作展示:ステンドグラス【オズ+フィガロ】
パスワードは会場リンク先にて公開中です
良かったら感想ください!
はぴして オズ+フィガロ 新作展示『ステンドグラス』「…………」
オズが無言で立っていた。見上げ、赤い瞳を煌めかせている。
「初めて見たの?」
こくん。長い髪を揺らめかせて、その小ぶりな頭を振る。きっと、こんなにたくさんの色を見たこと自体が初めてなのだろう。こいつのいたところは、雪、岩、枯れ木、そんな色ばかりだっただろうから。
「おいで、近くで見せてあげる」
静かに箒を出現させ、柄に腰掛ける。手を差し出せば、一瞬の躊躇ののち、手を取るオズ。随分と大人しくなったものだ。出会い頭に雷ぶっぱなしてたのが懐かしい。
俺はオズを抱いてゆっくりと飛び上がる。
「これは赤。おまえの瞳の色だね。こっちは青。ちょっと違うけど俺の髪の色。この沢山使われてるのは黄色。双子様の眼の色だ」
1342オズが無言で立っていた。見上げ、赤い瞳を煌めかせている。
「初めて見たの?」
こくん。長い髪を揺らめかせて、その小ぶりな頭を振る。きっと、こんなにたくさんの色を見たこと自体が初めてなのだろう。こいつのいたところは、雪、岩、枯れ木、そんな色ばかりだっただろうから。
「おいで、近くで見せてあげる」
静かに箒を出現させ、柄に腰掛ける。手を差し出せば、一瞬の躊躇ののち、手を取るオズ。随分と大人しくなったものだ。出会い頭に雷ぶっぱなしてたのが懐かしい。
俺はオズを抱いてゆっくりと飛び上がる。
「これは赤。おまえの瞳の色だね。こっちは青。ちょっと違うけど俺の髪の色。この沢山使われてるのは黄色。双子様の眼の色だ」
izuiti56
DOODLE400字のスケッチ流星雨 いつもは残酷なほどに冴え冴えと澄み渡る北の精霊たちの気配が、何かを警戒しながら、隠しきれない好奇心から浮足立つように騒めいている。その中心が徐々に屋敷に近づき、とうとう、僅かな怖れと決意に満ちた朗々とした声が響き渡る。
腰を上げ、続く懇願を遮って扉を開けたその先には、オレンジを帯びたエメラルドグリーンや、緋色を輪郭に持つシトリン、研ぎ澄まされた水晶のような光たちが、北の国の濃紺の空いっぱいに細く一条の線を引いて降り注いでいた。
――ヴィネイター流星群
数多の天の塵が、その暗い遥かな旅の最期、ほんの瞬きの間に強く輝き、燃え、夜闇に尽きてゆく。
そんな光に溢れた天の下、地上では頬を切るような冷たい風が雪の粒を蹴立てて吹きすさぶ。その真ん中に、今まさに天を過ぎ燃えていった、灼熱の白を抱いたアメシストの光と同じ色の瞳をした青年が立っていた。
440腰を上げ、続く懇願を遮って扉を開けたその先には、オレンジを帯びたエメラルドグリーンや、緋色を輪郭に持つシトリン、研ぎ澄まされた水晶のような光たちが、北の国の濃紺の空いっぱいに細く一条の線を引いて降り注いでいた。
――ヴィネイター流星群
数多の天の塵が、その暗い遥かな旅の最期、ほんの瞬きの間に強く輝き、燃え、夜闇に尽きてゆく。
そんな光に溢れた天の下、地上では頬を切るような冷たい風が雪の粒を蹴立てて吹きすさぶ。その真ん中に、今まさに天を過ぎ燃えていった、灼熱の白を抱いたアメシストの光と同じ色の瞳をした青年が立っていた。
近衛 無花果
PROGRESS賢者がオズとフィガロの世界征服時代(約1000年前)にタイムスリップして平民モブに拾われたり過去の魔法使いと出会ったり城で雇われたり……と不思議な力に守られつつ頑張って生きていくお話(の進捗)Twitter掲載済み 非恋愛のフィ晶♀ モブがたくさんいます 5454