Rotレオと2k7ドン「ん」
手を差し出すとレオナルドの顔とその手を交互に見た。
「そんなにひ弱に見える?僕」
そして目を細めた表情に、自分の行動が彼の自尊心を傷つけたことに気付いた。
宙に浮いたままの掌は誤魔化すようにひらひらと動かし、そしてそのまま自らの腰に持ってくることになった。
「まぁ、軟弱そうで言ったら、うちのドニーも似たようなもんだけど。アンタ何もつけてねーじゃん」
「あぁ、バトルシェルだっけ?かっこいいよね、僕も作ってみようかな」
先程の表情はなく、柔和な笑みを見せる。
不機嫌さは泡沫に消えてしまい、幻想だったと思わせるよう。
掴みどころがない、まさしくそれだ。
冗談を言えば笑ってくれるし、ちょっと棘を含んで見せてもかわされる。
突っかかってくればまた応戦のしようがあるのに、掴もうとした手はするりと抜けていく。
なんだか、こんなこと言っていいかわかんないけど。
「やりにくい…」
振り向いた顔にドキッとしたけど言葉までは聞こえなかったらしい。
首を振るとそれ以上は追及されなかった。
「早く行こう、そのミスティックパワーってやつを使えるようにするのが先決だろ」
代わりに発せられたのは先を促す言葉。
良くわからない空間に落とされたのはレオナルドだけでなく彼も同様なのに、特段取り乱すこともなく周りを観察し、そしてさりげなくレオナルドを誘導していることにも気づいていた。
心臓が早鐘を打っている自分が酷く情けなく見えて。
やっぱり、ちょっと面白くない。
亀関連の元祖推しと最新の推しを組み合わせると、なんだかこうすごくインモラルに見えるんすよね…