Recent Search

    Wayako

    @VSVn2963PHuYE4c

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 33

    Wayako

    MOURNING嘘ミカが真祖様の愛妾だと知らされた嘘拳が八つ当たりする話。


    ※※注意※※
    軽い暴力描写あり。
    未成年に対する性表現あり。


    長くなったうえに、結局何が書きたいのかわからなくなってしまった…。とりあえずキレてるけど自業自得な拳兄を書きたかったので満足。

    この拳兄さんは一応、拳(→)←ミカの世界の兄さんです。自覚は薄いですが拳兄はミカをそういった意味で愛してます。
    No name「弟のお情けで生き長らえてるくせに」
    今しがたのした三下の吸血鬼が恨みがましく吐き捨てた言葉の意味が分からず、冷ややかな目で見下ろしたまま胸ぐらを掴み引き上げる。薄汚れた貧相な体は日々修羅場をくぐり生き抜くため自然と鍛えられたケンの腕力に対してあまりにも軽く、片手で上げた体は難なく地面から離れて宙で揺れた。
    「何の話だ。」
    「お前の弟、あれはいい『女』だよな。遠目から見たっていい『女』だ。下僕の男ども従えて、帝王ってより女王様って感じでよ。」
    『女』。
    およそ男性に使うには可笑しな言葉が何を揶揄しているかなどすぐわかり、ざわりと心が逆立つ。ケンには二人弟がいるが、内容からして上の弟だろうことは嫌でもわかった。兄弟に似ず、一人端麗な顔をした長弟はチビのころから何かと男共にそういったいやらしさを含む目で見られることが多く、本人もそれを自覚してか嫌がって顔をマスクで隠すことが常になっているのだ。
    2797

    Wayako

    MOURNING3兄/弟過去捏造のお話。突然あらわれた謎の手紙から、拳兄が過去を振り返っています。
    書き終わる前に解釈違い他を起こしたので、途中でポーイ!基本的に勿体ない精神での投稿なので、ご容赦下さい…。

    ※時代、地域設定などはがばがばに書いてます。
    ※能力の詳細もかなり、がばがば。
    ※👒さんをかなりヤバめの毒親として書いてますので、苦手なかたはご注意ください。

    ゆるーーい目でよんでいただけたら幸いです…
    みちしるべさて、どうしたもんかね。
    手の中にある手紙をくるり、とまわし、ケンは考えた。
    お手紙、そういって過言ない大きさの薄く汚れた薄茶色の封筒は、年月を経たような年期を帯びている。後ろは蜜蝋で閉じてあり、これまた年代を感じさせた。今時、蜜蝋でなんて使うかね。
    送り主の名前はなし。
    どう考えても怪しい。
    しかし、それは間違いなく、ケンに当てられたものであった。
    もう一度、手紙の正面を見る。そこには懐かしく忌まわしい、故郷の言語の筆記体で『兄さんへ』と書かれていた。

    「不思議だねぇ。弟くん、何か新しい能力にめざめたのかい?」
    Y談のおっさんが飲んでいた酒を置いてひょいっと手紙をとり、高くあげた手からそれをはなす。手紙はひらひらと舞い落ち、屋台の机へと着地した。
    9022

    Wayako

    MOURNINGちょっと畏怖エラちゃん。拳ミカ…?くらいの拳ミカです。
    実際ミカの能力って本当に怖いよね。
    畏怖愚兄は、昔からよく女にモテる。
    こんな野球拳ポンチなハゲ男の一体どこがいいのか全くもって分からないが、遊ぶ女をきらしたところを見たことはない。私にはない根の明るさと社交性の高さで、あっという間に血と屋根のついた寝床を確保するのはあの愚兄のもう一つの才能と言っていいだろう。面倒見の良さと、後腐れのないカラッとした性格。偽善な道徳は解かず説教もしない。多少たかるところはあれどヒモというわけでなく、ちゃんと稼いで個の生活があり、遊ぶ女側にも充分すぎる利がある。だが、同時にそんな男なものだから、外れを引けば面倒ごとに巻き込まれることも多かった。
    そこまで考えてミカエラはじろり、と目の前で自身の下僕に押さえつけられた女の部屋の中を見渡す。極めて平均的な1kのマンションの一室はこれまた平均的な20後半の女性の部屋といった物で、異様なのは外に繋がる扉についた無数の南京錠とベニヤ板で打ち付けられた窓くらいだろう。ミカエラが立つリビングの扉からまっすぐ前に置かれたベッドの上、呑気に座った件の男は鎖で繋がれた片手をあげ、よう、とこれまた呑気に笑っている。あまりの態度にこめかみがぴくり、と疼いたが、足元の女が押さえつけられた口でうーうーとやかましく呻くのがそれ以上に不快で、その羽虫の羽音を止めるべく下僕に命令を下すと、締め上げていた腕をさらに締め上げる。短い悲鳴の後に荒い呼吸を繰り返すだけとなった哀れな女に、少しだけ溜飲が下がるのを感じた。
    1773