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    kisaragi_hotaru

    ガンマトとポプ受けの文章があります。

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    kisaragi_hotaru

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    ヨミカイン魔導図書館を復興させているガンマトのちょっとしたお話です。
    #まおしゅうアフター
    一般参加してました(*´ω`*)お疲れ様でした。

    #ガンマト
    cyprinid
    #腐向け
    Rot

     人間として生きる時間の輪から外れてマトリフは若い身体に宿った強大な魔力を持て余すように日々魔法を行使していた。何百年も前に破壊されたヨミカイン魔導図書館を復興させる目的を掲げているために長い人生もそう退屈なものとは感じない。むしろ海辺の洞窟で隠居生活をしていた頃に比べれば随分と忙しいくらいだ。マトリフは今も隠居しているようなものだがその生活はガンガディアと共にある。敵同士だった二人はいつしか恋仲となり、これから先の長い時間を一緒に生きていくことを誓った。仲睦まじくも時に喧嘩もしたりと。
     「ベタン!!」
     ドゴォン!!と派手な轟音をたてて床が突き抜けた。親指を下に突きつけて息巻くマトリフ。昔とは違い老いによる疲労ではなくこの時のマトリフは怒り心頭であったのだ。
     「フン!ざまーみろ!しばらくそこで埋もれて頭でも冷やしてやがれ」
     「……頭を冷やすの君の方だと思うのだがね」
     マトリフは舌打ちした。床にあいた大きな穴から青いデストロールが浮上してきたからだ。その巨大な体躯に付いているのは掠り傷程度だ。
     「相変わらずタフな野郎だ」
    トベルーラで宙に浮いていたガンガディアはふわりとマトリフの目の前に降り立つとその肩越しに背後を振り返り深い溜息を吐き出した。
     「また君は床に穴をあけて……この図書館を直しているのか壊しているのかどちらなのだ?」
     「ケッ。オレ様秘蔵の愛好本を燃やそうとするからだ。オレを怒らせたオメーが悪い」
     「元はと言えば君がこのような卑猥な書物を勝手に本棚に隠しておくのがいけないのだろう」
     心外だとばかりにガンガディアは再度溜息を吐きながら手に持っていた数冊の書物を見下ろした。それはいわゆるエロ本である。
     「木を隠すなら森っつーだろ。定石だ」
     如何にも賢そうに真顔で言うマトリフだがエロ本の話である。
     対するガンガディアは何かを考え込んでいたがふと青い顔色をより一層色濃くした。微かに震える声を絞り出す。
     「……私などよりもやはり人間の女が好みなのかね?……後悔……しているのか?」
     「はあ!?」
     突拍子もないガンガディアの台詞にマトリフはぎょっとして瞠目する。あきらかに消沈している様子のガンガディアを見てマトリフはがっくりと肩を落とした。何百年も一緒に暮らしてきたというのにガンガディアはたまにこうした後ろ向きな思考に陥ることがある。不安に駆られる。マトリフからの愛を信じていないわけでもないだろうに。
     マトリフからすれば今更そんなことを思うことなどない。ガシガシと銀色の髪を片手で掻き乱して、顔を上げる。トベルーラを使ってガンガディアの目線の高さまで浮き上がり、そうして顔を寄せる。互いの唇を触れ合わせた。
     「!……マトリフ」
     「頭良いくせにバカだよなぁオメーはよ。バカなこと言ってないで、ほら、さっさと床直しておけよ」
     「バカを連呼しないでもらえるかな。あと床を壊したのは君……、いや、それよりもマトリフ……」
     頬をうっすらと赤くして離れていくマトリフを後ろから抱きしめて引き寄せる。腕の中にすっぽりとおさまった小柄な体躯を壊さぬようにガンガディアは力を加減しながら、それでも逃さぬように抱え込む。
     「ガンガディア……オメーがそんなに嫌なら……まあ、うん、少しは控えるようにしてやらなくはねえ」
     「そうしてもらえるとありがたい。そのうち嫉妬の炎でこの図書館を燃やし尽くしてしまいそうだ」
     至って真面目に真剣に言うガンガディアにマトリフは笑った。
     「そりゃさすがに勘弁だな。いつまで経っても直せねえぞ」
     復興作業に何百年もかけてきた。まだまだ途中だ。それでも、これから先、何千年もかかるとしても最後までやりきると決めた。二人が初めて出会ったあの頃のヨミカイン魔導図書館を蘇らせるのだ。
     「床を壊したのは君なのだから君も後で修復を手伝いたまえよ」
     「後で?」
     ガンガディアはマトリフを抱えたままトベルーラで図書館の奥へと進んでいく。以前と同じようで、しかし少し異なる構造をしているヨミカイン魔導図書館。別館に二人の住居スペースも作ってあるのだ。そのうちの一部屋。奥まった場所にある大きなベッドの備え付けられた部屋へと向かっていることにすぐに気付いたマトリフは抵抗することなく身体の力を抜いてガンガディアに身を委ねた。
     まだしばらくは床にあいた穴を塞ぐことはできなさそうである。
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    kisaragi_hotaru

    DONEガンマト前提で破邪の洞窟内でわちゃわちゃしてるポプとラーとヒムちゃんのお話です。ネタバレ捏造妄想満載なのでご容赦くださいm(_ _)m
     ズドォン、と相当な重量音を轟かせて巨大なモンスターが地に沈んだ。
     完全に動かなくなったモンスターの側でたった今決め手の一撃を食らわせた人型の金属生命体が銀色の拳を振り翳して声を上げた。
     「よっしゃあ!!」
     「ナイスだぜヒム!!」
     少し離れたところからポップが嬉々として声をかければヒムが振り返って鼻を指先で擦りながら「へへっ」と笑う。
     「おめえのサポートのおかげだぜ。ありがとよポップ」
     「確かに。あのままではオレもコイツもこのモンスターに手傷を負わされていたところだった」
     ヒムの側で魔槍を携えて軽く息を吐き出しながらそう言ったのはラーハルトだ。その目線は屍と化したモンスターを見下ろしている。
     ここは破邪の洞窟。その最下層近くまでポップたちは来ていた。大魔王との決戦からすでに20年の年月が経っていた。行方知れずになっていた小さな勇者が魔界から地上に帰還してからしばらくは慌ただしい日々を過ごしていたが、今は至って平穏な日常が繰り返される世界となっている。
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