食堂のメニューが増える理由「エミヤー、ニラ玉餡掛けチャーハン」
「メニューに無いものの注文はお受け出来かねるなマスター」
「いいじゃぁん！！！！！」
「マスターが率先して和を乱さないでくれ」
「ぐぬぬ……絶対に美味しいのに……エミヤが作ったニラ玉餡掛けチャーハン……」
「……そんな顔をするんじゃない。全く、今回だけだぞ」
「やったー！！」
「少し待っていてくれ」


「お？ なんか美味そうな匂いすんじゃねーか」
「槍ニキ！ 今ねぇエミヤにニラ玉餡掛けチャーハン作ってもらってんの」
「はぁ？ なんだそれ新メニューか？ おいアーチャー！ 俺にも頼むわ！」
「メニューに無い注文を増やすな！」
「いいじゃねぇか、減るもんじゃなし」
「減るんだよ食材は！ 物理的に！！」
「まぁまぁエミヤ。試食の人数は多いほうがいいでしょ？」
「そうだぜ？ 一人分も二人分も変わんねぇだろ」
「これだから食べるだけの奴らは！」
「と言いつつ食材を追加するエミヤやーさしーい」
「ホントそういう奴だよなぁお前」
「うるさい！ おとなしく待っていろ！！」
「へーへー。なぁマスター、知ってっか？ あいつ、ちょっと強引に頼めば割と何でも『お願い』きいてくれるぜ」
「えっそうなの？」
「騙されるなマスター。何でもではないし誰にでもなわけがない」
「へぇ？ じゃあ俺のだけってことか？」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！ あぁそうだな！ ほら、できたぞ！！！」
「えっ？ つまり？？」
「悪ぃなマスター、アーチャーの『何でも』は俺専用みてぇだわ」
「えっ？ えっ？？」
「二人とも！ 冷める前に早く食べてくれ！！」
「あっ、うん」


「「いただきます」」