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    ᴅᴀʏ𝟦

    ペダンチスム・アンチテーゼ命を壊すのは大罪だというのに。

    “ガラクタ”を壊すのは義務だという。

    命とガラクタに、いったいどれほどの大きな違いがあるのか。

    権力者は思考を破棄することに慣れすぎたのだ。

    ……ああ、それとも。

    ガラクタは、意思を持つべきではなかったろうか。

    まだ心臓が動いているのに。この冷たさは、心地が良い。



    「……ちょっと、何してるのさ。」

    本棚の前で背伸びでもしているのだろうか、爪先立ちになって震えるドール・エミリーに声を掛ける。

    ドール・エミリーは背後からの声に振り返るが、その視線の先に立っていたビスはそのままドール・エミリーからの返答を聞く前に続けて口を開いた。

    「こんなところでストレッチされても邪魔なんだけど。……それとも、何か探してる本でもあるの?」

    「ビスさま、こんにちはなのです。」

    ドール・エミリーはビスの問いに即座には答えず、姿勢を正して手を前で組んでから、軽く会釈をした。

    「いちいち挨拶なんていらないよ。」

    その様子にはぁ、とため息を吐いてから、ポッドを本棚の上へと浮上させる。自身もそれを見上げるように本棚のある方を向いた。

    「ほら、どの本が読みたいのさ。」

    「え?」

    ドール・エミリーがきょとんとしたように首をわずかに傾げた。その様子をポッドは映していなかったが、ビスは不満だと言いたげに口を思い切りへの字に曲げて、またひとつため息を吐く。

    「だからさ、読みたい本があったんでしょ。取ってあげるから、はやく言いなよ。」

    「取ってくださるのですか。ビスさまはとてもお優しいのです。」

    「もう、そういうのいちいちいらないって言ってるでしょ。はぁ……もういいよ。」

    ビスは髪をぐしぐしと掻いてから、観念したように頷いた。

    「別に、優しくしたいわけじゃない。」

    「いつまでもこんなところに立たれたら、僕だって気が散るんだよ。」

    「わたくしのことは気にしないでほしいのです。……でも、ビスさまはわたくしのことをとても気にかけてくれるのです。」

    その様子に、ドール・エミリーは目元をふわりと柔らかくした。そうしてそのまま、本棚の少し上を見つめてからまた視線をビスへ戻す。

    「あの、少し高い位置にある紫色の背表紙のご本が気になったのです。」

    その視線を辿って、ビスのポッドがその本を探し当てる。背表紙を映すと、そこには『アンティークドールの世界』というタイトルが凝ったフォントで綴られていた。

    「ふぅん、確かに興味深いね。」

    それを確認したビスは軽く頷き、手を伸ばして本を取った。……正直少し、いやかなり背伸びをしたけれども、これでもねむる家の中では、背は大きい方なのだ。

    ビスはその本の表紙にさっと目を通した。

    フリルがたっぷりとあしらわれたドレスを纏い、艶のある髪を丁寧に巻かれたドールの写真が印刷されている。

    「……君、自分の身体のことを調べてるの?」

    ビスから手渡された本を受け取ると、ドール・エミリーは少し考えたあとこくりと頷いた。

    「取ってくださって、ありがとうございます。」

    「……わたくしの身体と、本物のお人形の身体が、どこまで同じ作りになっているのかは分からないのです。」

    「でも、わたくしの身体がもう少し動けるようになるヒントが、もしかしたら書かれているのではないかと思ったのです。」

    そのまま両手で持った本に目を落とす。

    わたくしは、この脚で草の上を歩けたのです。この手でリボンを結べたのです。

    次は、海を泳いでみたい。大きな口を開けて、ケーキをいっぱいに頬張ってみたい。

    「そう。」

    ビスはドール・エミリーの言葉に少し間を置いてから相槌を打ち、本棚から本を1冊取り出した。そうして、その表紙をドール・エミリーに見えるように回転させる。

    その本には『プラモデルの作り方』というタイトルが綴られていた。

    「エミリーの身体について理解するということは、つまりは球体関節についての理解が必要だね。」

    「僕はドールよりも、ロボットや機械の構造についての方が理解度は高い。でも、こういうものにも必ず関節はあるし、ものによっては球体に似た関節を持つものもある。」

    そうなのですね、とドール・エミリーが頷くが、ピンとは来ていない様子の返事にビスは一度口を閉じる。そうしてパラパラと本を捲り、あるページで手を止めた。それをまたドール・エミリーに見せるように開く。

    そこにはプラモデルの関節部に関しての解説や、組み立て方、部品の名称などが事細かに書かれていた。

    「つまり、君よりは僕の方が詳しいし、僕も興味はある。だから、少しなら手伝ってあげてもいいけど。」

    ビスはそっぽを向きながらも、言葉の節々には意思を感じるような申し出だった。

    「わたくしは、本を読むことも調べることも、それほど得意ではないのです。」

    「ですから、ビスさまに手伝っていただけるのなら、それはとても心強いのです。」

    ドール・エミリーはビー玉のような瞳をほんの少しだけ開いて、それから、きゅっと笑うように細めた。

    「じゃあそこに座って。」

    ビスは壁沿いに設置されたテーブルを指差して、着席を促す。それにドール・エミリーは静かにこくりと頷いて、するりと着席した。

    ビスはその隣に立つと、開いたページをそのままに本を置き、ある部分を指でコツコツと叩いて示す。

    「プラモデルの場合、球体関節とは呼ばずにボールジョイントっていう名称で呼ばれることが多いね。」

    「機械になると、正確には球体じゃなくなって、丸い形の歯車…球状歯車って呼ぶんだけど。それを対応する歯車で挟んで、モーターで動かすことで可動をしている。」

    ビスは口を動かしながら、ドール・エミリーの持つ本を受け渡すように促す。ドール・エミリーが頷いて机に置くと、ビスはそれもパラパラと捲ってとあるページを開いた。

    「ふぅん…なるほど。球体関節人形は、パーツと関節をゴムで繋いでいるんだね。このゴムがいわゆる筋肉のような動きをして、可動させているみたい。」

    ビスはそこまでを言い切ると、少し考えるような素振りをしてみせる。

    「君の中にも、ゴムが付いているのかな。本当は、君の腕を分解できたら良いんだけどね。」

    「わたくしの腕を、ですか?」

    ドール・エミリーはきょとんとしてビスを見上げる。ビスは表情を崩さず、冗談だとも濁さずにそのまま続けた。

    「本当に知りたいなら、手を動かしたり、実際に目で見たりするのが一番だと僕は思うよ。」

    「…まあ、君も腕がなくなったら困るだろうし、本当にはできないことだけど。」

    そういえば、昔ビーネにも似たような話をしたことがあったな。

    あの羽根、どう見ても要らなそうだったし。飛べないのに重くて大きくて邪魔そうだったから、僕が取ってあげようか?って聞いたんだ。

    肝心の本人は、取れるの?って無邪気に喜んでたけど。

    それにしても、どう考えたって“人類が環境に適応する”なんていう名目じゃあんな羽根を付ける必要性を感じないし、エミリーみたいに人形の身体にする必要性も感じないよ。

    理解し難いことだらけだね。あの人って本当にこんな実験を成功させるつもりなのかな?僕が実験した方が、きっとずっと良い結果を出せるはずだよ。

    ……だって、僕は優秀なんだから。

    だから僕は、僕を失敗作だなんて認めない。

    「わたくしのこと、考えてくださって嬉しいのです。」

    「ご本の中だけでは分からないこともあるということは、確かなのです。」

    ドール・エミリーもまた、表情も姿勢も崩さないままビスに賛同する。

    それから少しの沈黙を置いて、ビスがそうだ、と思いついたように口を開いた。

    「プレイスペースに置いてる箱の中に、人形かプラモデルがあるかも。それなら、分解したって問題ないでしょ。」

    プレイスペースに置いてあるおもちゃ箱の中には、様々な玩具が乱雑に詰め込まれている。そのおもちゃを純粋に玩具として遊ぶ子どもは、案外少ない……というか、ほぼいないに等しい。

    そのためビスは、その中から選んだ玩具を分解して内部構造を観察する…という遊びに興じていることも多い。大体のものは分解してそのまま放置したり、誤って壊してしまうこともあるが……

    いや、構造は見て分かったし、僕がやってれば元に戻せたんだ。あの時はシルルが力任せにやるから壊れただけ。そうだよ。

    まあ、だとしてもあの人に少し小言を言われるだけだし。それに、いつの間にかまた補充されていっぱいになってるんだから、別にいいでしょ。

    「分解…わたくしには、とても難しそうなのです。それに……ママには、怒られないでしょうか。」

    「きっと何かは言われるだろうね。」

    ビスの即答に、ドール・エミリーは少しだけ険しい表情を浮かべた…ように見えた。

    「でも問題はないよ。僕たちに何かを言う筋合いなんて本来ないんだから、あの人にはね。」

    本当の親でもない、救ってくれるわけでもない。こんなおままごとみたいなこの家だって、あの人は”仕事”だからやってるだけなんでしょ。

    「そう、でしょうか…」

    「わたくしは、ママが好きなのです。ですから、ママを怒らせたり困らせたりするのは、わたくしの本意ではないのです。」

    ドール・エミリーがぽつぽつと呟く。表情からでは感情を伺うことは難しいが、だけれども確かに芯の通った瞳をビス…本人ではなく、そのすぐ横に浮遊しているポッドに向けている。

    ビスのポッドは、バツが悪そうにふい、とカメラを背けた。

    「……分かったよ、もうあの人の話はいいでしょ。」

    そうして、不機嫌さを隠さないまま机の上に開いた本を2冊拾い上げると扉の前まで歩いていき、ドアノブに手をかけたところで振り返る。

    「……それで、エミリーはやるの?やらないの?」

    「もし君が来なかったとしても、僕だけでやるけどね。」

    「えっと……」

    ドール・エミリーは眉尻をきゅっと下げて、おろおろとするような仕草をほんの少しだけ見せた。けれどもあまり時間は置かずに、すぐに立ち上がって椅子を引き、ビスの背後に付く。

    「わ、わたくしも、ご一緒したいのです…」

    「…全く回りくどいね。初めからそう言えば良いのに。」

    それだけを言うとビスは再び扉の方を向いて、ドアノブを捻った。ドール・エミリーもそれに続いて、2人は図書館を後にする。



    プレイスペースに敷かれている、白く大きくてふかふかなカーペットの上に2人で腰を下ろした。ビスはおもちゃ箱の目の前に、ドール・エミリーは少し離れて斜め後ろの位置に。

    ドール・エミリーは何とは無しに、そのカーペットをするりと撫でた。手をぐっと沈めれば、そのうち半分くらいは埋まりそうなほど長い毛足で揃えられている。

    「ふわふわ……」

    全員で座ったことはないが、この家のみんなでここに座ったとしても、おそらくそれほど狭くは感じないだろう。

    ドール・エミリーがカーペットを撫でている間、ビスはほんの少しそれを見やるものの、手際よく本を2冊とも先ほどのページに開いて置き、おもちゃ箱の中を覗き込んでいた。

    「これ、前までは無かったな。……これは、少し珍しいね。」

    ビスがそう呟きながら、玩具を取り出しては自身の周りに並べていく。どうやら今日は新しい玩具が補充されているらしく、ビスにとっては目新しいものが多いようだ。

    ドール・エミリーはその様子を静かに眺めていたが、普段よりも幼なげに見えたその瞬間に思わずぽつりと呟いた。

    「……ビスさま、とても楽しそうなのです。」

    ビスはその言葉にハッとして身体を硬直させる。ポッドだけが音を立てずに振り返って、ドール・エミリーと視線を交わした。

    「……仕方ないから、これを分解するのはこの後にしてあげる。」

    ビスは普段よりもやや小さな声でそう言ってから、自身の周りに広げた玩具を持ち上げて端へ寄せる。

    それからまた箱の中をガサゴソと掻き分けると、玩具を2体取り出して見せた。

    それは有名なロボットアニメに出てくる主人公機を模した組み立て済みのプラモデルと、アンティークドールではないが球体関節を持つソフトビニール製の人形だった。

    「……まあ、作りは簡素かもしれないけど。でも、どっちもこの本に書いてある構造で作られてるはずだよ。」

    そう言って己の手元にはプラモデル、ドール・エミリーには人形を手渡す。それから普段腰に下げているケースを開き、マイナスドライバーとスパナも手渡した。

    ドール・エミリーはその工具たちをまじまじと見つめて、首をわずかに傾げる。

    「このような道具ははじめて使うのです。どのように使うのですか?」

    「見たこともないの?これくらいのものは常識だと思うけどね。」

    ビスがやや驚いたように首を振って、ドール・エミリーに差し出していた工具を一度回収した。

    「まあ見てなよ、仕方ないから教えてあげる。」

    ドール・エミリーはこくりと頷いて、ビスの手元を覗き込む。

    「いい?ここを曲げて……ドライバーをここに差し込んで、てこの原理を……あまり力任せにはしないように、……………」

    ドール・エミリーは初めて見る工程に聞き慣れない言葉も多くあったが、それでもなるべくを見逃さないよう、聞き逃さないよう、真剣に頷いていた。

    やがて、プラモデルの腕はパキリ、と小気味良い音を立てて外れる。そのままカーペットの上にぽとりと落ちたそれをビスは拾い上げて、どう?とドール・エミリーに見せた。

    「すごいのです…簡単に取れたのです。」

    ドール・エミリーは両手でそれをそっと受け取ると、様々な角度から見つめては詠嘆する。

    「……別に。慣れれば難しいことじゃないよ。」

    ビスは再びマイナスドライバーとスパナを手渡す。ドール・エミリーはそれを受け取ると、ひと呼吸おいてから人形を手に取った。そうしてぐぐ、と脚の関節を曲げてみる。

    何の抵抗もなくスムーズに曲がるそれを、ドール・エミリーはほんの少しだけ羨ましいと感じた。

    「……白いゴムみたいなものが見えるのです。」

    「本当だね。こっちに引っ張ってみて。」

    ビスもそれを覗き込みながら、構造を観察する。足首のパーツをぐい、と引っ張ってみると、金具に固定されたテンションゴムが見えた。

    「ふぅん、金具に固定しているんだね。」

    好奇心が抑えられないのか、ビスは身体を乗り出してあれこれと観察している。ここは?これは?こっちは?と指定された箇所をドール・エミリーがそれに従って見せた。

    普段は大人びて見える彼も、こうして見れば年相応の少年のようだ。やはり、11歳の男の子なのだなあ。

    ドール・エミリーは、頭の片隅でそんなことをぼんやりと考えていた。

    「ねえ、ここにドライバーを入れてみて。」

    ビスの言葉にハッとして、反射的にドライバーをぎゅっと握りしめる。それから指を差された箇所に、ドライバーを差し込もうとした時。

    「あ!ビス、エミリー…たのしい、あそび、してる…!」

    「えっと、なにをしているのでしょう。『あそび』というのは、たのしいですか?」

    「アルタイル、ものを分解することは遊びではないんですよ」

    ビスとドール・エミリーが2人だけでいる時の静けさとは打って変わり、聞き馴染みのある賑やかな声が集まってくる。

    「シルル、まぜる!シルル、もう、ちから、いれない……よわい、ちから、おぼえた…!」

    シルルはカーペットの上に乗ると駆け寄って、ビスの頭上からずい、と覗き込んだ。

    「ぼくはあまり細かいものは持てませんから、ここで見ていますね」

    「わたしも、うでが…えっと、『て』ではありませんから、ほんとうはやってみたかったですが『ざんねん』です……」

    「でも、アルタイルの羽根はこのカーペットと同じくらいふわふわで、ぼくは好きですよ」

    「ぼくの身体は、硬いところしかないので」

    「わぁい、ほめてもらいました!」

    オートミールとアルタイルは、少し離れたカーペットの端に並んで座りながら談笑をしている。

    アルタイルは座る…というよりかは、浮いている、と言う方が正しいだろうけれども。

    「ちょっと、いきなり近付いてこないでよ。」

    ビスが頭上を払うような仕草をすると、シルルはしょも…と眉毛をハの字に下げて、ドール・エミリーの隣に大人しく腰を下ろした。

    「シルルさま、わたくしは手をたくさん使って、少し疲れてしまったのです。」

    「わたくしのもので良ければ、この続きをしてほしいのです。わたくしは、それを見ているだけで充分なのです。」

    「エミリー、これ、やった…!?すごい!」

    ドール・エミリーは、バラバラになりかけた人形をシルルに差し出して見せる。それをシルルは嬉しそうに受け取り、まじまじと見つめた。

    それから、そっと関節部分に力を込め…ようとして。

    「うわ!だから力が強すぎるって!」

    ビスが珍しく声を荒げてそれを制止する。

    「そんなに強い力で掴んだらまた壊れるよ、前も言ったでしょ。」

    「ちから、いま、よわい…だった……」

    シルルがむむ、と眉間に皺を寄せた。力の込め方が難しいのか、持つ手はぷるぷると震えている。

    「ひょっとして、エミリーの方が才能はあるかもね。」

    ビスはすっかりバラバラになったプラモデルのパーツを観察しながら、ぽつりと呟いた。

    「シルルさまは手先がとても器用ですから、きっとお上手なのです。」

    ドール・エミリーがすかさずシルルにフォローを入れる。シルルはほめる、くれた…!と頬を赤く染めて嬉しそうに揺れた。

    と、その時。

    「あら、みんな揃っているのね。」

    いつの間にかママがキッチンの横に立っていた。ママは最初こそ笑みを浮かべていたものの、ビスとシルルの手元に目が行くと困ったように口を開く。

    「あらあら…昨日の夜届いたものばかりなのに、もう壊してしまったのね。」

    「……うるさいよ。別に、僕たちが何をしてても関係ないでしょ。」

    ママの言葉に間髪入れず、ビスがぶっきらぼうに返答した。

    「ビスさま、ママにも優しくしてほしいのです…」

    ドール・エミリーがそう言いながらママを見上げる。そうして、え…と小さく漏れた動揺。全員がドール・エミリーに視線を向けた。

    ドール・エミリーはそれを気にも止めず、ママだけを見つめて薄く開いた唇をぱくぱくと動かした。

    「マ、ママ……」

    「……何だか、いつもと……雰囲気が違うような、気が…」

    あれ?ママはもっと、幼い子どものようなお顔立ちだったはずなのです。

    何だか、今日は少し大人びているような……

    「…そうかしら?ふふ、気のせいよ。」

    ママはまた柔らかな表情に戻って、キッチンに入ってゆく。

    「子どもたち、そろそろおやつの時間よ。今日はなにが食べたい?」

    ママの頭に咲いた花は、一輪枯れかけていた。
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