Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    izayoi601

    @izayoi601

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 39

    izayoi601

    ☆quiet follow

    【超法】流星の誓い展示用に書いた、先日発売された親愛台詞缶バッジから妄想した超法
    ほせが色気は勿論あまりに健気だったので、お互いに特別な人間には形は違えど愛情表現しまくってほしいです
    缶バッジ台詞がほぼ出てくる箇所ありますので未購入の方はネタバレ大丈夫な方のみどうぞ

    #超法
    superLaw

    唯一の宣言 俺は果たして、何か怒らせる様なことを言ったのだろうか。こうして卓を挟み会話が出来ることに喜びを感じ、口にした直後から急に法正殿の眉が上がり睨みつけられてしまう。
    「……貴方は本当に、出逢った頃から綺麗事で生きていますね……馬超殿」
    解らん、見当が付かない。高校を卒業し進路を違え、離れることが多かった俺達が漸く共に過ごせる新居だ。この機会に薬指で光る白銀を掲げ、偽り無く伝えただけではないか。
    「改めて言いますが、俺は徹底的な報復と報恩に生きる悪党なのはご存知でしょう」
    肩先までの黒髪を揺らし、苛立った様な低音を響かせる。昔から変わらず、凛と美しい人だ。報いに生きている純真な人間と知ってはいても、本人や周りが悪党と呼ぶのは未だ理解出来ずにいた。
    「すまん……俺の言う何に、怒っているのだ」
    「ですから、その様な訳が無いと言っているんです」
    褐色の指先を差し出され、同じく薬指の白銀が映える。滑らかに此方の首筋を辿られ、心音が跳ねた。
    「……貴方の『唯一』に選んで貰えたのなら、俺は従順な下僕になれます」
    髪を掻き上げ、艶めいた夜空の眼差しを投げ掛けても。出てくる言葉は裏腹に、極端に健気な志が伸し掛かる事実に魂が震えた。ああ、本当に純粋で煌めいている。
    『俺は法正殿が居てくれるだけで、充分報われている』
    先程告げた言葉を、明確に思い出した。だからこそ俺も、自らの意志を曲げることは出来ない。
    「法正殿、その猛る想いは有り難い……だが俺の『唯一』ということは、法正殿にとっても『唯一』だということになるだろう」
    共に歩むことを、選んでくれたのだ。向けられる紺青の瞳を、一切逸らさず見つめ返す。それならば、俺の持てる全てを対等に分け合いたい。
    「俺に尽くしてくれると言うのなら、俺の全力を以て守り抜く……法正殿を必ず、幸福にすると誓おう」
    距離を詰め、強く腰元から抱き寄せる。報いなど無くとも、どうか愛されることを知ってほしい。性格上難しいことは解るが、せめて頼って欲しい。もっと、俺を信じてくれ。一瞬身動きを止めたが、溜め息の後にすぐ口元が開く。
    「……貴方という人は……本当に厄介ですね」
    「済まない、だが……俺に出来るのはそれだけだ」
    「解っていますよ」
    覚悟が決まったかの様に、小さく口角を上げ。
    「……これから貴方を、たっぷり喜ばせてあげますから」
    不敵な笑みから垣間見える柔らかな視線に、此方も熱く昂っていく。
    「承知した、俺も必ず応えてみせる」
    「……でしたら」
    首筋に滑らかな肌が縋り付き、耳元へ唇を寄せ。
    「その後は……望む限りの『ご褒美』を」
    体温が上気し、全身が燃え盛り沸き立つ。この上無く愛おしく響き、少しでも甘えてくれている喜びを感じずにはいられない。更に腕へ、力を込めた。
    「ああ……この身を尽くそう」
    強請る様な声に心音が激しく騒ぎ、奥底から溢れる衝動に呑まれそうになるのを必死に堪える。駄目だ、劣情に流されるなど俺の正義に反する。新たな生活を始めたばかりだというのに、まだ新居を片付けて数分では流石に許されない。
    「……先ずは、祝いの菓子でも買わないか」
    急に法正殿の瞳が見開き、肩に顔を埋め全身が震え出してしまう。何、これでは違うのか。案外甘いものは好きな筈だろう。
    「ふ……っ、いえ……やはり馬超殿でした……それも良いですね」
    何故か噴き出すのを堪えている様だったが、満たされた様に頬が緩むのに安堵し、此方の口元も綻ぶ。言葉で、全身で。これからも互いの信念を貫き通し、熱き魂を示し合っていきたい。
    「では行こう、法正殿」
    「ええ」
    手を伸ばせば、躊躇わず重ねてくれるようになったことに胸が焦げ付く。
    あの沸騰する感情を抑えきれるか不安だが、夜が更ける頃に考えるとしよう。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤💕💕💯💯💯💞💞💞💞❤❤👏👏🍵☺💖💖💖💘👏💒💓🐎💕🌠🙏☺💖💒💒💒😭🙏💯💯💯💯💯☺❤💖❤💞💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    izayoi601

    MOURNING二年前に書いた艾淮本の番外編。
    現パロで定軍山の関係性を書いてみたくて、棋士淮殿の好敵手ならほせかなと試し書きしたものです。いざ書いたら艾淮が少なく、はまったばかりの超法を入れ込み過ぎ誰得なのか解らない話になってしまった…と仕舞っていましたが折角書いていたので此処にあげておきます。書いた私だけが楽しかった話(大体そう)ですがもしご興味ありましたらお暇な時にでも。
    忘れ難い好敵手「…おや、大分上手になりましたね…鄧艾殿」
    「いえ、当然ですが…やはり、郭淮殿はお強い」
    共に過ごせる時、リビングに将棋盤を置いて愉しむのも一興。貴方と向き合うのは、人生を将棋に捧げてきた私にとり大切なものだった。勝敗はどうより、貴方のことが手に取る様に解るから。
    「ふふ、けっほ…貴方の盤石に固めた差し方をするところ…とても、好きですよ」
    「はは…どうも、無作為に飛び出す勇気は無く…見事に隙を突かれてしまいます」
    「将棋は、性格が現れますからね」
    盤の上を眺め、相手がどの様な考えかを読み解き降すのが棋士。重厚な守備と揺るぎない実直さを感じ、何時までも差して居たかった。
    「今更ですが、郭淮殿は棋士として様々な方と差しておられますよね…何方か、印象深い方はいらっしゃいますか?」
    5635

    recommended works