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    ハイネ

    @haine3_

    支部の書きかけとかあげにくいものをあげるとこ。えっちなのからまとまらなすぎるものまで色々。

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    ハイネ

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    リネフレデートしろって気持ちで書いてたけどデートとは…?となってなかなか進まない。
    季節は夏です。

    #リネフレ
    lyneyfrem
    #原神BL
    genshinBL

    そろそろデートしようか…(仮)(リネフレ)僕とフレミネは先日から恋人としてお付き合いを始めた。
    長年家族として過ごしてきた末に実は両思いだったということが判明して、確かめるようにしばらく抱きしめあったのは記憶に新しい。
    それ以来、目が合うとお互いに照れたように微笑みを交わすようになり、それだけで心満たされる瞬間が生まれるようになった。
    …嬉しいことだがそれ以上の進展はなく、前と変わった距離感をどのように詰めていくのか分からずもどかしい時を過ごしていた。

    そんな折、ついにリネットに「明日は女子会に行ってくるから、お兄ちゃんは着いて来なくて大丈夫…フレミネと出かけてきたら?」と言われてしまった。
    妹に御膳立てをされるのは情けない限りだが…たしかにいい加減に前に進む頃なのかもしれないな、と思った。

    二の足を踏んでいた自分を奮い立たせて、早速彼の部屋へと向かう。
    扉の隙間から漏れる光で起きていることを確認して、コンコン、と小さくノックをする。
    ややあって聞こえてきた「はい」という声に少しばかり緊張しているのを自覚しながら口を開いた。

    「フレミネ」
    「…っ?リ、リネ…!?ちょっ…と待って、すこし部屋を片付けてから…」
    「ああ、いや、このままで大丈夫。ちょっとした話だから」

    扉越しの慌てた様子のフレミネに、タイミングが悪かったかな、と思いつつ用件を伝える。

    「フレミネ、明日はオフだろう?何か用事はあるかい?」
    「えと、特には…。ペールスの調整をしようかなとは思ってたけど…」
    「その…明日はリネットとマジックの練習でもしようかと思ってたんだけど、急に女子会に行くことにしたらしくて僕も1日空いてしまって。だから…買い物にでも行かないかい?」
    「…うん、いいよ。家の備品の足りないもの、調べておかないとね」
    「あ、そうじゃなくて…デートしない?って、こと、なんだけど…」
    「…えっ」

    何か勘違いしていそうな様子のフレミネに、デート、という単語を出した途端戸惑ったような雰囲気が感じられた。
    …そりゃあいきなり明日デートを、なんて言われたら驚くか。

    「その…やっぱり忙しいとかなら、全然いいんだけど…」
    「…ぁ、ちが……っ、い、行く」
    「本当に?」
    「うん、行き、たい…」
    「良かった。そうだな…明日の朝、駅前の広場で待ち合わせにしないかい?同じ家だから変な感じかもしれないけど」
    「…わかっ、た」
    「うん、じゃあ、明日はよろしく。…おやすみ、フレミネ」
    「…おやすみなさい」

    その声を確認して、踵を返して自室へと戻る。
    そのまま勢いよくベッドに倒れ伏して枕に顔を埋めて湧き上がる達成感にはあっと息を吐き出す。
    普段毎日顔をあわせているのにデート、と思うだけでこんなにも緊張するものなんだ。
    でもそうだな、フレミネも普段の買い出しと勘違いしたくらいだし…いつもと違ったことをしなくては。
    デートなら…いつもの格好だとマジシャンとして目立ちすぎるから、私服の方がいいかもしれないな。
    勢いで誘っちゃったからどこに行くかあんまり考えてなかったけど…フレミネはクロックワーク工房とか、本屋とかそういうところがいいのかな。
    ご飯に行くなら魚料理の店がいいかもしれない、どこにしようか。

    これは…ショーの前と同じくらい緊張してきたかも…とだんだんと冴えてきてしまった頭を自覚しながら思った。

    ーーーー

    そして翌朝。
    自室から出た矢先にフレミネと鉢合わせてしまったものの「また後でね」「…うん」と照れながらお互いに挨拶をした。フレミネのは恥ずかしさに頬を赤くしていたけど、まんざらでは無さそうで、心の中で、よし、とガッツポーズをする。
    そこからは内心うきうきとしながら、しかしせっかくなのでなるべく顔を合わせずに準備をした。
    色々と考えていたら遅い時間に就寝することになってしまってまだ少し眠気があるけれど、今日はきちんとデートらしくしたい。
    私服の中でも綺麗めに、でもカジュアルに見える格好にしようと決めていた。
    前日にクローゼットの中を改めた時に見つけた青い半袖のカッターシャツに白のアンクル丈のスラックス、それに同色のデッキシューズを合わせる。これは以前、なんとなく彼を彷彿とさせる色合いだと思って購入しておいたものだ。
    鏡の前で服の皺や髪型に変なところがないか確認しつつ、よく身なりを整える。
    じっくりと準備をしていると気づけば待ち合わせの時間も近づいてきたので、少し時間に余裕を持って目的地へと向かう。
    着いてみると、既に駅前の広場の前にはフレミネがこちらに背を向けて立っていた。
    …彼もデートだということを意識してきたのだろうか、遠目から見てもいつもと違う服装をしている。
    ペールスを抱いて僕が来るのをそわそわしながら待っている姿を見て、なんだかむずがゆい気持ちになりつつ声をかける。

    「フレミネ!ごめん、待った?」
    「…リネ。っ、ううん、ぼくが早く着きすぎちゃったから…」

    声をかけるとぱっと明るい笑顔になって、でもすぐに頬を赤らめて恥ずかしそうに目を逸らす。
    今日のフレミネの格好は、襟にフリルのきいた白いカッターシャツに青いリボンタイ、ゆったりとした淡い青色のサマーカーディガン。
    下には白いショートパンツとガーターで止められた青のハイソックスに白のローファー。
    頭にはペールスとお揃いの白いベレー帽を被っていて、何やらいつも以上に可愛らしい格好だ。

    「えっと…フレミネ、今日はその…可愛い、ね」
    「あっ、えと…あ、りがとう…リネもその、今日の服装、新鮮で…似合ってて…うん、似合ってる…」
    「あ、ありがとう、嬉しいよ」
    「うん……」


    ここまで!
    フレミネの服はリネットちゃんが用意したやつ
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