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    pomi710

    基本ユキモモの短いのか癖が強めなものをこちらに載せます!
    供養は本気で中途半端なので!すいませんっ🙏😂

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    pomi710

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    アラビアンな世界観の詩人ユキ×娼 年なモモ
    こちらもほんと書きかけの供養🙏
    とある事情で一時的に声出ない設定で書いてました。設定は好みなので消すのは惜しくて
    、でももう筆が進まない…!
    因みにモモはユキが受けた宴の演奏時、その場に居て曲とともにユキに一目惚れしてる設定!

    #ユキモモ

    「今回の演奏も歌も流石で御座いました!こちら、出演代ですのでお納め下さいませ。あ、あとですね、当店1をご用意致しました!よろしければお使いください。全て教え込んでおりますのでね、煮るなり焼くなり今夜はお好きにお楽しみくださいませ!どうか今後も当店をご贔屓にお願いいたします」

     

    脂ぎった中年男の話をいい加減に聞いていた僕は、最後の発言にまたか、とげんなりしつつ手にしている扇で口元を覆った。何故僕の依頼主は僕に媚びるために毎回女を用意してくるのだろうか。そんなもの只でさえ寄って来る女たちで飽き飽きとしているというのに。けれども、何度断ろうとコイツらは人の話を聞かないのだから致し方無い。そして、依頼主界隈では僕へ媚びる為に女を宛がうという謎のしきたりが広まって行くのだ。
    まぁ、それもこれも、良い歳して伴侶がいないせいなんだろうけど…。

     

     

     僕はしがない詩人だ。いや、しがない詩人だった。
     幼少期から特に不自由無く暮らす中流の家庭で育ってはいたが一生遊んで暮らせるほどの富豪でも無く、年頃になれば皆と同じく働かなくてはいけない立場ではある。けれども昔から異端児として扱われてきた僕は、両親の心配通り社会不適合者であり、これなら出来そうかな、なんて思った仕事を始めてみたけどどれもてんでだめ。態度に問題があるだ、来る客が度々に僕の事を口説くだ、店員の女たちが僕を取り合って揉める、諸々…。まぁ、そんな様々な理由で直ぐにクビ。外で働くのに向いていないと両親共々諦め、その後は家でボンクラ息子をしていた。

    最初は嬉々としてその状況に甘んじていたものの、如何せん暇すぎる。そんな僕がやれることと言えば楽器くらいだった。幼少から習っていたし音楽は好きだったから、僕はその時間を音楽に充てることにした。凝り性なところがあるからか、今までは遊び程度にやって来ていただけだったのにすっかりはまって作曲をしだすほどになった。これには両親も喜び、度々客人等の前で披露させられたりしているうちに、口づてでいつの間にか僕のことが広まり、そして、小さな場所での演奏を重ねているうちに国の重役の宴に呼ばれたのだ。その時の演奏は高く評価され、いつのまにか国でも有名な詩人のひとりとなっていた。家も気づいたら立派なものを建てられるほどになり、独立し使用人も雇って更に作曲に精を出せるようになって今がある。

     

    そんな僕の元には色んな人間が依頼にやって来た。国の重鎮は勿論、成金の実業家、更には娯楽施設のオーナーなどが客人をもてなす為に僕に依頼をするのだ。最近、金持ちの間では僕を呼べるということがステータスとなっているらしい。あんまり依頼が来すぎると面倒くさいから依頼額の桁を少し前に上げたんだけど、そのせいだと使用人のリントは言っていた。まぁ、僕にはどうでも良いことだ。

     

    そして今回の依頼人だ。見るからに成り上がりを全面に出した下品な金の装飾を体に巻き付け、笑うと見える同じ金の被せものが更に品の無さに拍車をかける。それもそうだろう、実際のところ仕事自体も風俗経営という如何わしいものなのだ。国としても限りなく黒に近いグレーライン。演奏に呼ばれたのは店ではなく依頼主の家での宴ではあったけど、僕とは違うもてなしのために店の娼婦らしき人間も接待をさせられているのを薄いベール越しにだがちらほら見掛けた。

     コイツと付き合っていると僕の品性も疑われそうだ。好きに歌わせてくれるならどんな仕事も受けるスタンスだけど、次からは断ろうかな…。
    そう考えていると、依頼主が手をパンパンと大きく叩いた。すると彼の後ろにある扉が開き、シャリンシャリンという細い金属の掠れる音と共に現れたのは、露出の高い踊り子風の衣装を身に纏った少年だった。鼻上から黒のほんのりと透けたベールをつけているため表情は伺えないが、硝子球の様な明るく鮮やかな赤紫の瞳が僕の目を惹いた。その瞳からは何の感情も伺えず、本当に硝子の様だった。

     

    「ほら、ご挨拶をしろっ」

     

    少年は男に言われるがまま、膝をついて僕に向かい頭を下げた。伏せた睫毛が僕の後ろから射すステンドグラスの光で頬に影を作っていて純粋に美しい。そして、そこから視線を下げると首には重たそうな金属の輪がはまっていて、首輪の中心部から細いチェーンが幾重か垂れていた。中心を垂れる物以外はふたつに別れ胸元へ続き、その先に付いた宝石のはまった小さな細いリングが、彼の胸の紅色に色付いた突起を囲って存在を醸している。残るひとつのチェーンは臍上を通り、ベールと同じ布でできたサルエルパンツの股をくぐって後ろに回っていた。
    パンツには内腿と外側にスリットの入れら
    れてい無駄にセクシーだ。明らかに性を強調する衣装に眉をしかめるも、あれはどこに繋がっているのだろうかとチェーンの行方を気にしていれば、再度声を掛けられる。

     

    「ユキ様は女はお好きで無いと、お噂でお聞きしましてね。こちらをご用意させていただ来ました!…ではでは、また明日迎えに上がりますので、それまで良い一時を」

     

    な、なにその話…。
    如何にも気が利いていますと言いたげな言葉と下品な笑みに引いたのもあるが、どちらかというとソッチの趣味に思われてたことに驚きすぎて声も出なかった。その間にソイツはそそくさと出て行ってしまったのでどうにもできなくなったけれど、今まで用意された女に手を付けずそのまま帰していたのがどこからか漏れたのだろう。どちらにせよこんな面倒なことになるならいっそ抱いておけば良かったのか、と思わなくも無いが、自分で言うのもなんだがこの顔のせいで本当に女に不自由してこなかったのだ。思惑のある親父共が用意した相手を抱くほど飢えていなかった。何より、その後何が弱みになるかわからない、そちらの方が高く付きそうじゃないか。そんなリスクは御免だった。

     

    依頼人が出て行った後も少年は膝をついて頭を下げたままピクリとも動かない。僕は、ふぅと息を吐きだすと彼に声を掛けることにした。

     

    「もうアイツは出て行ったよ、楽にして。…というか、僕、君のこと抱く気無いから。帰っていいよ」

     

    すると、彼はパチリと目を開き僕を見詰めてきた。そして、何度か目を瞬かせた後、首を左右にゆっくりと振るのだ。その反応にどうしたものかと思っていると、後ろで待機していたリントから助言が入る。

     

    「このまま帰っても、もしかしたら罰を受けさせられるのかもしれませんね」
    「でも明日まで一緒に過ごしたら、僕が男色家だって噂が広まっちゃうんじゃない?」
    「噂がまたひとつ増えたところで大して変わらないとは思いますが…」
    「おまえね…」
    「勿論、今回もこの様な施しは今後不要と書を送りますから、大丈夫ですよ」
    「そんなこと言ったって、これまでそれしてきてこの有り様なんだけど?」
    「まぁまぁ…。今回に関しましては、手を付けた跡が無いのは女性よりもわかりやすいかと思います。なので向こうも気づかれるでしょう。今回こそ、大丈夫じゃないですか」

    リントの言葉にそれもそうかと思い、気分を切り替えて再び少年に目を向ける。
     

    「じゃあ、とりあえず明日までうちにいなよ。ゲストとして迎えてあげる。で、君、名前は?」

    そう聞けば、布の向こうで唇が動く気配を感じるも声は聞こえない。不思議に思っていると、彼は喉を押さえて辛そうに目を細めた。

    「…もしかして、しゃべれないのか?」

    僕の言葉に、彼は小さく頷いた。あの親父、本当にゲス野郎だな…。この子の事情はわからないが、こんな子が何故身体を売ってあの親父の懐を肥やさないといけないのか…。全くもって腹が立つ。アイツの仕事は今後一切受けないことに決めた。 

    「…とりあえず立ちなよ、膝痛いでしょ。…こっちにおいで」

    相変わらずのきょとんとした瞳を何だか可愛らしいなと思いつつ、僕の寝そべれるほど幅のある脚付きの座椅子に呼んでみる。彼は少し視線をさ迷わせたが、素直に立ち上がりゆっくりとした足取りでこちらに移動してきた。そして再び座椅子の前で両膝をついて僕を見詰めた。リントはいつの間にか居なくなっている。

    「そこじゃさっきと同じじゃない、こっちに座りなよ」

    そう言って座面を叩けば、彼は困ったように眉を下げている。頑なだな。でも、何か事情でもあるのかもしれない。

    「じゃあ、せめてこの上に立ちなよ」

    僕の背もたれにしていた綿入りの黒地に銀刺繍の布袋を渡せば、戸惑いつつも膝の下に敷いてくれたので僕は満足をする。

    「ふふ、良い子。そんな子にはご褒美をあげる」

    何となく上機嫌になった僕は、傍らに置いておいたウードに手を伸ばした。丸みのあるボディを抱えて弦に指をかければ、柔らかな音が天井の高い室内に響き渡る。ずれた音を少し調整して、その音色に満足すれば僕の至福の時間の始まりだ。期限のある作曲作業は好きではないけど、それ以外の音楽に関することを僕は愛していた。何をこの子に聴かそうか、適当に弦を鳴らしながら考えていると彼からの熱い視線を感じる。先程までの感情を写さない瞳とは違って、瞳の奥から輝く様な、文字通りキラキラとしたものがそこから発せられている様だった。僕はその視線に射ぬかれるモノを感じて、思わず指を止めてしまった。

    「…君、音楽好きなの?」

    そう言えば、彼は再び戸惑った顔を浮かべ、パクパクと口を何度か動かしたが、直ぐにハッとした顔をして少しばかり思案した後、僕の弦から離れた手をとると、その手を自身の左胸へ導いた。僕は咄嗟に指を開き、彼の胸の突起を避けて左胸の上へそのまま掌を着地させた。何故だかそこに触れるのは憚れたのだ。
    僕の心臓は高く音を立て、熱が頭を沸かすように身体を上がってくる。自分の心臓の音で直ぐには気づかなかったが、彼の胸も僕に負けないほどの音を上げている。ドクドクと速く打つ脈を感じながら、それほど音楽が好きとでも言いたいのだろうか、とぼんやりと考えた。暫くすると彼は僕の手を胸から離しながら小首を傾げ、わかりましたか?とでも言わんとしている様だった。
    よくは分からないけど、兎に角音楽が好きなのは間違い無いのだろう。僕は少し落ち着いた心臓に合わせて一度息を大きく吐き出し、そして僕のとっておきを弾き始めた。この曲はいまだに外で演奏したことが無い曲だ。まだ未完成だからなのもあるけど、ずっと手の中に置いて、永遠に遊んでいたくなるような、それほどにまで愛着を持っている一番最初に作った曲だった。詩もいまだなく、気分に合わせて適当な詩を作ってはいつものせていた。今日は…そうだな、この美しい赤紫の瞳を詩にしてみようか。そう思い付けば、僕の口は流れるようにその瞳への愛の詩を紡いだ。
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    Replies from the creator

    pomi710

    Happy New Year全然えっちではありません(笑)
    付き合ってもいないユキモモの話!
    おかしなおかしな搾乳の話ですが、搾乳もしてはいません😂がミルクはちょっと出ます……!
    あと気持ちバンモモ風味ありますが、全然絡んでませんので固定派の方もご安心ください!
    モモちゃんもーもー牧場へようこそ ……キー、起きてー!ねぇってば!もう時間だって!
    「ん…………あとごふん……」
     僕は、ぼんやりと聞こえたモモの声にいつものごとく甘えるように答えた。モモのことだ、きっと三十分は余裕を持って起こしに来ているはずだから、あと三十分は眠れるはず。そう思って、少し眩しく感じる瞼裏の視界を暗くするため布団にもぐる様に寝返りを打つ。
     だけどモモの声は止むことはない。まぁこれもいつものことだ。僕はあまり気にせず、微睡む意識をもう一度深く落とそうしとした、が。
    ユーキー!もう搾乳の時間になっちゃう! オレ我慢できないよ、起きて!
    「……んー…………ん? さく、にゅう……? 」
     聞き慣れない単語に、薄っすらと目を開けると、そこには青空が広がっていた。朝日の眩しさに眉をしかめる。だが、影が出来たことで目はすぐに開くことが出来るようになった。
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    pomi710

    DONE先日のサイテク姫妄想の続きでございます。。ほんと捏造すごいし甘いです…!ツキの国の王宮の離れ、そこの窓辺へ頬杖をつく銀髪の美しい青年、カゼの国の皇子ユキは、淡桃色の髪をした従者の少年へ不満を隠しもせず問い掛けた。
    「ねぇ、どうしてモモとふたりっきりで逢えないの」
    「ご自身の胸に手を当てて考えてください」
    「…………わからないな」
     素直に胸に手を当てて真剣な顔で呟く主に少年こと天はわざとらしく大きなため息を吐いた。一見ふざけているように見えるが彼は本気なのだ。
    「まぁ、貴方がああなるのは予想の範囲でしたけど」
     天と向こう方の従者が止めなければ、あのまま口吸いのひとつやふたつしていただろう。そんな天の小言を気にもせずユキは次を紡いだ。
    「せっかく両想いなのもわかったのに、これじゃ生殺しだよ」
    「結納もまだだというのに何をおっしゃっているんですか。結納が済み次第カゼの国に戻って式の準備もあります。…がもうじきですよ。若様の願いが叶いそうで僕等もほっとしているんです、これでも」
    「わかさま、最初は断られるなんておもってもなさそうだったもんな。昨日の落ちこみ、やばかったし」
     もうひとりの従者、水色の髪の少年、環も腕を組みながら呟いた。
     そう、あれは昨日のこと 5475

    pomi710

    DONEサイテクUR最高でしたね…!
    モモチャンが姫過ぎて捏造に捏造を重ねて姫パロが出来上がりました…!モモちゃんは姫でユキさんは皇子ですが性別は特にない世界ですっ
    大丈夫でしたら読んでもらえたら嬉しいです😊
    ここは、ハナ、トリ、カゼ、ツキと4種のヒトに分けられているとある世界。数万年前、彼らはそれぞれの種で国を作った。それらは分断の道を辿っていたがここ数百年の間で少しずつ国境を開き始めた。特にツキの国の現国王は、国を開くことに積極的だったのだが…。

    「はぁ…」
     ここはツキの国の王宮の一室。香りの良い黒木の梁や柱を丁寧に組み、素材から丹精込め職人が仕上げたい草を編んだ床、所々には三日月に蝶の舞う透かし彫りが掘られている。応急と言うには簡素な造りかもしれないが、それでも素人目からも一級品なことがわかるほどの出来だった。そんな部屋に住まうはツキの国の一の姫であるモモだ。
     そして、ため息の理由だが、モモはこの度カゼの国の第一皇子の元へ嫁ぐことが決まっていた。何故だかはわからないがアチラ側より是非ともモモを嫁に、行く行くは皇子が王となるため后として迎えたいとの事だった。この申し出を喜んだのはモモの父である国王だ。父は他国の王からは変わり者だと評されているが、とても頭が良く心根も優しいヒトだった。国民だけでなく他国民の為にも国交を広げ、世界全土を発展させていくべきだと考え進んできているのだ。ツキ 4777

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    pomi710

    DONEユキモモですが、人間ではありません、二人ともガチの犬、ですw大丈夫な方のみどうぞ…!どちらかというとイオリクな気もするw

    ペットショップパロ!
    紡視点です。
    「今回の子は元気一杯ですね!」
    私はペットショップアイナナ(都内チェーン店)のマネージャーを勤めています、紡と申します!本日は久々に新入りの子が来るとのことで、我が社の一番古くからある店舗に視察に来ています。今回の新入りさんは黒しばなのですが、通常より白毛がまばらに入っていてとても元気が良く人懐っこい子です。
    私はお店の子に家族ができるまで密かに心の中で名前を付けているのですが、この子はモモちゃんと呼ぶことにしました。

    「マネージャー、この子のゲージの準備が出来ていないのでしばらく相手をしていただいても良いですか?」

    小さなモモちゃんを抱えるこのクールな声の持ち主は社員の一織さんです。てきぱきとした指示でこちらの店舗を取り仕切ってくださっていて、社長共々とても頼りにさせていただいています。あとご本人は隠されていますが、小さく可愛いものが大好きな方なのです!

    「いおりー!ごめん、水がこぼれちゃった!」
    「七瀬さん…!?またですか!」

    こちらの元気なお声は、こちらの店舗のムードメーカーの陸さんです。おっちょこちょいではありますが、ゲージに慣れない子たちがいてもあっという間に安心させ 2470