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    pomi710

    基本ユキモモの短いのか癖が強めなものをこちらに載せます!
    供養は本気で中途半端なので!すいませんっ🙏😂

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    pomi710

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    サイテクUR最高でしたね…!
    モモチャンが姫過ぎて捏造に捏造を重ねて姫パロが出来上がりました…!モモちゃんは姫でユキさんは皇子ですが性別は特にない世界ですっ
    大丈夫でしたら読んでもらえたら嬉しいです😊

    #ユキモモパロ
    yukimomo-parody

    ここは、ハナ、トリ、カゼ、ツキと4種のヒトに分けられているとある世界。数万年前、彼らはそれぞれの種で国を作った。それらは分断の道を辿っていたがここ数百年の間で少しずつ国境を開き始めた。特にツキの国の現国王は、国を開くことに積極的だったのだが…。

    「はぁ…」
     ここはツキの国の王宮の一室。香りの良い黒木の梁や柱を丁寧に組み、素材から丹精込め職人が仕上げたい草を編んだ床、所々には三日月に蝶の舞う透かし彫りが掘られている。応急と言うには簡素な造りかもしれないが、それでも素人目からも一級品なことがわかるほどの出来だった。そんな部屋に住まうはツキの国の一の姫であるモモだ。
     そして、ため息の理由だが、モモはこの度カゼの国の第一皇子の元へ嫁ぐことが決まっていた。何故だかはわからないがアチラ側より是非ともモモを嫁に、行く行くは皇子が王となるため后として迎えたいとの事だった。この申し出を喜んだのはモモの父である国王だ。父は他国の王からは変わり者だと評されているが、とても頭が良く心根も優しいヒトだった。国民だけでなく他国民の為にも国交を広げ、世界全土を発展させていくべきだと考え進んできているのだ。ツキとカゼの婚姻が結ばれれば、それは父の理想を手伝うことになるとモモもわかっていた。故に断ることなど出来るわけもない。モモも世界中の人々が幸せになれば良いと本心から願っているのだ。けれどもモモ個人の想いはまた別にあった。
    「オレの旦那さま、どんなヒトなのかなぁ〜…はぁ」
     皆の幸せを願っているのは本当なのに…。またしても小さなため息がこぼれてしまう。
     モモが憂いているのにはわけがある。モモには想い人がいた。それも百数十年ほど想っている相手だった。寿命千年の人生の1/10も拗らせている恋心なのである。


     その出会いは唐突だった。幼き頃のモモはそれはやんちゃで、お転婆姫と世話係から呼ばれるほどだったのだが、従者の壮五やナギの目をかいくぐっては王宮を度々抜け出し城下町はもちろん、森や川、好奇心の赴くままにいたるところへ遊びに行っていた。
     そんなある日、モモは森で遊んでいると登れそうな高さの木の枝に見たことのない美しい花が咲いていることに気がついた。白というより銀に近い花びらで、キラキラと日の光を浴び輝くその花をモモは手に入れたくなった。そう思えば行動を起こすのみ。モモは、着物の裾を捲くりあげ、ガシガシと木を登って行く。高さはある木だが身軽なモモには簡単なことだった。だが花が咲いているのは1番上の枝の先、枝は幹ほど太くはない。モモは枝に足と手を絡ませて落ちないように身体を前に進めていく。枝はぎしぎしと音を立てているがまだ大丈夫そうだった。
     そうこうしていると、手を伸ばせば花に手が届きそうなところまでやってきた。腕を伸ばして伸ばして、花の軸に手が触れた瞬間。

    バキッ

     モモの腹下の枝が真っ二つに折れ音を立てた。頭から落ちていくのを感じモモはギュッと目を瞑る。これからくるであろう衝撃に身体も縮こめたが、いつまで経っても予想していた痛みはやってこない。
     恐る恐る瞳を開けると、発光している自分が写った。だがそんなことは問題ではない、ツキビトが月の名で呼ばれる所以は感情の高ぶりにより身体が月の様に光を放つからだった。色はヒトにより違うが、モモは名のごとく濃い桃色の光を放っている。この色はこの国ではモモだけが持つ色だった。
     それよりも一番の問題は、モモは今ふわふわと宙を浮いているということだった。だが、何が起きているのか考える隙もなくモモの身体は地上へゆっくりと降りていき、誰かの腕の中へ収まった。モモが顔を上げれば、肩までの長さの絹の銀糸の様な髪がまず目に入る。
    「キレイ…」
     思わず呟いてしまったのは、先ほどの花と同じ色をしていたからかもしれない。色に見惚れていると、その持ち主から声が掛かった。
    「大丈夫?」
     低くもなく高くもない不思議な声音だった。その声にようやく彼の顔に視線を向ければ、切れ長で湖を写したように澄んだ瞳、片目の下には黒子が一つ少年とは思えぬ色気を放っていた。目鼻立ちも恐ろしく整っている。正直なところ、モモの好みドストライクな顔だった。
    「ひゃわっ…!!だ、だいじょうぶれすっ!!!」
     そんな顔が目前にあって正気でいられるはずがない。噛んだことも気にせず降りるために暴れたが、彼の腕はモモの身体をしっかりと掴んでいて離す気配もない。
     暴れるモモのことが気にならないのか、彼はのんびりとこんなことを言ってのけた。
    「裾、捲れてるよ」
     その言葉に自身を改めて見れば、着物の裾は木登りの時に捲くれ上がったままだった。黒足袋から伸びるしなやかな白い脚が太股まで露わになっている。
    「ひゃっ」
     慌てて裾を正すも、恥ずかしさから更に身体の光が強まった。だがそれを見ても少年はマイペースだった。
    「ふふ、可愛い」
     そんな声が聞こえたかと思うと、ちゅっという音もモモの耳に届いた。何が起きたか一瞬わからなかったが、柔らかなものが唇に触れ離れていったのだ。鼻同士が触れ合う距離に彼の顔があることで、ようやく口付けされたことに気付いた。それがわかった瞬間、モモの足先から頭の先までが沸騰したかの様に真っ赤に染まる。そして、パニックからモモの身体は発光を通り越し点滅し始めた。
    「え、ちょっと、大丈夫」
     少し焦った様な彼の声を遠くで聞きつつ、モモは意識を手放したのだった。


     目が覚めるとそこは自室の布団の上だった。彼の姿はどこにも無い。唯一あるのは彼の髪と同じ色の花が一輪、枕元で小さな花瓶に飾られていた。
     起きたことを世話係が壮五とナギに知らせたのだろう、すぐさま飛んできた二人にしこたま叱られてしまった。
     モモは縁側で眠っていたらしい。が、服はボロボロ、肌は傷だらけで抜け出していたことはとっくにばれていた。それからというもの、二人の見張りの目は厳しくなりモモが一人で抜け出すことはできなくなってしまったのだった。
     彼に会うことの出来なくなったモモは、花が元気なうちに押し花にしてから世話係に頼み栞にしてもらった。あの色は綺麗には残らなかったが、今も目を瞑れば鮮明に思い出せる。
     あれは誰だったのだろうか。窓辺から空を眺めながら彼を想う。目に焼き付いて離れないあの姿、触れられた唇の感触。モモは薬指で自身の唇をそっと触る。
    「…嫁ぐ前にひと目だけでも逢いたかったな」
     恋は叶わなくとも、もう一度彼の姿を瞳に閉じ込めて一生の支えにして行きたかった。
     そんなモモの呟きを風がさらって行く。だが、恋だけでなくこの願いすら叶うことはないのだ。明日は婚約者との顔合わせの日だった。




     朝早くの禊から始まり、化粧やら髪結やら、その上何重もの衣を羽織わされたモモは顔合わせ直前には既にクタクタだった。気合を入れて用意された綺羅びやかな衣装に髪飾りや装飾、どれをとっても国が誇る職人総出で作られた一級品だ。けれども今のモモにはどれも心躍るものではない、その重み同様モモの心を重たくする要因でしかなかった。

    「カゼの国、第一皇子のおなぁりぃ〜」

     いよいよ相手方のお出ましだ。はぁ、と誰にも分からぬ用に息を吐き姿勢を正して前を見据える。襖が開くのをじっと見据えると、少し開いたところで目を見張った。いつも想い描いていたあの銀糸の髪が見えたのだ。
     ハッとして思わず身体を起こしかけた。それは慌てた壮五に止められたものの、完全に開いた先には、神の類かと疑いたくなる美しさを持つ青年がいた。
     ひと目でわかった、彼だ。彼なのだ。わかりはしたが美しくさは違わぬものの肩までの髪は腰まで伸び、まだ幼さの残っていた顔つきは凛々しく変わり、あの頃を凌ぐ色香を漂わせていた。
     想像すらしていなかった事態にモモは声すら出せない。口は驚きで開いたまま、その上身体はいつの間にか光を放っていた。心臓はドキドキとうるさく音を立てている。
     彼は、そんなモモの目前までやってくると跪いて手を取り、モモが溶けてしまいそうなほどの甘い微笑みを向けた。
    「やっと逢えた。僕のお嫁さんになってくれる…?」
     モモはそれに返事はせず、床を蹴るように立ち上がると目前の青年へ思い切り抱き付いた。
    「おっと…」
     よろめいた彼のこともわからないほど、モモは強く彼に抱き付く。
    「ずっと…ぅぐ…逢いたかった…」
     ぽろぽろと涙を零れる涙を皇子は自身の衣の袖で拭った。モモ同様最高級品を身に着けているからだろう、横で従者の「若様、拭われるならこちらにされてください」と言った声も聞こえたが、彼は特に気にした様子もなく一通り拭き終えるとモモの顎を柔く掴み自身の顔へ向けさせた。
    「相変わらず可愛らしいね」
     甘さを含む視線にモモはもうとろけそうだ。胸がいっぱいになったモモは上手く言葉を紡げない。もどかしくも黙っていると彼は額をモモの額へ押し付けた。唇同士がいつでも触れ合いそうな距離にモモの心臓は更に高鳴る。
    「で、返事は貰える?」
     ジッとモモを見つめる瞳は、涼し気な色とは違い熱いものを含んでいた。その瞳に見惚れながら、モモは小さく頷く。
    「なりたい、…オレをあなたのお嫁さんにしてください」
     彼の指先をぎゅっと握り、モモは上目使いで彼を見つめた。モモの全身からの光がまた一層強まる。
     そして、その言葉を聞き青年はほっと安心した様に息を吐き出した。
    「良かった、断られたらどうしようかと思ってたんだ…。他に想い人が居るんだと思ってたから」
    「へ?どういうこと?」
     きょとんと瞳を丸くして尋ねれば、青年は気まずそうに頬を指でかいた。
    「昨日、部屋で嫁ぐ前に逢いたかったってって言っていたでしょ」
    「何で知ってるの!?」
    「昨日、君の部屋を外から眺めていたんだよね。早く逢いたいのに今日まで駄目だと言われていたから。そうしたら君が窓辺に出てきて何かを呟いたから風に聞いたんだ。勿論、普段はそんなことしないよ。だけど君の表情があまりにも寂しそうで…つい風に尋ねてしまったんだ。だけど、さっきの言葉…逢いたかったの、僕ってことでしょ?」
     嬉しそうに細められた瞳にまたもや心臓が脈打つ。その通りなのに、やはり上手く口は回ってくれない。けれども、それは彼の中で決定事項だったのだろう。モモが言わずとも彼は次の言葉を述べる。
    「良かった、僕たち両想いだったんだね」
     その言葉と共に彼の顔が近づいてくっつく…、
    「若様、それ以上は後ほどでお願い致します」
    「姫様…これ以上をこの場でするのは…」
     …前に双方の従者がずいっと出てきた。ツキ側は顔を真っ赤にした壮五が、カゼ側は冷静な薄桃色の髪の少年が。
    「わかさま、良かったな〜。ヒトメボレのひめとお互い好きどうしで」
     もうひとり居る背の高い水色の髪の男は間延びした声でそう言い、薄桃色の少年に袖を引っ張られている。
     そんな声にはっとして辺りを見渡せば、その場にいる従者たちは各々反応は違えど頬を染めて視線をそらしていた。
    モモの全身は発光とは別でぽぽぽと真っ赤に染まる。だが、皇子はというとやはり気にした様子はなく、頬を擦り寄せると耳元で囁いた。
    「後で君の部屋に行くね。待ってて、モモ…」
     名を呼ぶ声は一層甘く、キャパオーバーを迎えたモモは人生二度目の点滅を起こし倒れたのだった。

     
     余談だが、皇子の色香がやばすぎて目があっただけで姫が妊娠させられそうだというツキビト従者たちの満場一致の意見により、正式に嫁ぐまでふたりっきりにはさせてもらえない二人だったのであった。
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    Replies from the creator

    pomi710

    Happy New Year全然えっちではありません(笑)
    付き合ってもいないユキモモの話!
    おかしなおかしな搾乳の話ですが、搾乳もしてはいません😂がミルクはちょっと出ます……!
    あと気持ちバンモモ風味ありますが、全然絡んでませんので固定派の方もご安心ください!
    モモちゃんもーもー牧場へようこそ ……キー、起きてー!ねぇってば!もう時間だって!
    「ん…………あとごふん……」
     僕は、ぼんやりと聞こえたモモの声にいつものごとく甘えるように答えた。モモのことだ、きっと三十分は余裕を持って起こしに来ているはずだから、あと三十分は眠れるはず。そう思って、少し眩しく感じる瞼裏の視界を暗くするため布団にもぐる様に寝返りを打つ。
     だけどモモの声は止むことはない。まぁこれもいつものことだ。僕はあまり気にせず、微睡む意識をもう一度深く落とそうしとした、が。
    ユーキー!もう搾乳の時間になっちゃう! オレ我慢できないよ、起きて!
    「……んー…………ん? さく、にゅう……? 」
     聞き慣れない単語に、薄っすらと目を開けると、そこには青空が広がっていた。朝日の眩しさに眉をしかめる。だが、影が出来たことで目はすぐに開くことが出来るようになった。
    6609

    pomi710

    DONE先日のサイテク姫妄想の続きでございます。。ほんと捏造すごいし甘いです…!ツキの国の王宮の離れ、そこの窓辺へ頬杖をつく銀髪の美しい青年、カゼの国の皇子ユキは、淡桃色の髪をした従者の少年へ不満を隠しもせず問い掛けた。
    「ねぇ、どうしてモモとふたりっきりで逢えないの」
    「ご自身の胸に手を当てて考えてください」
    「…………わからないな」
     素直に胸に手を当てて真剣な顔で呟く主に少年こと天はわざとらしく大きなため息を吐いた。一見ふざけているように見えるが彼は本気なのだ。
    「まぁ、貴方がああなるのは予想の範囲でしたけど」
     天と向こう方の従者が止めなければ、あのまま口吸いのひとつやふたつしていただろう。そんな天の小言を気にもせずユキは次を紡いだ。
    「せっかく両想いなのもわかったのに、これじゃ生殺しだよ」
    「結納もまだだというのに何をおっしゃっているんですか。結納が済み次第カゼの国に戻って式の準備もあります。…がもうじきですよ。若様の願いが叶いそうで僕等もほっとしているんです、これでも」
    「わかさま、最初は断られるなんておもってもなさそうだったもんな。昨日の落ちこみ、やばかったし」
     もうひとりの従者、水色の髪の少年、環も腕を組みながら呟いた。
     そう、あれは昨日のこと 5475

    pomi710

    DONEサイテクUR最高でしたね…!
    モモチャンが姫過ぎて捏造に捏造を重ねて姫パロが出来上がりました…!モモちゃんは姫でユキさんは皇子ですが性別は特にない世界ですっ
    大丈夫でしたら読んでもらえたら嬉しいです😊
    ここは、ハナ、トリ、カゼ、ツキと4種のヒトに分けられているとある世界。数万年前、彼らはそれぞれの種で国を作った。それらは分断の道を辿っていたがここ数百年の間で少しずつ国境を開き始めた。特にツキの国の現国王は、国を開くことに積極的だったのだが…。

    「はぁ…」
     ここはツキの国の王宮の一室。香りの良い黒木の梁や柱を丁寧に組み、素材から丹精込め職人が仕上げたい草を編んだ床、所々には三日月に蝶の舞う透かし彫りが掘られている。応急と言うには簡素な造りかもしれないが、それでも素人目からも一級品なことがわかるほどの出来だった。そんな部屋に住まうはツキの国の一の姫であるモモだ。
     そして、ため息の理由だが、モモはこの度カゼの国の第一皇子の元へ嫁ぐことが決まっていた。何故だかはわからないがアチラ側より是非ともモモを嫁に、行く行くは皇子が王となるため后として迎えたいとの事だった。この申し出を喜んだのはモモの父である国王だ。父は他国の王からは変わり者だと評されているが、とても頭が良く心根も優しいヒトだった。国民だけでなく他国民の為にも国交を広げ、世界全土を発展させていくべきだと考え進んできているのだ。ツキ 4777

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    「まぁ、貴方がああなるのは予想の範囲でしたけど」
     天と向こう方の従者が止めなければ、あのまま口吸いのひとつやふたつしていただろう。そんな天の小言を気にもせずユキは次を紡いだ。
    「せっかく両想いなのもわかったのに、これじゃ生殺しだよ」
    「結納もまだだというのに何をおっしゃっているんですか。結納が済み次第カゼの国に戻って式の準備もあります。…がもうじきですよ。若様の願いが叶いそうで僕等もほっとしているんです、これでも」
    「わかさま、最初は断られるなんておもってもなさそうだったもんな。昨日の落ちこみ、やばかったし」
     もうひとりの従者、水色の髪の少年、環も腕を組みながら呟いた。
     そう、あれは昨日のこと 5475

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