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    higuyogu

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    higuyogu

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    ウォーク。武魔。温泉に入る2人。r15くらい?お題で遊んだもの。

    『カプ妄想語ッター』より
    『【武闘家と魔法使い語り】一緒にお風呂に入ったときor偶然出くわしてしまった2人について語りましょう。』


    魔「これが温泉かあ。硫黄の臭いだな〜」
    武「湯に浸かれるのは良い」
    魔「武闘家はよく浸かってたのか?」
    武「そういう習慣があった。生まれた時から定住していなかったが、そうでなくともまず頻繁に入れるものではないな」
    魔「へえ。じゃあこういうのはやっぱり特別?」
    武「そうだな」

    魔「人は他にいないな。貸し切りみたーい」
    武「こんなとこまでこれるのなんて、それなりに手練れた冒険者くらいだろう」
    魔「その割にはいろいろ揃ってんだよな。脱衣所もあるし、なんならトイレもあるし」
    武「手入れもされている。ここの管理人はなかなか強いのだろうな」
    魔「うわ、ここのトイレ水洗だ」

    魔「なんかいろいろお作法?ルールがあるんだ」
    武「公共物だからだ」
    魔「入る前に先に体洗うのか。あ、せっかくだし、俺がヘモシアくんのこと洗ってあげようか?」
    武「え……………いや、やっぱりいい」
    魔「じゃあヘモシアくんの理性が死なない程度に頭だけとか」
    武「………おう」
    魔「もうすでに瀕死じゃん」

    魔「まあ嬉しいと言えば嬉しいけど。じゃあお湯かけんぞ」
    武「おう」
    魔(指でかきわけて、頭皮まで濡らして、頭全体に湯を行き渡らせる…こいつの背中でけえな。やっぱり筋肉がすごい)
    魔「洗剤は…あるのかここ、ヘモシアくんの前のやつ、ちょっと失礼」
    武「……言ってもらえれば取ったが」
    魔「え、ああ悪い。腹くっついちまったな、ごめんごめん」
    武「そういうことでは…いやそういうことか…」
    魔(手に取った洗剤を手になじませて、頭皮を指で揉むように…力加減に気をつけて…)
    わしゃわしゃ、しゃかしゃか
    魔「大丈夫そうか?」
    武「頑張る」

    広げた手でなんべんなく、頭頂から少しずつ下る。毛を絡めないように耳の上も撫でるように擦り、生え際も忘れない。
    魔「ヘモシアの前髪長いな」
    武「そうだな」
    魔「ワックス落ちるとまた印象変わるから面白いよ、お前の髪型」
    武「なんだと」
    魔「どっちも好き」
    武「は、……そ、そうか」

    魔「あと、首の後ろとか」ぐにぐに
    武「あー、うん」
    魔「耳とかもこうやって掴んで伸ばして」しゅりしゅり、ぎゅうぎゅう
    武「うおお…」
    魔「そんでまた頭に戻ったりして、あ、そうだ。痒い所ありますか〜?」
    武「あー、かゆいところ…かゆい…ところ…」
    魔「お前随分まぬけになったな」

    武「うるせえよ」
    魔「丸くなったんだなぁ、って成長かんじる」
    武「ふん」
    魔「拗ねんなって、ほうら、こうやって…」わしゃわしゃ、ぐしゅぐしゅ
    「前の方から後ろに下ろしたり…」わしょわしょ、わしょ
    「あと耳の上の方とか…」
    しゃりしゃり、しゃかしゃか
    武「………」

    魔「じゃあ流すぞ」
    武「………ああ」
    ざばー
    魔(濯ぎ残しがないように、念入りに指を通す)
    ざぶざぶ、しゃわしゃわ
    かこん
    ざぶざぶ、くにくに、パシャパシャ
    魔「ちょっと耳失礼すんぞ」ぴちゃ、ぴちゃぴちゃ、しゅいしゅい、
    武「おお…」
    魔「反対の耳も」ぱちゃ、ぎゅうぎゅう、しゅるしゅる

    魔「仕上げのひと流し」じゃばー
    武「はああ、うーっ」
    魔「お疲れさん!いやあヘモシアくんの背中でかいからオレも疲れた!広い背中だよなあ」ぺた
    武「そうか」
    魔「うん。こうしてはっきりお前の背中見る機会ってあんまないかも。筋肉やべえ」つつー
    武「指でなぞるな。それによく触ってるだろう。べたべたと」
    魔「明るい所で見たことはあんまないし。あ、じゃあ今度また見せて」
    武「そうだな。それもいい。オレもお前の泣き顔をはっきり見たことはないんだ」
    魔「やっぱやめよう」
    武「なんなら今日でもいいが」
    魔「俺も自分の髪の毛洗ってきまーす」

    武「………ふむ」
    わしゃわしゃ 魔「…………なに」
    武「オレもお前の体をこうしてみるのは初めてかもしれない」
    魔「やっだなー、俺いつもあんなに肌晒してんのに」
    武「…………」
    魔「うわ怖…あ、いや、えーと、照れるから、ほら、体洗い終わってんなら先浸かってろ!」

    魔「ようやくお湯に入れる。うわっあっちいっ」
    武「そうか?」
    魔「あつつ、ぐおおー、少しずつ慣らすしかねえ。お前よく平気で浸かってられんな」
    武「こっちの方は少しぬるいのかもしれん」
    魔「そうか、じゃあそっち行く」
    武「下の毛も白いよな」
    魔「見てんなし」

    魔「クッ、腰を下ろした、がやっぱ熱くね?」
    武「悪くない。いい眺めだ」
    魔「確かに景色は良いけど、腰に腕を回す必要は分からない」
    武「オレはお前の歪んだ顔が好きなのかもしれん。もっと見せろ」
    魔「いい眺めってそういう…。わはは、甘えん坊かな?はは、嬉しい…いやなんか嬉しくねーぞ」

    武「向かい合ったらもっと良く見えそうだ。でもバックでもいいと思っている」
    魔「ついに死んじゃったかヘモシアくんの理性。こうなったらもう俺はヘモシアに近づけないので出ます。熱いし。お先に」
    武「おいこら待て」ぐいっ
    魔「ぐおあっ⁉︎腰に手が回ってたの忘れてたっ!」

    武「お前は知らんかもしれないが、2人で湯に浸かるときはこうして触れ合い、親睦を深めるものだ」
    魔「もっと丁寧に嘘ついてくれよ。聞いてるこっちが苦しくなったわ」
    武「お前もそれなりに筋肉あるよな。だがこれは骨か?」
    魔「ふほほっ⁉︎お、おい!くすぐってえっ、止めろっ」

    武「これは副斜筋…ではなく肋骨か」
    魔「腋の下だろ!やめろ!あっアハハ、離せってえ!」
    武「体の内側は弱いから擽ったくなる。腹とかな。お、固い」
    魔「や、ヤメロぉ〜!触んならせめて掌全体を使え!アッ、ハァッ、くすぐんなあ!」
    武「いいのか?なら腿の付け根に手を当てて、軽く押し込むと」
    魔「ヤッ⁉︎アハハハハハッ‼︎やめろぉ!はなぜぇっ、ア、アハハハッ!ヘモシアぁっ、それだめだっでぇっ!ほんっとむりだからっ!アッ」

    ………

    魔「ヒィー、ヒィー、もうやめてくれ辛い」
    武「…何回もお前を抱いたが、こんなふうになぞったり、腕の中に収めたのは初めてかもしれん。案外収まりが良いな。お前。」
    魔「ゼェハァ、はあー、ええ、そうだっけ?何度かあった気がするけど、こう熱苦しいの」
    武「どうせ酒を飲んで潰れてるときだろ」
    魔「自覚あったの」
    武「まあな」
    魔「ふうん。ヘモシア、やっぱ成長したな。人の心が芽生えてる」
    武「そんなに酷かったか」
    魔「えっ、あのヘモシアくんが嫌味を真に受けるなんて…。冗談だよ。半分くらいは」
    武「今落ち込んでいるんだ。優しくしろ」
    魔「何に落ち込んでんの?」
    武「…もっとお前を抱いて…抱擁してみればよかったと後悔している」
    魔「俺を抱っこしたとこで楽しいことないよ」
    武「ある」
    魔「そうか」
    武「…なあ、ビティス…」
    魔「……」
    武(お?寄りかかってきた…これは承諾ということか?)
    魔「…ヘモシア、やべえ、だるい…」
    武「…フッ。オレもお前ものぼせた、ということか」


    魔「水が美味しい。風が気持ち良い」
    武「水が売っていてよかった」
    魔「ところで、今日どうする?次の目的地急ぎじゃないみたいだし」
    武「ここは辺境だが、少し下の方には宿場町のようなものがあったな。そこを探索してみるか?」
    魔「あ、あのさ、ヘモシア、今日ここでのんびりしてってもいいなら、もう宿行っちゃう…?」
    武「な、」
    魔「さっきの話の続き、みたいな。もちろんカポシオ達と連絡とってから…」
    武「行くぞ」
    魔「おわ⁈持ち上げるか⁈まだ水飲んでる人を!」
    武「早く行かねば部屋が埋まってしまうかもしれん」
    魔「多分それはないから、ヘモシアくん、一旦落ち着こう、落ち着いてくれ!頼む!落ち着けこの馬鹿!」


    武「そして翌朝だ。今はなぜかアポフィから叱られている」
    僧「連絡もよこさず翌朝まで宿に籠る大馬鹿者は怒られる理由すら分からないんですね。可哀想」
    武「そっちには導きのコンパスがあるんだからどのみち合流はできただろ」
    僧「……」
    魔「ご、ごめん」
    僧「ビティスさんは黙ってください」

    スラ「それから一週間くらい、武闘家さんは僧侶さんから回復呪文をかけてもらえなかったそうだよ」

    ハッピーエンド!
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