ムルヒス【Nヒスが黒インナー姿で居眠りしていたのを発見したNムル】呟き浄化活動後での出来事。
数日掛かった異端狩りが終わった大槌ムルソーは、小槌中槌それぞれに待機の指示を送りながら彼を探している途中だった。
何かと難癖をつけられては、中槌大槌の誰かから教育という名の”暴行”を受けたり睡眠時間を削られていたりと、可愛がってもらっているとは言い難い扱いばかり受けているのを知っているからこそ、自分の目が届く位置にいて欲しいのが本音である。
自分が知らないところで壊されてしまっては困る。例の水が効かない可能性が生まれてしまうからだ。
しかし、異端を浄化する任務に参加する以上、小槌のヒースクリフがこちらに付きっきりでいられるとは限らないのはムルソーも承知していた。
しばらく歩き続けていると、瓦礫の陰に隠れるようにヒースクリフが腰掛けているのをようやく発見した。
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