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    胡椒/成人済/🔥❄️のみ掲載/リストは成人済の方のみ

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    ズンドコ平和弊ワディルガイがくっつく話。

    #ディルガイ
    luckae

    弾けるオレンジ「オレンジの片割れ、って言葉知ってる?」🌤はそう言うとティーカップを口元へ近づけた。「知らない言葉ね。どこかの国のことわざかしら?」🌹が返す。「テイワットに来る前に居た世界のことわざでね。その世界の逸話に人間は元々2人でひとつの存在だったけどある時ある神様のことを怒らせてしまって真っ二つにさせられて、人間は失った片割れを求めててそのために努力してるって話があってさ」「ほら、オレンジって真っ二つに切るとその断面が合うのってもうひとつの片割れだけじゃない?だからなんて言うんだろう、魂の運命みたいなそう言う意味合いの言い回しなんだけど……テイワットにはそう言うことわざ無いのかなーって」

    彼は眉をひそめて口を閉じた。




    少なからず、絶対的な相棒が備わってる奴がいる。兄弟に夫婦や恋人、友達やパートナー。ジンとリサ、空と蛍とパイモンを見ていると特にそう思う。魂を分け、人生を変える相手。血の繋がりなんてものも関係無い。血よりも、濃い関係性が世の中にはある。秀でた人間てのは極端で、俺が見る限り優秀だと評価される奴は絶対的な相棒を持つか、独りでいるかの両極であった。俺は優秀だと評価されるし自分でもそう思っている。俺は独りでいる側の人間だ。仲間はいるし、騎士団や後輩らの尻拭いはする。ただ独断で動くことが主で、行動には秘密が伴った。俺自身が世界の秘密のようなものだと思って生きてきたのも影響しているのかもしれない。独りで動く事が楽だと思う度、かつての俺がかつての相棒を騙していたことが記憶から蘇る。そしてその都度頭を振る。
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    のくたの諸々倉庫

    DONEあるいはひどく遅効性/ディルガイ 毒を、飲んだ。
    「……はは、なるほど……これはすごい、な」
     味がひどいとか喉が焼けるようだとか、そういった点からすればそれは、ディルックが嫌う酒と同じようなものだったのかもしれない。けれど自らの体内を確実に蝕む感覚に、ああこれでと目を閉じる直前。
     横たわったベッドのすぐ近く、暗闇にそっと溶けるように──そこに誰かがいるような気がした。



    「みつけたよ、にいさん」
     言われて慌てて、ディルックは顔を上げる。そうすれば大きな目を細め、笑う義弟の──とうに死んだはずのガイアが、在りし日の姿でこちらを見つめていた。
    「これでかくれんぼは僕の勝ちだね、次は何して遊ぼうか!」
     慌てて辺りを見回した。いつかのワイナリーの敷地内だった。そして視界に映る自らの手足もまだ、随分と小さい。
     ……今ならば分かる、これは夢だ。走馬灯と言ってもいいかもしれないが、あまりにもディルック自身の願望が含まれ過ぎているとも思った。
     けれど、ならば。抱えていた膝を離して立ち上がる。どうせ全て夢だと分かっているのだ、最後に楽しく過ごすのも悪くない。
     伸ばした手は存外はっきりした感覚と共に、ガイアの頬に触れる 2709

    のくたの諸々倉庫

    DONE黎明よ、どうか断罪を(完)/ディルガイ
    おわり!
    「残念ながら別人だぜ、あいつは」
    「……本当、なのか」
    「ああ、見た目は俺そっくりだけどな。なんなら俺の生まれ変わりかもしれないが、記憶の引き継ぎに必要な『俺』は今ここにいる。
     つまりは姿形だけそっくりな他人だよ」
     白い部屋。僕が贈ったものだけが、色を持ってそこに佇むこの場所で──僕を見るガイアの目は、さも愉快そうに弧を描いた。
    「ちなみにな、お前今結構危うい状態にあるぞ。ここにいるほんの短い時間以外、前からずっと寝てなかったもんな」
    「……そんな、ことは」
    「あるんだよ、過労死しかけてもなお気付かないとか余程だぞ。
     それとも俺と、ここで一緒に楽しく暮らすか?」
     ──あるいはそれは、僕がそれを拒むのだろうという確信と共に放たれた言葉だったのかもしれない。
     それでもひどく、心は揺れた。彼と一緒に、ここで、永遠に。
    「……それも、いいかもしれないな」
    「っ……おいおい、どうしたんだよお前。そんなにお疲れだったのか」
    「言い出しておいて慌てるな……疲れているのは確かだが、君と過ごせるならそれも、悪くないと思っただけだ」
    「冗談だろ……そうなればお前、もう二度と目を覚ますことなく死ぬ 3518