ゆりかご「どうしてあなたがいるんですか」
戴天がエージェントから呼び出しがあった場所へ行くと、そこには宗雲が立っていた。場所は商業地区なので、彼がいること自体には何も不思議なことはない。今が調査のための待ち合わせ場所でなければ。
「エージェントから話があったから来ただけだ」
どういうことだ、とエージェントに連絡しようとした戴天のライダーフォンが着信を告げる。
「はい、どうしましたか?」
「すみません、戴天さん。もう場所には着きましたか?」
「ええ。今着きました…しかし何故彼がここに?」
「彼?…あぁ宗雲さんですか?無事に合流できたみたいで良かったです。実はカオストーンを持っていると思われる方が高塔エンタープライズの社員さんで」
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