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    髭泥棒ver.1.8

    エッチなのとか進捗とかをブリブリ載せていくわね!

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    髭泥棒ver.1.8

    DOODLE自ハンカゲ
    イッテツ:真面目な好青年だかカゲロウさんが絡むとドがつくポンコツになる
    ヒスイ:イッテツの最初のオトモアイルー 辛口だけどイッテツを思う気持ちは本物
    クロガネ:イッテツの最初のオトモガルク イッテツのことを応援している
    ハンカゲ馴れ初め話「はあ…………」
    息を吐いては右へふらふら。
    「すぅ〜…………」
    息を吸っては左へふらふら。
    かれこれ15分近くはそんな調子で玄関口をウロウロさまよっているイッテツに、ヒスイはばしんとグーパンチを入れた。クロガネも呆れているのかその場に伏せながらわふ、と一声あげた。
    「イテッ」
    「いつまでそうしてるニャ!昼時を逃すどころか日が暮れるニャよ!」
    「うグッ、いや、うーん……それはそうなんですかその、心の準備とか……」
    「どうせアレコレ考えてても本人前にしたらパニクってトチるんにゃから準備にはな〜んの意味もニャいとおもうニャ。」
    「……そこまで言わなくてもよくないですか?」
    困ったようにアタマを掻きながらへらりと笑う人懐っこい青年……イッテツは、手に握りこまれた紙を広げた。カムラ名物うさ団子を振る舞う茶屋の娘にしてイッテツの心強い味方でもあるヨモギから、2人で食べに来るとうさ団子がいっそうお安くなるというクーポン券をもらったのだ。これをデートの口実にしてね!……とドッカンキツ大福のように弾ける笑みでもって持たされた大切な紙。……を、懐へ戻し、また取り出して、広げて見て懐へ戻しを落ち着きなく繰り返し、ルームサービスとヒスイ、クロガネがシャボン玉で仲良く遊び出した頃ようやく両頬を叩いた。
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    髭泥棒ver.1.8

    DOODLEヤキモチ妬きちゃんのマイクのゴアマイです
    無題「……」
    「…………」
    「………………」
    クライゴアは背後にぴっとりとついてまわる助手に内心ため息をついた。

    ここ最近のクライゴアは、クリナという新しい……と言っても製造自体は己も忘れるほどの前なのだが……ロボットを迎え入れたためとても忙しかった。何しろ彼女は、長年放置された恨みつらみと帰ってこれた喜びでクリナ当人でも言語化できないような複雑な精神状態になっており、辛い記憶(データ)だけ消そうにも何重にもプロテクトが掛けられ、無理に消そうものなら良くてデータ破損、悪くて自我崩壊を引き起こす可能性がある状態だったのだ。そのためまずはクリナと今までの時間を取り戻すように、カウンセリングやメンタルケアも兼ねてたくさん触れ合い、話し合う必要があった。それに室内用のロボットである彼女を野外放置していたため内外問わず体の節々にガタが来ており、1日2日ではとても修理しきれないような状態であったため、ここ2、3ヶ月はつきっきりで世話を焼いていたのだった。ペニーにも時折手伝ってもらい、なんとか体の方の整備が完全に整った頃、ペニーにクリナをぜひ女子会……それも1泊2日の小旅行……に連れていきたいと申し出られたときは面食らったが、いつまでも自分ひとりと対話するより多種多様な人間と接した方が情緒が育まれるだろう、とクライゴアは何かあったらすぐ連絡することを条件にその申し出を受け入れた。
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