Character Episode種族:ネズミの獣人
名前:ミュズ・イリニ
年齢:18歳
所在:妖精の国(国境近くの森にある丘の麓の診療所)
身長:180cm
《過去_虐殺》
嘗て、原因不明の疫病の原因がネズミの獣人にあるとして彼らは迫害を受けた。多くの罪のないネズミの獣人が捉えられ、生きたまま焼き討ちにされた。
魔術師と縁を結んだとも、医術を逆手に疫病を蒔いたとも言われているが、それらの疫病はただただ未開の地の開梱と、発展途上の不衛生が原因であったことが大虐殺の数年後には明らかになる。しかし人の心に残る印象というものは簡単に払拭すること叶わず、また自らの行いが身を守る善行などでは到底なく聞くにも無残な虐殺であったと認めることなど到底受け入れがたく、真相は闇へと葬られ人は皆口を閉ざし、今も尚、ネズミの獣人を見掛ければ彼らは忌避の眼差しを向け続けている。
《過去_家族の他界》
ネズミの獣人を父と母に持つ。
上はおらず、下に妹が一人。
父は薬師を生業として、一家は慎ましくも平穏に暮らしていた。
大虐殺が起こったとき、彼とその妹は齢にして5つと3つ。ネズミと気付かれぬよう母親が彼らの尾を切り落とし、父親は自らを囮に裏口から逃した。
その後彼らはスラム街へと流れ着く。
世間知らずの子ども二人が生き抜くには、そこは余りにも暗く淀んだ世界だった。
流れ着いてしばらく後、彼らはカインという狼の少年に出会う。友好を深めるも、間もなく手酷い暴力によって妹の命は容易く刈り取られ、ミュズは雑踏の中一人の猫に拾われた。
《過去_診療所にて》
街のハズレから森を抜けた更に向こう。
国境(くにざかい)に位置する丘の麓に、黒猫が営む診療所がある。
そこではどんな事情のものであっても、治療を望めば受けられる。
決まりごとは三つだけ。
黒猫の言うことをよく聞くこと。
診療所に危害を加えないこと。
ちゃんと治療に励むこと。
最近、その診療所に腕利きの薬師が住まうようになったのだとか。ただフードを深くかぶり容姿はよく見えず、話すことも表に出ることもほぼ無いため、彼についての詳細を知るものはいない。
ただ彼と少し話をしたものが言うには、『とても明るく優しい青年』なのだそうだ。
《現在_ミュズ・イリニ》
黒猫のダディに拾われてから、彼はずっとこの丘の麓の診療所で暮らしている。
拾われるより前の記憶は断片的で、父と母が死んでしまったこと、妹がいたこと、彼女もまた死んでしまったこと、カインという優しい少年の友達がいたことを、事実として理解はしているもののそこには靄がかかったように判然とせず、とても恐ろしく悲しい記憶だったことがわかるばかりだった。
ダディが言うには自分はネズミの獣人というもので、街では謂れのない迫害の対象となっているのだという。
黒猫にもミュズにもそれには打つ手があるわけも無く、ミュズは毎日診療所の奥にある自室と、誰も足を運ぶことのない深い森の中で薬草を採ったり薬を作ったりしながら毎日を過ごしていた。
《未来_???》
coming soon...