写ル◯ですをおっちゃんにもろた🐢チャン。
「もらったんだぁ。折角だし撮ろうよぉ」
オリにもってきて🦁メンとたくさんとる。スマホで撮るのも楽しいけれど、これは一回きりの勝負。どうなってるのかは現像するときまでわからない。そんなちょっとしたワクワク感が楽しくて色々なポーズや構図、不意打ちで撮り合う🐇🐢🦌🐎とたまに撮られる🐊🦊🐶。
カチカチとダイヤルを巻いていると残り枚数が少なくなっていることに気付いた十亀。
「あ、もう残り6枚くらいだぁ」
27枚撮りのだから結構撮ったねぇ。そうのんびりと言いながら、また写真を撮ろうと鹿沼にカメラを構える十亀。
兎耳山と有馬はお腹減ったとコンビニへ買い出しに行ったきり、まだ帰ってきていない。鰐島達も用事があるのかないのかさっさと帰っていってしまった。(犬上は佐狐と撮りたがったので1枚撮ってあげたら照れた佐狐が逃げたので追いかけていったともいう)
「そういえば、折角だしアイツと撮らなくていいの?」
カメラを向けられたことで反射的にポーズを撮った鹿沼が、ふと十亀に問いかけた。
「アイツ?」
「風鈴の」
「あぁ桜ぁ?うーん、どうだろ。撮らせてくれるかなぁ」
うーんといいながら、パシャリとまた1枚撮る十亀。そんな十亀から慌ててカメラを奪い取る鹿沼。
「あっ」
「もう!人の話聞いてた?!」
びっくりした様子ながらも、取られたこと自体は気にしてないようできょとんとした顔を鹿沼にむける十亀。カメラを奪い取ったまま、鹿沼は彼の説得にはいる。
「いや、折角なんだからアイツとツーショットとかとりなよ」
「えぇ?撮らせてくれるかなぁ?」
「それさっきも聞いたんだけど。てか恋人のかわいいお願いなんだから大丈夫でしょ、当たって砕けてきなよ」
「こっ……てか砕けちゃったら失敗してるじゃんそれぇ」
未だに初々しい付き合いを続けているらしい十亀と風鈴の彼。
恋人という言葉に照れたあと、次は砕けるという言葉が引っかかったらしくぶすくれる十亀。
そんな彼をはいはいと雑に扱いながら、鹿沼は話を続けた。初々しくてかわいいけれど、今はそういうのいらない。
「例えでしょ。いいからほら、今から行くって連絡入れて!メッセージ入れれる?画面見ていいなら僕が送るけど」
「うーん鹿沼ってたまにそういうとこあるよねぇ」
「嫌い?」
「ううん、優しくて好き」
「ハイハイありがとうね。ほら文面考えてあげるからおくって。カメラのくだりはサプライズにしよ」
「はぁーい」
✿❀❀❀❀❀✿
見回り中の桜と楡井と蘇枋は今は一段落してお店の人の厚意もあり休憩している最中であった。
お菓子や飲み物をサービスしてもらい、のんびりと見回り中の注意点や今日あった面白かったことなどの話をしてしていた。
そんな中、ピロンと桜のポケットから受信音が響く。桜に頼まれて楡井と蘇枋が設定してあげた彼の恋人でもある獅子頭連副頭取、十亀からの着信音である。
級長副級長という立場上、桜とよく一緒にいる二人はその音を聞くことが多いため、もはや二人にとっても聞き慣れた音になっていた。
「十亀からだ」
「桜君、十亀さんと今日約束してたのかい?」
「いや……ん?なんか今から来るって。他の奴らいるなら別にそのままでいいっていってる」
「それじゃあこのまま待ってましょうか。見回りももう終わりますし、十亀さんに挨拶したいですし」
「にれ君の言う通りだね。挨拶してから邪魔者は退散しよっか」
「じゃ!?邪魔なんて思ってねぇよ!」
「例えなんだけどなぁ。でも、嬉しいねにれ君」
「そうですね蘇枋さん!」
待ってる途中でスイーツ店帰りの桐生とまっするぱわー帰りの柘浦合流
十亀合流。楽しそうにしてる五人が微笑ましくて、ツーショをとれ指令のことは伏せてカメラをもらって折角だから桜にあいに来たことだけを説明。
五人の写真撮っていいかなって聞く十亀
📝「え、十亀さんいいんですか?」
🐢「いいよぉ〜ほら五人で並んでぇ」
三枚くらい撮る
📝「ありがとうございます!」
🫖「桜君引きつった笑顔してたね」
🌸「あ?!な、慣れてねぇんだよ」
💪「やり直しが聞かないのもまた美学やな!」
🌭「今どき、スマホで撮って確認して、嫌ならすぐやり直しとか出来ちゃうもんね。そういえばあと何枚くらいのこってるんですかぁ?」
🐢「ん?え〜っと…二枚かな」
📝「え!桜さんと撮りにきたんですよね!?ごごごめんなさい貴重な枚数を!」
🐢「え?いやオレが撮ろうよって言ったんだから気にしなくていいよぉ。現像したらまた持ってくるねぇ」
🌭「わぁー十亀さんありがとうございますー。あ、ならオレが桜ちゃんと十亀さんのツーショとってあげますよ。ほら並んで並んで」
🌸「あ?ツーショ?」
🐢「えっ桐生?」
🌭「すおちゃん、ツゲちゃん、ふたりくっつけてー」