アイ光・告白(前編)「……アイメリクに伝えたい事があるの」
休憩中のアイメリクに必然的に出くわし、いつも通りの何気ない会話の間に、構えていない事をアピールするかのようにはにかみながらそう伝えると、アイメリクは鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしながら数秒静止していた。その透き通る蒼い瞳の中に私が映っている。綺麗な瞳だな、と考えているとアイメリクは急に顔を逸らし、どうやら口元を押さえているようだ。
大丈夫かと問うときにしないでくれ、と返答する。なかなかこちらを向いてくれないものだから、覗き込むと嫌そうに再びそっぽを向かれてしまった。それでも見えた頬が少しだけ赤くなっている。白い肌には分かりやすく映っていた。
「…それは、場所を変えた方が良いかな?」
「……そう、ですね」
こういう類になれているのか、こちらへ、とイシュガルドの下層奥へと導かれた。
その間、何を話せば良いかわからない。チョコボの話?旅の話?
この緊張感のただよう雰囲気の中、何を話して場を和ませようか考えながら彼の背中に着いていくのがやっとだった。