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    linaaomk

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    ayaさんから頂いた徹夜明け青薪シチュです🙇🏻‍♀️

    #青薪
    AoMaki

    二度寝は確信犯変な夢を見た気がする、でも内容が思い出せない。眠りが深いようで浅かったのは、今寝ていた場所がベッドではなくソファで、しかも自分より二回りくらい大きい男に抱えられて寝たからだろう。
    僕を抱き抱えて眠る男が、ぎゅっと腕に力を込めたせいか目が覚めた。

    身体が独特の軋み方をしていて、徹夜明けの疲れでソファで寝たせいかと思ったがどうやらそれだけが原因ではないらしい。身体が独特の軋み方をしている。しかし徹夜明けってだけで股関節は痛まない。今の今まで忘れていたが徹夜明けの謎のテンションでベッドまで辿り着く事なくソファで致してしまったのを思い出し、1人顔が熱くなる。青木が起きていたら耳まで赤いと揶揄われていたかもしれない。

    人間の睡眠の重要性を思い知る。睡眠を削るといろんな判断が鈍り、物欲や性欲や食欲を狂わせると実感させる。徹夜明けの謎の高揚感で、ソファに雪崩れ込み、2人してここで寝てしまったらしい。いくら大きめのソファだからとは言え、成人男性2人が寝るには無理があり、青木にほぼ抱き抱えられる形で寝ていた。落ちないように青木の長い足が絡まっている。

    徹夜の疲れに加えて事後の疲れがすごい。
    そして、快感と睡眠不足のせいか記憶があまりない。事後に風呂に入った記憶は無いのにある程度清められてるのは、青木が綺麗にしてくれたということなんだろう。2人とも下着だけ身につけてタオルケットをかけていた。

    最悪だ。恥ずかしい、ありとあらゆるところを清められたということだ。タオルを敷いてはいたが、色んなところを汚した記憶はしっかりあるのだ。いっそ2人でぐちゃぐちゃに寝てしまえば良かったものの、律儀なやつだ。徹夜の条件は同じなのだから、僕なんか放って自分も寝れば良かったのに。

    腕の中から伺うと、ぐっすりと寝ているのがわかる。寝顔は少しあどけなくて、僕より年下というのをこうゆう時に1番実感する。年上の僕から生気を吸ってつやつやしている…。

    ぼんやりと恋人の寝顔を盗み見ていて、あまり深く考えていなかったが外からオレンジの光が差し込んでる事に気づいた。これは、もう朝だとしたら、僕たちはここで相当な時間寝てしまったのだろうか。食事も取らず、セックスをして、仮眠の筈がこんな時間まで?
    時計を見ようにもしっかり抱き込んだ腕はびくともせず時計を見ることすら叶わない。

    僕たちは交際してることはもちろん秘密なので時間差で出勤しなければ怪しまれる。風呂も入りたいし、もうそろそろ動かなければいけない時間なんじゃないかと焦る。

    「おい、あおき、おきろ、仕事」

    自分の声のかさつきに驚いた。そんなに声をあげただろうか。確かに、久しぶりで乱れてしまった記憶はあるが。ああ、いっそ忘れてしまっていたら良かったのに中途半端に記憶があるのが居た堪れない。

    胸を叩くと青木がむにゃむにゃ言いながらより強く抱きしめてくる。僕の好きな青木の香りが鼻腔を満たして、まだこの腕の中にいたいと名残惜しい気持ちにさせた。

    全然起きないので、もう一度叩くと青木がうっすらと目を開けてこちらを見る。眠たげなメガネの無い素顔。

    「まきさん、もう起きますか…?」
    「んぅ、もう…準備しなきゃ…風呂も」

    こちらの焦りなど知らずにおでこ、頬、唇にと呑気にキスを寄越してくる。仕事だ。と押し除けると不思議そうな顔をしてから青木がにっこりと笑った。

    「薪さん…明日は休みだからって言って、俺はここに来たんですよ…そして、朝じゃなくてまだ夕方です。」

    何を言ってるかわからずキョトンとしていると、青木が自身の左手のスマートウォッチを見せてくる。日付と時刻は僕が思っているより12時間早かった。どうやら自分は朝日と夕日を間違えてしまったらしい。ソファで寝たのはどうやら数時間で、そこまで長い事寝たわけでは無かったようだ。焦って準備を急かした自分が恥ずかしくて何も言えない。

    「薪さん、貴方ワーカーホリック過ぎます…明日は一日家にいましょうよ…」
    「いや、この光は朝日か夕日かわからないだろう…!」

    苦し紛れに言うが、青木とそれには納得したのか確かに…と外を見る。

    「まだ夕方なんで、得した気分ですね?」

    こうゆう時、ポジティブな男だなと実感する。確かに、仕事かと思ったら休みで、なんなら前日で、得した気分だ。まだ、この腕の中にいていいかと思うと素直に嬉しい。

    「ベッドでもう少し寝ますか…?」

    頭を撫でられ、眠気が強くなる。

    「いい、ここでもう少しだけ、こうする」

    ベッドにいるより、ここなら必然的にくっついていられる事に気づいてしまった。目を閉じ、胸に擦り寄るとふふ、と笑う声が頭上から聞こえる。とん、とん、とあたたかいリズムで舞にでもするように頭を撫でられ瞼がどんどん落ちていく。

    オレンジの光と、大好きな香りと温もりに包まれながら、もう少しだけと僕は意識を手放した。






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