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    ヨワネ

    @b1ueeyesk1

    Xやpixivでじゅじゅつの二次創作(小説)を投稿しています。基本短いお話。こちらでは、過去作品含むXで投稿した作品をまとめて置いています。

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    ヨワネ

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    「女なんてどうせ一緒だろ」
    ろくな奴がいねぇと思っていたのに、自分の名を呼ぶ彼女に我慢できず、気づいたら抱きしめていたーー

    五条がはじめて恋をした相手が、呪われて眠り続けるお話。

    #じゅじゅプラス
    longevityBonus
    #夢術廻戦
    yumejutsuPurosho
    #五条悟
    GojoSatoru

    〜自分のせいで呪われてしまい眠り続けてしまった彼女に、今日もおやすみを言う五条〜                       「遅くなってごめんね」

    ドアを開けゆっくりとベッドへと近づく。そばにあるパイプ椅子に腰かけ、いつものように話しはじめた。

    「今日ね、お祭りやってたんだ」

    大きな花火があがってたよ。
    任務帰り、車内で見た何発もの花火。視界を埋めつくしたソレ。
    (きっと、大はしゃぎするんだろうな……)
    目の前にいる最愛のことを思い出し、息がうまくできなくなったことが蘇った。

    “いつか、お揃いの浴衣着ようね!”

    自分の瞳と同じ青がいいとリクエストしたっけ。結局着れなかったけど。

    「その後、携帯で撮影して生徒達に送ったら仕事しろって返ってきてさー。ほんと、みんな僕をこき使いすぎだよね〜」

    ……まぁでも、それで救われてる部分もあるんだけどね。

    「それでね……!」
    ふと、我に返る。
    (……まーた、やっちゃった)
    話に熱が入り、ハハッとから笑い。
    (ごめんね……)
    目の前の現実から背けるように目を閉じる。


    青い春を過ごしていたとき。まだそこには親友がいて。そして彼女もいて。任務ばかりで億劫だったが、大切な存在がいたおかげでそれなりに楽しく過ごせていた。はじめての親友、同期、後輩。そして、はじめての恋。面倒くさいけど、歩幅を合わせて歩いていきたいと思える存在と出会えた。

    “うん。私も……好き”

    自分の名を呼ぶ声も、ぱあっと花のように笑う顔も、ただただ幸せだった。ずっと続けばいい。続くんだろうなって思っていた。
    でも、実際は……

    「そういえば、お前は傑と会うどころか、さよならも言えなかったんだよね……」

    なんだかんだ親友のことを心配していたなと思い出す。そして、それをぶち壊したのは自分だと。

    「もうさ、いい加減起きてもいいんじゃねぇの……」

    名前、呼んでほしいな……。

    「おやすみ」


    おわり。

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